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大手→ベンチャー転職後の”本音”と2020年をざっと振り返った話。

昨年は大変お世話になりました、成瀬です。
※TOP画の写真は元旦の初日の出をiphoneで撮影したもの。夕日ぽいですが日の出です。

前回の初投稿からだいぶ時間が経過してしまいましたが激動の2020年もあっという間に終了。家族揃って2021年を無事に迎えることができたことに改めて感謝です。ということで今年初note書きます。
(このnoteも7,000字以上で長いです。ご留意下さい)

余談ですが、個人的にクリスマスから年末年始にかけてのこの雰囲気、いつもと世の中の流れている空気感が違うようで、一年の中で一番好きな時期です。終わりと始まりの境目の台風の目の中にいるような不思議な感覚。あぁ今年も終わるのかあという淡い気持ちと新年を迎えることで、よし!気持ちも新たにやってやるぞ!って無駄に気合いの入った気持ちが入り混じるあの何とも言えない感情。
(この感覚分かる人、いますかね?笑)

さて、前置きが長くなりましたがタイトルの通り、ベンチャー企業で実際に4ヶ月働いてみての本音や感想、あとは2020年自体の振り返りも兼ねてnote書きます。おそらく前者の方が需要があるかと思いますので大手→ベンチャー転職後の率直な想いに比重を大きくして記載していこうと思います。

・何だかんだで2020年も今までと変わりばえのしない年だったなあ
・弊社は仕事はじめが成人の日の翌日12日までで世間一般の会社と比べて超ホワイトだと思うけど心から喜べない
・2021年こそは一歩踏み出して環境を変えてみせる 等々

今回の内容が大小問わず「今年こそ現状を何かしらの形で変えていきたい」という方にとって少しでも参考になれば幸いです。

ベンチャー企業で4ヶ月働いてみて

昨年2020年9月よりベルフェイスに転職してはや4ヶ月が経過しましたが、確かに意思決定の速度、体勢変更の頻度等は前職と比べ物にならないくらい早く多いですが、会社が目指している方向や実現したい世界観やビジョンは全くぶれていないので個人的にはそこまで衝撃を受けるほどのギャップはないのが本音で、有難いことに現時点では、日々「ワクワク」しながら仕事ができています。「ワクワク」といった非常に抽象的な表現で恐縮なのですが、いろいろと推敲した結果、今の自分の感覚・感情に一番近い言葉でしたのでそう表現させていただきました。

ここではどんな業界業種でも再現性があるであろう心の持ち方、”マインド面”にフォーカスしたいと思います。

現状、嘘偽りなく、仕事を楽しめている、という感覚です。ここでいう「楽しめている」というのは朝起きて「ああ仕事したくないなあ、、でもやるしかないよなあ」というネガティブな気持ちはなく、「よし、今日も最高の一日にしよう!」と心から感じながら仕事をスタートできている、という意味です。

文字だけでは実際の温度感や細かいニュアンス等を伝えることが困難なのですが、誤解がないように念のため書いておくと、日々の業務がラクな訳では決してないです。自身のキャパシティに失望し、過去と未来の自分との比較から差分を見出し、KAIZENを繰り返し、その限界突破を試み続ける日々を送っています。

組織のKGI達成に向けたKPIを定量的に設定し、日々KAIZENを図りながら走り続ける。止まっている暇はなく、動きながら考え続けなければなりません。「これやったらいいかも」と思ったのであればまず自分で骨子を作り、起案背景と自身の想いを整理の上説明し、上司・チームに提案していく。他の誰かががやることを期待する思考は捨てて、まず自分がやる。自分が良いと思ったものはどんどん提案して意見をもらい、必要に応じて業務に組み入れていく。周囲も巻き込んで推進していく。リードするところと頼るところの判断も迅速に。考える時間は必要ですが悩んでいる時間は排除が必要です。

これが正解、これが近道、という虎の巻は今のベルフェイスのエンタープライズグループ立ち上げ期の状況下では存在しないので、とにかく仮説を立ててPDCAを高速回転させていく必要があります。正直、前職と比べて業務時間が明らかに増えた月もありましたが、そんな中でも士気を下げることなく、仕事に取り組むことができています。この辺りは改めて、社長や役員をはじめ今の直属のマネージャーやチームの皆様に感謝です!この場をお借りして御礼申し上げます。

ワクワクの背景

ここで、この抽象的過ぎる「ワクワク」という感情について自分なりになぜこのような感情が湧いてくるのかを分析してみました。その結果、今回の転職で自分に発生したある3つの「変化」が影響していたのでそれについて触れたいと思います。

✔︎「働く(付き合う)人」の変化
✔︎「住環境」の変化
✔︎「使う時間(時間配分)」の変化

この3つの変化は、大前研一さんが提唱されていることで非常に有名です。と、知っている風を装いましたが、恥ずかしながら、つい最近までこの辺りについて詳しくは知りませんでした。以下一部抜粋します。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
大前 研一(経営コンサルタント)|時間とムダの科学


実際、キャリアを見つめ直し、転職を決意し、行動に移してから今日までを振り返ると、結果論ですが、自身の経験からまさにこの通りだなと非常に腹落ちしました。大前さんはこの「決意を新たにすること」についてもっとも無意味なこと、だとおっしゃっています。このあたりも完全に同意です。決意したことって、時間が経つにつれて次第に薄れていって最終的に当初の熱量が完全になくなり冷え切ってしまうことがほとんどだと感じます。この「新たに決意すること」で自分との約束を毎回のように破り、自己嫌悪に陥るというサイクルっておそらく皆さん一度や二度経験されたことがあるんじゃないでしょうか。私もよくこのサイクルに苦しめられていたなあと感じます。

ここで言いたかったのは、上述した変化を一切起こさないまま「強い決意」を持って、これまでの意識を変え、習慣を変え、行動を変えることで結果を掴む、ということの難易度はかなり高いということです。転職に限らず、今年こそ何か決断してみせる!と鼻息荒くしても、もう間もなく息切れしてしまい、最後には「はあ、、」という深い大きなため息に変化してしまいます。これ、あるあるだと思います。

僕の場合、今回の転職を機に3つの変化が”結果として”発生しました。
おかげで様で同じ方向を向いている仲間と互いに建設的な意見をぶつけながらお客様視点で最適なサービスの届け方や浸透・定着の施策等を考え走り続ける毎日、という忙しいながらも充実した時間を手に入れることができました。

今のワクワクの背景はそういった環境の変化から来るものだと思っています。そして、昨年した大きな決断「大手からベンチャー企業への転職」は改めて間違っていなかったと感じます。(このあたりは前回のブログと重複するのでまだ読まれていない方はそちらに詳細記載していますので目を通していただけると幸いです)

手段の目的化にはならないように

仮に、上述した3つの変化を”リスク”と言うのであれば、リスクを一切取らないまま、現状に変化を起こし、自分の望む人生やキャリアを構築することはほぼ不可能な気がします。

ただ、ここで注意すべきなのは、単に変化を起こせば成功に近づけるかというとそうではないということです。最大のリスクは手段が目的となってしまうこと(手段の目的化)だと思います。これだけは避けないといけないです。

付き合う人や住む環境、時間配分を全て変えさえすれば自分の望む結果が得られる、という訳はなく、当たり前ですが、環境を変えることで自動的に得たいものが手に入るようなことはあり得ないと思います。環境変化を先行させて闇雲に自分を追い込むのではなく、大切なのは、環境を変えた後の自身のマインドセット(意識)の持ち方です。

新しい環境を0→1で創るのはハードル高いですが、既存の環境に自分の価値を提供し、より良いものにアップデートしていくことなら不可能ではないと感じますし、こういった姿勢を持ち続けることはどんな組織であっても超重要だと思います。

話が逸れましたが、自己嫌悪なサイクルに陥っていた過去から脱出でき、比較的前向きなマインドでいられる理由は、人生を最高なものにするための手段として転職という選択をしたからだと確信しています。前回のnoteにも記載していますが、転職はゴールではなく、あくまでスタートです。

幸いにも、上司やメンバーにも恵まれ、人の環境が最高な会社だと個人的には感じています。提供しているサービス・価値、目指している世界観は言わずもがな素敵、魅力的です。世の中の営業シーンに変革を起こす可能性しかないと思っています。一般的な福利厚生面では前職の日立製作所と比べると充実具合は見劣りしてしまいますが、正直必要十分ですし、そもそも比べることに価値はないと思っています。福利厚生の定義が一体何か。それ次第であらゆる価値が変わってくるので。

✔︎自分が可能性を信じたものを世の中に浸透させることに夢中になれる時間
✔︎日々刺激を受け、互いに切磋琢磨することができる仲間がいる環境を手にすること
が今の僕にとっての最高の福利厚生だと思ったからです。30代前半に選択しないと、40代で早々に詰むな、と心からそう思いました。

初回noteより引用

僕の場合、最高の仲間がいる環境とその仲間と夢中になって世の中に自分たちが信じたものを浸透させる時間こそが最強の福利厚生だと割と真剣に思っています。実際、この4ヶ月の間、その当初の想いがぶれたことはないです。

死に方から逆算して考える

こちらでは、現状に悩んでいて一歩が踏み出せない人に向けて、大学卒業後、新卒で入社した日立製作所を8年と5ヶ月後に退職し、ベルフェイスに転職を決意した僕なりの思考法について記載します。

新年早々に「死に方」という不謹慎な表現で恐縮ですが、結構真面目です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」という超有名な本でも謳われている通り、寿命100年時代に突入しています。詳細はググったり、該当の本を読まれたりして確認いただければと思うのですが、僕はこの寿命100歳時代の中で自身の寿命を半分の50歳と設定し、そこから逆算してあと約18年弱(現在32歳なので)をどうやって生きるか、言い換えるなら、18年後にどのような状態で死んでいきたいか、から逆算して人生設計をしています。

きっかけは、キャリアに悩んでいた時に仲の良い友人に壁打ちをしてもらっていた時(確か2019年の11月ごろ)にその友人が実践していたその手法に共感して、シンプルにパクったものです。笑

その時から人生年表なるものを作成し、具体的には以下のような観点で50歳で死ぬことから逆算してありたい状態を可能な限り具体的に記載し、適宜アップデートしています。50歳に設定しているのは、人生って当たり前ですが予想外のことが往々にして発生するというリスク(年明け早々良くないですが明日僕が交通事故に遭うこと可能性もゼロではない)を秘めている為です。それらを考慮し2分の1に置くことで、より前広にハイスピードで打ち手を考えざるを得ない状態にしています。

✔︎32、33、、、48、49、50歳それぞれのフェーズでどれくらい稼いでいたいか
✔︎残される家族のために有形・無形資産はそれぞれどれくらい保有しておくべきか
✔︎貯金はいくらくらいは必要で、どれくらいの労働収益と不労所得を得ていたいか
✔︎それらを実現するには●歳までにどんなスキルや経験、人脈を構築しておく必要があるのか
✔︎●歳までにサラリーマンという雇用形態から脱却し、自分の名前で集客する上ですべきこと
✔︎●歳で気のおけない仲間と一緒に事業を行い、最後に好きな人に囲まれながら死んでいくためには   等々

ここで言いたかったのは、ある程度先のゴールを人生という単位で設計しておくとそこから逆算したときの今日明日のアクションが変わってくると思います、ということです。一年後を見据えたアクションと50歳で死ぬことから逆算したアクションを比べたら、きっと取るべき内容って違ってくるはず。そういった考え方です。

その前提に立った時、仕事はあくまでも人生を充実させるための手段であり、どう生きたいか、言うならば、どうやって満足いく死に方をしたいのか、という視点から見ると本当に些細なことであり、「大手の看板を失ってしまったらどうしよう」とか、サラリーマンスキルが高まっていくのに比例して「このままで本当に大丈夫なのか感」が高まっている方がいらっしゃれば、是非一歩踏み出し、現状に変化を起こして欲しいと心から思います!

何かのきっかけでこの僕のこのnoteに辿り着いていると思いますので、壁打ちや相談等、気軽にご連絡いただければ幸いです!ここには記載しにくい細かな内容も包み隠さず全て共有します。

ただ一つ、超安定志向の僕からのアドバイスとしては、繰り返しになりますが、変化を起こせば成功が得られるといったような安易な思考で決断するのはお勧めしないということです。決断の前にはしっかりと今の時点で考え得る不安材料を払拭するような打ち手(以下箇条書き参照)を後悔ないくらい打ち尽くすということです。戦略と準備なしのノリと勢い戦法だけはやめた方が良いです。

・信頼できる友人との壁打ち
・この人だ!という転職エージェントからの情報収集
・気になる会社の社員の方とのコンタクトして実情をヒアリング
・家族(僕の場合は共働きの妻)への事前ジャブ打ち    等々

念には念を”は本当に大切です。

最後に 〜2020年の振り返り〜

大手とベンチャーの働き方の違いやぶっちゃけ本当のところはどうなのよ的な細かな話(そんな話・ネタがあるのかはさておき笑)は次回以降どこかで整理させてください!需要がありそうなら書きます!笑

最後に、年明け最初のnoteっぽい2020年の振り返りを簡単に書きます。今回のnoteもボリューミーになってしまったので、さらっと。

<2020年に経験したこと> ※主だったもののみ記載
・転職Done(僕にとっての人生最大の決断!)
・人生設計、死に方決め大幅アップデート
・初noteで初情報発信!
・それによりFB経由で連絡くれた方とキャリア壁打ち
・前職の方ともキャリア壁打ち
・初Saas業界で初カスタマーサクセス業務従事
・人生初の新規営業(電話、手紙、セミナーリード経由のアポ取り→商談)
・本格的なリモート勤務
・人生初のお客様との非対面オンライン商談実施
(OLDスタイル営業からの脱却)
・転職に伴い福岡→横浜への引越し
(家族揃っての大移動,妻も東京の部署ヘ異動)
・小1の娘の転校に伴うメンタルケア
(こちらは娘の圧倒的なコミュ力が存分に発揮され完全に杞憂でした笑) 等々

世の中的にもコロナの影響で激動の一年だったと思いますが、個人的にもとにかく「初」体験のことばかりであっという間の濃い2020年でした。

これまで受験〜進学、就活〜就職という一連の流れ(レール)に沿って生きてきた僕にとっては、自分の意志で人生、生き方を「初」めて選択し、切り拓くことができた記憶に残る一年だったことは間違いないです。

おかげでこうあるべき、こうでないといけない、という謎の固定観念は一切なくなり、人生どうワクワクした状態でいられるか、ばかりを考えるようになりました。視野や考え方はかなり柔軟になったように思います。この変化や経験は、自分にとって相当価値のあるものでした。

最後に僕の好きな(正確には最近好きになった)言葉を紹介します。
この言葉を2021年の僕の行動の指針、あらゆる目標を実現する上でのモットーとしていきたいと考えています。

「早く行きたければひとりで行け。遠くまで行きたければみんなで行け。
=If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」

ご存知の方も多いと思いますが、アフリカのことわざです。
僕も含めもっともっと遠くに、一日でも早く高みにたどり着かなければなりませんし、ベルフェイスの仲間となら行けると信じています。

強い信念、想いこそ大きなことを成し遂げる上で爆発的なパワーを発揮する
と思います。どんなにかっこいい戦術・戦略があっても、それを実行に移すのは「人」です。人には感情があります。会社は人で構成されています。最後は気持ち!すべての言動に気持ちを乗せて臨んで行きます!!

2021年、始まりました。さあ、止まっている暇はないです!
一緒にワクワクした未来を創るべく、前進し続けましょう!!

今年も引き続き宜しくお願いいたします!
あ、新年明けましておめでとうございます!!

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