SEA(Study English Abroad)2:イギリス文化研修体験談(2024年度)
神奈川大学外国語学部英語英文学科です。学科独自の留学プログラムSEA (Study English Abroad)2は学科教員が引率してイギリスで3週間半滞在する、英語英文学科にしかないプログラムです。今回はイギリス演劇が専門の郷先生の引率のもとSEA2プログラム(2024年8月実施)に参加した6名の学生の体験談を紹介します。
私はSEA2のために神奈川大学に入学しました
英語英文学科3年(2024年度現在)
志磨琉音さん
私はSEA2のために神奈川大学に入学しました。小さい頃から音楽や風景などイギリスへ行くことに憧れがあったので、この留学プログラムを選びました。説明会で聞いた通り、ほんとうに「人生を変える」留学経験ができたと思います。生活、文化、考え方、気候のどれを取っても新しい発見や学びばかりで、毎日新鮮な気持ちで過ごしていました。正直短すぎる、足りないと思うくらい濃い1ヶ月間でした。
一番印象に残っているのはロンドンの景色です。教科書や写真で何回も見ていたあのビックベンが目の前にある、という衝撃は今でも忘れられません。ずっと見ていたいくらい釘付けになっていました。
ロンドンには全員で絵画鑑賞や観劇の研修として2回行くのですが、SEA2メンバーのほとんどが口をそろえて演劇に圧倒された、感動したと言っていました。今回の研修期間ではウィリアム・シェイクスピアの喜劇『から騒ぎ』のお芝居とガストン・ルルーのホラー小説『オペラ座の怪人』のミュージカルを観劇しました。前者のほうは16世紀からある歴史の深いグローブ座で鑑賞し、ステージの真ん前、というより真下のところに立ってお芝居を観ることができました。役者が自由で、作品のキャラクターに忠実な演技をしていることが魅力の1つです。彼らのアドリブや間、掛け合いだけではなく、大声で笑ったり歓声をあげたりする観客たちも注目ポイントです。後者のミュージカル劇は、前者とはまず劇場の時点でかなり雰囲気が異なり、いかにも見た目が上流そうな方々も来るHis Majesty’s Theatreで観劇しました。最前列の席で鑑賞したのですが、役者たちの歌はもちろん、演出すべてに迫力があり、作品のホラーの部分とラブロマンス的な部分両方を満遍なく堪能することができ、感激しました。
SEA2ではロンドンのような大きい都市以外にもイギリスらしい田舎や大学街を研修で訪れることができます。また、時間は限られていますが、学生同士で自由に予定を立てて、行きたいところにも行けるなど、体験の幅が広く、自由度の高い留学プログラムでした。
今回の留学は私の夢がかなったとても貴重な一か月でした
英語英文学科3年(2024年度現在)
和栗智花さん
私は小学生のころからイギリスに憧れ、大学生になったら必ず留学をしようと考えていました。そのため、今回の留学は私の夢がかなったとても貴重な一か月でした。様々な場所に行き、日本ではすることのできない沢山の経験をすることで自分の世界が広がったように感じます。日本に帰ってきてからイギリスに行っていた一か月は夢だったのではないかなと思ってしまうほどほんとうに幸せな時間でした。私の体験記では研修先であるChawton、Salisbury、Stonehengeについて紹介したいと思います。
Chawtonはイギリスの有名な作家であるJane Austenにゆかりのある場所が多くあります。彼女のお兄さんがジェントルマンの親戚一家であるナイト家の養子となり、ナイト家の所有物で16世紀以降Chawtonのマナーハウスであり、Jane Austenも滞在したことのあるChawton Houseはまず、その素敵な外観から圧倒されます。建物の中は落ち着いた雰囲気がありJane Austenがここで過ごしていたのだなと考えると感慨深い気持ちになりました。建物の裏には大きな塀に囲われたガーデンがあり、隠されている秘密の場所のような印象を受け魅力的な場所でした。
Salisburyでは大聖堂にあった青色のステンドグラスが、研修先で沢山のステンドグラスを見た中で一番きれいであり、印象に残っています。Stonehengeは写真で見ていた通りで、実際に見てみると神秘的な雰囲気を感じました。周りを回った後に近くの芝生で座ったり寝転がったりしたのが気持ちよかったです。
初めての海外だったこともあり、楽しみな気持ちと同様に、行く前はご飯がのどを通らなくなる程不安な気持ちがありました。しかし、イギリスでの生活が始まるとそのような不安は消え去り、大変なこともありましたが、とても充実した時間を過ごすことができました。イギリスのことがさらに好きになり、またここに戻ってきたいと強く思いました。今回SEA2に参加することを決める前は、お金のことや自分の英語力で行けるのかなど他にも沢山の不安がありましたが、実際に参加して、あの時勇気を出して応募を決めた自分にとても感謝しています。この記事を読んでくださっている方の中にSEA2に参加するか迷っている方がいたらぜひ勇気を出して参加してほしいです!
イギリスでは美術館と博物館をオススメします
英語英文学科4年(2024年度現在)
松田勇輝さん
今回のSEA2は私自身にとって人生で初めての海外体験でした。そして初めての海外がイギリスで、さらにこのSEA2プログラムを通して海外初体験ができてほんとうに良かったと思っています!今回のイギリス留学を通してSEA2の様々な研修の中で自分の感受性を磨き、世界を肌で感じることが出来ました。
イギリス滞在時にハリー・ポッターのロケ地やロンドン、カンタベリーという街にも行きました。また、ビートルズが写真を撮ったアビイロードで写真を撮ったりもしました。笑 なかでも印象に残っているのが、イギリスの美術館や博物館です。
イギリスには美術館や博物館がたくさんあり、なんとほとんど無料で入れる!というところが他の国とは違う魅力です。日本では行きたいと思っても料金がかかってしまい、なかなか踏み込めない人も多いかと思いますが、イギリスはそれと無縁で、行きたい放題です。
とくに自分が驚いたのがBritish Museumです。British Museumは、世界の歴史を目の当たりできる場所です。ロゼッタストーンやエジプトのミイラなど古代からの歴史的な有名物をたくさん見ることができます。目で見るとその迫力には絶句します。大きいのに繊細で、本物の恐竜の化石を見た瞬間は、その時代にタイムスリップしたかのように感じました。
また私のお気に入りの場所は、British Museumの中心部にあるグレイトコートという大広間です。空から光が降り注いでくるような天窓は見るに美しく、その円形の構造は、古代のギリシャ建築とも言われています。ここではお土産も買えるのでオススメですが、中心にあるレストランは高いので注意してください。笑 そのほかにも様々な美術館に行き、ナショナル・ギャラリーではゴッホの『ひまわり』を生で見れたり、有名な作品がたくさんあるので、イギリスでは美術館と博物館をオススメします!
最後に、今回のイギリス留学では電車が急にキャンセルされたり、オックスフォードにあるイギリス最古のコーヒーショップを世界最速で退店するなど、自分自身の奇想天外のいい思い出を残すことができました。笑
イギリスに行ってみたい!留学をしてみたいと思う方は、誰でもSEA2に参加した方がいいです。きっと自分と人生を変える体験になります。大学生活の中で様々な学年の人たちと交流できたり、イギリスに文化研修に行ける大学は多くはないので、神奈川大学の英語英文学科でSEA2を通してイギリスへ行くことをオススメします!
SEA2は私にとって一生忘れられない素敵な思い出になった
英語英文学科2年(2024年度現在)
冨永萌花さん
・SEA2で学んだこと
サリー大学での授業はとても充実していて、英語力を伸ばせるだけでなくイギリス文化についても深く学ぶことができた。また、週末に予定されている文化研修の行き先に即した内容の授業も行われるため、しっかり予習ができ充実した文化研修となった。
・最も印象に残った点
シアー村での文化研修が印象的だった。人も多く都会的な雰囲気のロンドンとはまた違ったおとぎ話に出てくる町のような世界観がとても気に入った。建ち並ぶ店の前にはカラフルな花が植えられていたり、温かみがあり可愛らしい雑貨屋が沢山あったりと歩いて回るだけでも楽しい町だった。とくに文化研修の一つである村のカフェThe Dabbling DuckでのCream Tea体験は貴重な経験となった。元々紅茶やスイーツが好きだったためこの文化研修を楽しみにしていたが、その期待を遥かに上回る美味しいスコーンと紅茶を楽しむことが出来た。仲間と会話を楽しみながら本場のCream Teaを味わうという良い思い出が出来た。シアーやロンドンだけでなく、今回3週間半滞在したギルフォードも素晴らしい町であった。石畳の坂の上に様々な店が建ち並ぶハイストリートは放課後何度も訪れた思い出の場所である。ギルフォードは飲食店も充実していて、老舗パブであるThe King's Headでは様々なお酒とイギリスの伝統的な料理であるフィッシュアンドチップスが楽しめる。とくに日曜日のKings Headは現地の人々でにぎわっており、イギリスの食文化を肌で感じられた。
・日々の生活について
サリー大学寮のキッチンスペースで昼食や夕食を一緒に作るなど楽しい共同生活を送ることができた。寮は一人部屋なので自分の時間も確保することできるのも良かった。スーパーマーケットでの買い出しは日本では見ないような珍しい商品が沢山あり、ついいろいろ買ってしまったが、寮から少し距離があるため、荷物が重く苦労した。それも良い思い出である。
・全体を通して、SEA2は私にとって一生忘れられない素敵な思い出になった。少しでも興味があったら、ぜひ参加することをおすすめしたい。
私にとってイギリスでの体験すべてが刺激的で、新しい発見や感動がたくさんありました
英語英文学科2年(2024年度現在)
大谷珠生さん
私は海外に行くのがこのSEA2で初めてだったのですが、みんなで行くからこそ一緒に困難を乗り越え、人としても成長することができたと思っています。私にとってイギリスでの体験すべてが刺激的で、新しい発見や感動がたくさんありました。
WindsorではState Apartmentが特に印象的でした。教科書や映画でしか見たことのないようなお城がほんとうに存在することを実感し、その上品で煌びやかな内観、重みを感じる本物のティアラや剣には感激しました。赤い服の近衛兵も間近で見ることができてかっこよかったです。
また、Oxfordは多くのカレッジが集まっている学問の中心とも言える街です。ハリーポッターの撮影地でもあり、実際に訪れて映画のシーンを再現した写真を撮ったのが良い思い出になりました。聖マリア教会の塔に100段以上ある階段で登りましたが、その展望台からはOxfordの歴史的な美しい街を一望することができ、まるでタイムスリップしたかのように感じました。
私はイギリスのロックに興味があるので、自由時間にはビートルズのCDジャケットの写真が撮影されたAbbey Roadの横断歩道に行きました。私たち以外にも日本人の観光客がいて、ジャケットと同じポーズで一緒に写真を撮りました。また、私の好きなバンドQueenの聖地巡礼をしたり、パンクロックの聖地Camden Townのマーケットでグッズを買ったりもしました。
イギリスの食べ物は美味しくないと聞きますが、自炊が多かったこともあり個人的にそう感じる場面は少なかったです。私はイギリスのPubがすごく気に入りました。イギリスの伝統的な料理Fish&Chipsやビールはとても美味しかったです。とくにギルフォードで最も古いPubであるKing's Headが一番お気に入りです。お店で現地のお客さんが話しかけてくれて、お互いに英語と日本語を教え合うなどの関わりもあり貴重な体験でした。2か月前から予約をして行ったThe Ritz Londonでは、ドレスアップをして高級なアフタヌーンティーを堪能しました。イギリスの人たちはみんなフレンドリーで優しかったです。
サリー大学寮での共同生活はSEA2で何よりの一番の思い出になりました
英語英文学科3年(2024年度現在)
辻本綸音さん
自分以外の3年生女子全員が引率の先生のゼミ生で、正直仲の良い友達と呼べる人はいない中での出国でした。初めての海外で、一緒に行く仲間は既にコミュニティが出来ているという不安がまず第一にあり、やっとの思いで参加したSEA2を楽しめるのか少し怖かったです。
しかし、そんな私の不安はサリー大学での授業や寮での共同生活を通してすぐになくなりました。英語力に不安があっても大丈夫です。サリー大学の先生は理解するまで教えてくださいますし、友達と協力し合って授業内発表やプレゼンなど、多忙なスケジュールの中でみんな工夫して楽しんでいました。
寮では自炊生活になります。ホームステイじゃないんだ、とガッカリすることはありません。みんなでスーパーにお買い物に行ったり、調理器具を取り合ってみんなで楽しくご飯を作ったり、夜までみんなでお酒を飲んだり、たまには贅沢して近くのパブに行ったり、時には喧嘩したり、トラブルも友達とたくさん笑ったことも、すべて含めてサリー大学寮での共同生活はSEA2で何よりの一番の思い出になりました。そしてそれを通して、大好きだと思える友達ができました。
行く場所すべてのものが新しく目にするもので、ほんとうに言葉通りずっと目が輝くような毎日(約1ヶ月間)です。日本にはないヨーロッパの街並みや、ビッグベンをこの目で見た時の鳥肌など、この記事を読んでより多くの人に、体験したい!と思っていただければ嬉しいです。1人で申し込むのは不安だと思いますが、大丈夫です!先生もすっごく優しくてぜったい楽しめます。私の経験が保証します!
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