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超安定志向の僕が“安定”を求めて大手企業からベンチャー企業に転職した話。

はじめまして、成瀬です。初note書きます。

このブログでは、タイトルの通り、大手企業からベンチャー企業に転職した経緯や理由等を率直に書いていきます。(7,000文字以上あり長いです。ご留意下さい)

・新卒入社後、これまでに一度も転職経験がない
・今の業務に特にこれといった不満はないけど時々このままで良いのか不安に思う
・環境を変えたいけど結婚して子供もいるし一歩がなかなか踏み出せない 等々

現状の環境に漠然とした不安をお持ちの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

前職の同期や同僚には、8月中には転職した経緯とかブログに書くのでまた連絡するね!とドヤ顔で宣言しておきながらここまで伸び伸びになってしまいました。。
この場をお借りしてお詫びいたします。これは完全に自分の怠惰です。
申し訳ありません!

はじめに

まず最初に前置きとして、このnoteは他人に自分の価値観や思考を押し付けるものでも自分もこうやって決断したんだからあなたも一歩踏み出すべきだ、と偉そうにいうつもりは一ミリもないです。

人にはいろんな価値観があると思いますし、人生こうあるべき!という正解なんてないので、ふーんそうなんだ、というくらいに読んでいただけると幸いです!

ただ、もしかしたら、

✔︎今の仕事・業務内容になんかワクワクしていない(できない)
✔︎そもそも仕事でワクワクって何だっけ
✔︎日曜の夕方、翌日の仕事が超憂鬱だ(いわゆるサザエさん症候群ってやつ)
✔︎今の会社の収入や福利厚生、人間関係にも問題はない、むしろ恵まれているんだけどなんだか日々働いていてモヤモヤするなあ 

という方には、自分のキャリアや人生設計を見つめ直したり、何か新しいことに一歩踏み出すきっかけになるかも?!と勝手に淡い期待を抱いています。もしそうなればめっちゃ嬉しいです。

これまでのキャリア

それでは僕のこれまでのキャリアについて。至って平凡だと思います。

地方の大学を卒業後、2012年に日立製作所に新卒で入社します。
ここで国内営業、海外営業を経験し、その後企画業務に従事し、入社から8年5ヶ月後にベルフェイス に転職し現在に至る、という感じです。キャリアのほとんどが大手企業向けのBtoB営業です。

最初の配属は福岡で、入社から6年間は一貫して、大手電力会社向けのアカウント営業として有形無形商材のBtoB営業に従事してきました。

その後、東京にある海外営業部署に配属となり、2年間ほど東南アジアの国営電力会社をお客様に発電所、変電所向けに変電機器の予防保全業務に従事。この2年間、おかげさまでインドネシア、タイ、韓国、ミャンマー等、色々な国に出張させていただきましたが、これまでプライベートでも海外経験がなかった僕には商習慣や文化、宗教、食事の違い、何より慣れないビジネス英語に悪戦苦闘しながら毎日新しいことに直面してはそれに食らいつく日々。。。
チャレンジングな時間を過ごすことが出来、超優秀な諸先輩方に鍛えていただきました。

そして、直近の2020年4月からは再び福岡に戻り、初めて営業ではない職種、企画として主に社内の予算取り纏め業務に従事し、その約5ヶ月後の2020年8月末に退職。社会人初転職で9月より未経験のSaaS業界で大手企業向け営業兼カスタマーサクセスとして日々の業務に従事しています。

余談ですが、日立は第一志望の企業だったので帰りの新幹線の中で内定の電話をいただいた時は相当テンション上がったのを覚えています。世の中になくてはならない必要不可欠なものを幅広く提供する仕事に関わりたい、という軸で会社を探していた僕にとって、日立製作所での業務は携わるどの業務も世の中へのインパクトや社会的意義も大きく、大変やりがいのあるものでした。

当時の上司や同僚の皆様には本当にお世話になりましたし、ゼロから社会人としての基礎基本を叩き込んでいただいた九州支社の皆様にはいくら感謝してもしきれません。この場をおかりして改めて御礼申し上げます。

僕は安定志向

話は変わって、タイトルにもある通り、僕は「超」安定志向な方だと思います。

それが故に、転職を決意しました。

どういうことか?

それは、自分の中で「安定の定義」が変わったから、という一言に尽きると思います。これまでは、盤石な財務基盤の会社に入社し、その中で良好な人間関係を構築し、部署で課せられた業務を遂行して評価されること。併せて手厚い福利厚生(単身赴任手当、住宅補助等諸々)、金融機関からの信頼、一定水準の大企業であれば組合も強いので従業員はある程度守られた状態(規約に反しない限り急にクビになる可能性は組合員であればほぼない)。
こういった環境下で仕事をすることが経済面でも心理面でも自分の中での安定を満たす大きな要素でした。

ただ、次第に「これが本当に安定なんだっけ?」と考えるようになりました。

・大企業の中で同期よりも早く出世したり
・社内における自分の評価や存在価値に目を向けたり
・世の中の景気の良し悪しに怯えることなく当たり前のように賞与をもらい
・時にその賞与に対して多い少ない、所属部署の業績云々について評論したり
・会社の中の花形部署に異動することを目指したり
・社内の幹部候補になることに憧れたり
・大企業に勤めその中で元気にやっていることで両親や親戚を安心させてあげたり
・他の業界や会社と比べて、数字的なノルマやそれに対する詰めもなく
・その上、給与水準も同業他社と比べても高い 

自分の中で、せっかく第一志望の企業に入社したんだし、とか、大企業に入り、人間関係にも恵まれているんだし、とか。そういった想いが、本当に自分が心からワクワクすることが何か、とか、本当の意味での「安定」を見失わせていたんだなと気づき、同時にそれに強い危機感を抱きました。

・自分一人で一体何ができるのか?
・会社の看板なしに社外でも通用する強みは何なんだろうか?
・自分がゼロからどれだけ多くの人を巻き込んでいけるのか、応援されるのか? 
・株式会社○○の成瀬です、の○○の信用に頼りすぎていたのでは?

そのようなことを昨年末から今年にかけて悩み、考え、分析・整理していく中で、やっぱりちょっとこのままではいかんな、と思うようになりました。

抱いた不安について

大企業という組織の中で生き抜く術が上手くなっていき、だんだんとその限られた世界の中だけでしか通用しなくなる人脈やリレーション構築力を自身の市場価値と錯覚し始め、いずれ気づかないうちにそういったスキルが会社の外でも通用すると誤った認識をしてしまうのではないか。

これは、終身雇用が前提の時代であればまだ百歩譲って理解出来ますが、ご承知の通り、今はそんな時代ではなくなっているのが現実。

大企業の管理職の多くはその終身雇用が前提で十数年キャリアを築かれてきている方々。そして、従業員を構成する多くはそういった方々であり、決裁権も持っていらっしゃるので、サラリーマン的に言うと特に20〜30代は「うまく立ち回る」必要があります。

少し補足すると、マンモス組織の中で自分の希望するキャリアを掴むには、愚直に目の前の業務に取り組んでいるだけではうまくいくことは少なく、社内の役職者と信頼関係を築くことやその会社のカラーや文化を全力で受け入れ、尊重する姿勢が重要だと感じます。全部が全部ではないでしょうが、世渡り上手と称される方々はこのあたりがめちゃめちゃ上手です。ただ、それが嫌なら、そういったことができなくても全く無理する必要はないです。仮にうまいこといかなくても、配置転換やグループ会社に異動等はあり得ても職を失ったり、クビになることはまずないです。特に組合員であれば。(ですよね?笑)

不安払拭の対策として、いずれ社内の環境が変わっていくことを祈って目の前の仕事に注力しようと言うのも一つの方法だとも思います。ただ、個人的にはこの選択はしたくないと思いました。自分でアクションを起こさず、外部環境に自分の人生を委ねているようで非常にリスクがある選択だと感じた為です。

社内の「強者に評価されること=正解」にしているといずれ市場では通用しないスキルのみ残るのではないか。待つ、耐える、は非常にリスクの高い選択だと思います。

必ずしも、「大きな組織の中でうまく立ち回るために必要なスキル」「将来を見据えて身につけておくべきスキル」一致しません。恐ろしいのは、長くいればいるほど外の環境の変化に鈍感になりますし、時代に合わせて適応していくことをしなくなってしまうことが多いと思います。


当然、とても尊敬する先輩方が多数いらっしゃるのも事実です。幸いにも僕の周りにはそういった方々が多くいらっしゃり、これまでたくさんの方々に助けていただきました。本当に感謝しかないです。ただし、こういう感謝の想いに自分の一度しかない人生を歩む上での選択を左右されてはいけないと思います。自分の人生に責任を取れるのは自分だけです。

・限りある人生をどう生きていきたいのか
・自分の理想と現実のギャップは何か
・今の道を進むと自分の理想に近づけるのか
・実際に近くに自分の理想的なキャリア、人生を歩んでいる人はいるのか

上記を踏まえて、自分自身が最後にどう決断、判断するのか。
最終的には、決めたことをやるかやらないか。それだけだと思います。
考えていても行動しなければ考えていないことと同じです。
(これまでの自分に対する自戒も込めて、、)

大企業に新卒で入社し、出会う大人やお客様、取り組む業務等は当然ながらはじめてのことばかり。経験すること、関わる人が自分の中での「当たり前」のことと捉えていましたし、疑問に思うことすらない、そういうものだ、と思ってきました。それが当たり前だと思います。ただ、今となっては、もっと早く会社の外の世界を知るべきだった、と強く思いました。


今からでもできるオススメの方法は「転職活動をしてみる」ことです。
実際に転職はしなくても良いです。まずは、これまでの経歴を履歴書にアウトプットし、市場での価値を確認してみる。実際に面接も受けて内定まで取ることができるか試してみる。とにかく自分の物差しを外の常識・標準と比較しギャップを把握することが超重要です。

こうすることで自分の外での市場価値を確認することが出来ますし、自分の今の業務の棚卸しにもなりメリットしかないです。その時、年収が一つの分かりやすい指標となりますが、留意点として、年収は業界次第な面もあるので正確にはなんとも判断しづらい部分もあります。ただ、繰り返しになりますが、転職活動自体は自分のキャリアの棚卸しにもなりますので、井の中の蛙にならぬよう、是非時間を確保して実施されてみることを強くお勧めします!

※転職活動で迷っている方にお勧めの書籍を参考に貼ります。
   どれも非常にど定番で読みやすいものですので是非まだの方はご一読ください。

 ・「苦しかった時の話をしようか」
   著者:森岡 毅
 ・「転職の思考法」
   著者:北野 唯我

大企業も少しずつ変わり始めている

時代の流れに沿うように、最近新聞でも取り上げられていますが、前職を例に挙げると、日立製作所は積極的に時代の変化を捉えて、大手企業では先行して、働き方改革を推進し、在宅勤務を即導入したり、来年度にはジョブ制を予定しています。

その結果、職種・役職ごとに必要とされているパフォーマンスを明確に定義し、評価と結びつけるようにすることで若手にも昇進の機会を与えたり、逆に求めるレベルに達していない場合は降格なんてこともあり得たりすると思います。


また、日立では、今後、社員に職務経歴書のようなものを記載させ、個人の特性や能力に応じた最適な配置転換を行えるようにしたりとどんどん制度が変革されていく予定です。

上記に加えて、基本的にはこれからはプロパーを育成するより、必要なスキルや経験を持った中途社員を採用する方がコストパフォーマンスが高い(費用対効果が高い)ので、これまでのように社内だけ見て仕事をしていると(=自分の市場価値を客観的に理解し、理想とのギャップを埋める努力を怠ると)、予定とは違う現実を40歳を超えて目の当たりにする可能性が十分にあるな、とも思いました。例えば、外でバリバリやってきた中途採用の方が上司になったりといったこともあり得ると思います。しかも、その上司が外国の方かもしれません。十分にあり得ると思います。

転職を決意した時の状況

ここで、転職を決意した時、僕がどんな状況だったのかを皆さんにイメージしてもらうためにも仕事面とプライベート面で整理します。

仕事の面では、

✔︎収入、福利厚生面等では申し分ない(家賃補助、企業年金、金融機関からの信用等上げ始めるとキリがないです)
✔︎国内営業→海外営業→営業企画と幅広い業務を経験する機会をいただいている
✔︎職場の人間関係にも恵まれていている(娘の保育園のお迎えや土日に遊びに連れ
て行ってくださる神様のような幹部の方もいらっしゃり、もう、有り難すぎて、足を向けて寝れません) 等々

プライベートの面では、

✔︎妻もフルタイムワーカーバリバリ働いている
✔︎僕たち夫婦は実家が山口県なので福岡勤務は帰省や両親を招く時のアクセス最高
✔︎娘も今年から小学生となり、徐々に友達もできて新しい環境に馴染んできている
✔︎関東圏と比べ、生活コストは抑えられる 等々

上記状況の中で、しかもコロナ禍において、転職を決意する人がどのくらいの割合でいるでしょうか?

しかも、時価総額10兆円超の大手企業からベンチャー企業に。(決して現職のことをネガティブに言っている訳ではないです。あくまで客観的な視点で)

上記を冷静に整理・認識した上で、僕は今回転職を決意しました。
一切反対しなかった妻にも感謝です。むしろ自分の挑戦を応援してくれました。

前置きが長くなってしまいましたが、なぜ決意した(できた)のか。

それは、上記と引き換えに

✔︎自分が可能性を信じたものを世の中に浸透させることに夢中になれる時間
✔︎日々刺激を受け、互いに切磋琢磨することができる仲間がいる環境

を手にすることが今の僕にとっての最高の福利厚生だと思ったからです。
30代前半に選択しないと、40代で早々に詰むな、と心からそう思いました。

同じ志、同じビジョンを持った最高の仲間と世の中を変えようと夢中になれる時間
の中で実力をつけ、かつ結果を出せば市場価値を確実に高められる。これ以上最高の選択肢はないと感じました。先にある大きなリターンを明確に描くことが出来、自分の可能性を信じることができたからこそ、今回の決断をしました。もちろん会社のカルチャーやプロダクト・サービス、ビジョンに可能性を感じ、共感したのも転職理由の一つです。ベンチャーであればどこでも良かったなんてことは決してありません。

当然ながら、「転職(チャレンジ)=成功」では決してないです。転職はあくまでもスタートライン。個人にとっては大きな出来事かもしれませんが周りから見たら会社が変わっただけ。それ以上それ以下でもないです。何も成し遂げた訳ではありません。転職をした人、ただそれだけです。

そこで結果を残せるのか。これが大切です。

自分のした選択を自分で正解にする

もし、これを読んでいらっしゃる方の中で今の環境を変えたいけど、まだ一歩が踏み出せない状態が続いている方がいらっしゃるのであれば、ぜひお伝えしたことがあります。

それは、転職に限らず、やる前から最善の選択(成功する選択)をするなんてことは不可能ということです。大手企業に就職したことで人生安泰かといえばそうでもありませんし、逆に受験や就職活動、仕事の中で大きなミスをしたことでこれからの人生が終了する訳でもありません。死にはしません。

そして、人は自分が思っているより、他人の決断や選択に興味がないです。興味本位でいろいろ聞かれることがあるかもしれませんがそんな時間飲み会とかのネタになる程度で本当にわずかです。一瞬で過ぎ去ります。もし周りがどう思うかを気にしている方がいらっしゃったら、そんなの気にするだけ時間の無駄です。

少し話が脱線しましたが、自分のした決断をこれから自分の力で試行錯誤しながらも成功・正解にする。自分の人生に真剣になる。その結果として、自分が個人で誇れる力やキャリアが出来上がると信じています。

最高の仲間と一緒に、自分たちが可能性を感じたサービスを通じて、世の中に変革をもたらす。もしかしたら、綺麗事に聞こえたり、いやいや仕事ってそんな簡単じゃないから、と思われる方も当然いらっしゃると思います。ただ、人生の中で多くを占める仕事の時間をせっかくなら楽しんで、しかも本気で夢中で取り組んでみる。しかも、それがもしかしたら個人の市場価値をグンと高めることにつながる(かもしれない)。

いや、必ずつなげて見せる!!!って気持ちが大切だと本気で思っています。
要は、信念を持ってやり続けられるかどうか。


今僕は自分のした選択に、一切の後悔はないです。
それは、自分の人生を最高なものにする為に今のこの時間は必要だと明確に解像度高くイメージできているからだと思います。

繰り返しになりますが、

本当に自分がどう生きたいのか?
死ぬ瞬間に生き切った!もう十分!と言えるのか?

そこが全ての基準です。

人生は一度きり。
挑戦してもまず失敗なんてないです。
挑戦の結果、得られるもの全て学び、前に進むために必要な経験です。

最後に

これから、定期的に実際に入社後の業務を通じての感じたことや転職先のこと(評価制度が面白い)、要望があれば転職活動の内容等もnoteを通じて発信していこうと思っているので是非フォローしていただけると幸いです。

TwitterFacebookもやっているので、転職やキャリアの相談等があれば気軽にDMいただけると幸いです。伝統的な大企業にいながらもどこかもどかしさや漠然とした不安を抱えていらっしゃる方、少し前まで同じ環境にいましたのでお力になれることもあるかもしれません。ぜひ一度気軽に会話しましょう!

実際、転職後に何人か相談を受けていますがみんな同じような悩みを抱えています。多分社内では転職の相談等しにくいと思いますので一人で抱え込まず共有してみると案外楽になったり次にすべきことが明確になりますよ!

次回は転職先(ベルフェイス)のことや入社後のあれこれについて書こうと思っています。それでは引き続き宜しくお願いします!

お忙しいところ最後までお読みいただき誠にありがとうございました!

ではまた。

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