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アレクサンダーテクニーク

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2021年9月の記事一覧

コップの中の水

コップの中の水

自分が変わることへの恐怖、不安は
人間の根源的なものなのかもしれない。

姿勢一つ取ってみても
頭ではいいとわかっていても変えることができない。

自分の中の常識で物事を判断してしまう。

その常識から外れたことをすることは
とんでもなく不安がともなう。

できることなら変わることなく
変わりたい。

昔から言われていることに、
水が満たされているコップに
新しい水を入れたければ
中に入っている水

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目指すところは同じ。

目指すところは同じ。

どこの世界にもありがちだと思いますが、
始まった頃は源流が一緒なのですが、
だんだん世代が重なっていくと話が噛み合わなくなってくる。

目指す所は同じであったはずが
なんだか違うもののようになってくる。

アレクサンダーさんは自分と向き合って
自分自身を観察し、自分自身を使って実験をした人です。

ポジティブに言い換えるとか、
イメージするだけとか、
こう動かすといいですよとか、
お手軽なものに聞

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やろうと思えばできるのかな

やろうと思えばできるのかな

目的に達する効果的な手段あるいは状態が、
形成された習慣とは別個に存在するということです。
そしてそれが、習慣にさからって
働きはじめるとさえ仮定されている。
ーー ジョン・デューイ「人間性と行為」

コップを取るなんていうなんでもない動きも
習慣というクセを変えることなく、
何か別の方法でやろうとしても
その別の方法はうまくいかないことが多い。

習慣というクセを変えることなく、
何かをプラスす

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筋肉翻訳

筋肉翻訳

考えていることが筋肉の動きとして現れる
とアレクサンダーさんは言いました。

考えていることが体の動きとして見える、ということです。

元気いっぱいの時には他人が見ても元気に見えるし、
不安を抱えているときには不安そうに見えます。

無意識にやっていることでも、
実はある考えのもとに動いているんです。

パターン化されている動き、癖とか習慣など
その人は意識していなくても、
その人らしいとかありま

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ニュートンは効かない

ニュートンは効かない

「私は学校で学んでいないから
重力というのものは私には効果ないんだ。」
こんなふうな意味のことをアレクサンダーさんはおっしゃっています。

これって歩く時や片足を上げる時の話。

片足を床から離す時、
まず上げる方と反対の足に体重を移動させて
上げる方の足に力をかけなくても立てる状態にして、
それからやっとあげたかった足をあげるということを
やらなくてもいいんですよ、という話です。

実際体重移動

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