新澤健一郎

ピアノ、キーボード、作曲、編曲。ジャズを志して○○年。ロック魂あり。クラシック大好き。…

新澤健一郎

ピアノ、キーボード、作曲、編曲。ジャズを志して○○年。ロック魂あり。クラシック大好き。リーダー作13枚。柔らかい移動ド。noteはレッスンと雑文が中心です。プロフィールはこちらで→ http://www.shinzawa.net

最近の記事

あなたにとってピアノは何ですか?

あなたにとってピアノは何ですか? 昨年受けた取材で「切り離せないもの」って答えちゃった。それが見出しになった。 「不可分なもの」って言いたかったんだけど理屈っぽいかなって思って。だけど今見ると「切り離せないもの」も十分に理屈っぽいよ(笑) 「腐れ縁」でもないし。近いけど。 「自分を表現するツール」とか絶対言いたくない。そんなのイヤです😀 なんだろうなぁ。 音楽を考えている時は無意識にピアノ脳なところはあると思うけど、僕はシンセも弾くからピアノ専門のかたとは見え方が

    • ドレミの日に寄せて

      6/24の「ドレミの日」は、この曲でお祝いしたいですね。「ドレミの歌」も出て来ます。 『めちゃくちゃひねくれている発声練習 / Insanely twisted vocal exercises』Kent Miseki / 三関健斗 0:47の「れみふぁー」がお気に入り。 0:59の10分の9拍子もツボです。5連符。 ちゃんと主音で終わってる。笑 これは何をやっているかと言うともちろん「固定ド唱」でも「階名唱」でもなく「歌詞唱」ですよねきっと☺️ 大手も今日の「ドレミの

      • 大事なのはリズム、ほんとうにリズム。

        僕は理論の話になりがちだけど大事なのはリズム、ほんとうにリズム。 その理論を、流れ行く音楽の中で実現するまでが学びのワンセット。 リズミックに聴こえるコードの押さえ方とか色々あるし、音使いとリズムを切り分けることはできないのだけど、とにかくリズムを心地良く表現することを最優先にしたい。 その為には奏法の再確認が必要になることもあると思う。 いいリズムのイメージを持つことも大切。理屈じゃないです。 紙切れ一枚くらいの理論を流れ行くリズムの中で実現するには、多くの場合思

        • どうやってジャズピアノが弾けるようになるのか(4)【アドリブの道具箱】

          「アヴェイラブルノートスケール」だけでアドリブをやろうと思ったらあんまりうまく行かないかな。 これは大事な「道具のひとつ」なんです。 雑な例えになりますが、大工さんがカンナ掛けするところで電気ドリルを使ったらうまくいかないようなものです。 多くの教本がこれを中心に展開するので(実際要るし)習う側がこれ「だけ」で出来ると思ってしまうこともあるようです。 僕は「道具箱」という考え方がいいかなと思っています。 「アドリブの道具箱」 1.自分の思うように、聴こえるがまま、

        あなたにとってピアノは何ですか?

          思った以上にデリケートな話題だった

          移動ド。 【思った以上にデリケートな話題だった】 しまっておいたコンプレックス(劣等感)にスポットライトを当ててしまう事が思った以上にあるように感じました。 過剰な反応が幾つも見られました。特にX。 ざっくり言えば ・2つの座標を取れない事にコンプレックスがあれば移動ドは× 理由は色々です。 ・絶対音感が無い事にコンプレックスがあれば固定ドは× これは書くまでもないかな。 「必要性を感じない」にもコンプレックス由来が一部含まれているかな。 コンプレックス vs

          思った以上にデリケートな話題だった

          メトロノームを使うの?使わないの?

          「メトロノームを使わないほうがいい」 少し前まではそう思ってました。 ドラマーなんか、クリックと一緒に練習してたらほぼほぼ「出来ている」って勘違いに陥りやすいし。あ、分かりやすい例としてです。 だけど、使う/使わないの問題じゃなかった。 【音の出るタイミングをイメージしているか】 これでした。 音色やフレーズと同じように「音の出るタイミング」もイメージする。 そこに至るエネルギーの浮き沈みもイメージして感じる。 これの練習の為にメトロノームを使うのは有効です。

          メトロノームを使うの?使わないの?

          「移動ド」と「階名」を英語で調べたら…

          「移動ド」と「階名」を英語で調べたら… 階名の話の中で時折「いわゆる移動ド」という言い回しを見かけるから、何か学術的にワケがあるんだろうなと思ってて。 英語を調べてみました。 移動ド Movable Do 階名 Solmization なるほどー。 私見ですが移動ドのほうは単に座標を変える話で、階名には歴史と成り立ち、つまり、それが登場する必然を感じますねぇ。 そして、ソルミゼーションについて良さそうなページを見つけましたよー。 「ヘクサコルド」と「ソルミゼー

          「移動ド」と「階名」を英語で調べたら…

          「アヴェイラブル・ノート・スケール」を「コードトーンとテンションのセット」と見立ててみる

          「Available Note Scale」をアドリブの道具としてそのまま使う事はあまり無いと思います。無関係ではないんですけどね。 一方で、ボイシングを考える時には結構使う、というかどこかで感じています。 「Available Note Scale」を「コードトーンとテンションのセット」と見ていると言っても良いかもしれません。テンションを選ぶ道具にしていると言ってもいいと思います。 スケール毎にサウンドの雰囲気がありますから(明るさとか)←サクッと言ってますがこれがか

          「アヴェイラブル・ノート・スケール」を「コードトーンとテンションのセット」と見立ててみる

          移動ドに要るのは「柔らかさ」

          歌から入った人は移動ドやりやすいよね。 楽器、特にピアノや弦楽器のようにはじめに楽譜を相手にする楽器は移動ドをやるにはちょっとした柔軟性が必要になる。 何しろ2つの座標を同時に意識することに迫られる。 もうこれはメリット、デメリット以前に、相手にしている歌なり楽器なりの性質に乗っかって楽しんだ方がいいのかなって気付いてしまった。 2つの座標軸を生理的に受け入れられない人もいる。 音名だけでもいいじゃん。勿論ドレミでうたって良い。(*) ポップスのギターなんかは楽譜

          移動ドに要るのは「柔らかさ」

          カバーについて

          コロナで個人のお客様向けに自宅から配信するようになって、色々なカバーを弾いた。 しばらくの間は純粋に楽しかったし、聴き手に喜んでもらえるのも嬉しかった。自分の今までの音楽地図を確かめる楽しさもあった。 暫くして、これは自分のやり方にはそれ程合っていないように思えて来た。 「お客様のため」が行き過ぎた安易なカバーは僕にはどの道つまらなくなってくる。 このさじ加減は人によると思う。 自分が何者かを知ってもらうにはカバーは良い方法だと思う。 YMOのDay Trippe

          カバーについて

          移動ド…階名でうたったらダメらしい(階名で読むのは推奨)

          「ラララ」でうたう。 僕の経験的にしっくり来るお話です。 実際に階名唱を使っていたり、教えていらっしゃるかたの異論反論も歓迎です。こういう話がありますけどどうお考えですか?という投稿です。 『移動ドのすすめ』東川清一著(1985) p.63より トニック・ソルファ法では、生徒にいつも階名付きでうたわせてはいけないとされています。さもないと生徒は、【階名を発音することなしには音がとれない】という、いわゆる【階名の奴隷】になってしまうからである、といわれるのですが、私たちも

          移動ド…階名でうたったらダメらしい(階名で読むのは推奨)

          何のための初見能力なのか(ひとつのケース)

          個人の考えを書きますね。 組織を代表した考えじゃないです。 音大に通うなら初見はある程度できた方がいいです。 何故なら、多くの専門科目が「楽譜を使って説明される」からです。 初見が出来なかったら楽譜を使って説明されている事が【話し言葉を聞くように】すぐに理解することは難しいと思います。それってキツいよね。眠いよね😊 ミュージシャンには楽譜を読めない人は沢山いるし、楽譜が読めなくても「いい音楽」を奏でたり、作ったりすることはできます。楽しむことも。 でも音大で専門教育

          何のための初見能力なのか(ひとつのケース)

          五線譜をこえるものは出て来ない 2

          五線譜を超える記譜法はもう出て来ないんじゃないかというくらい色々な事が「調性の為のいびつな階段」の件も含め良きところに収まってるように思います。 人間の耳が「調性」という概念と相性が良いのですから当然とも言えます。倍音列のような物理現象との関わりもあるのでしょう。 #や♭やナチュラルを難しいと主張するかたもいらっしゃいますが、これのお陰で調性の中にいる音なのか、それ以外なのかも「見える化」されているのです。僕にとっては「便利」。 唯一、五線譜を超えてるなぁと思っているの

          五線譜をこえるものは出て来ない 2

          ハノンの効用

          ハノンはさぁ、何がいいかって「譜読み」(初見)の練習にもなるんですよね。 「ヘ音記号が読めない」みたいな事態から脱出できます。 最初はブラインドタッチは出来ないから弾きながら読むのは難しいと思うけど、弾き始める前に最初の数小節でどんなパターンになっているかを確かめて、上行(または下行)がどこまでかを読むだけでもトレーニングになります。あとは鍵盤を見ていてもいいです。 慣れないうちは音符に音名を振っても構いません。 ハノンの1番から31番の譜読みは単なるトレーニングで誰

          ハノンの効用

          五線はいびつ

          五線は例えば線(又は間)3つでも場所により完全5度だったり増4度だったりします。 ミ-ファ、シ-ドが半音だから当然☺️ この「歪さ(いびつさ)」が五線譜をこえる記譜法が出てこない要因かなと思いました。 調性との関連でこうなったと見ています。 五線譜は音楽を「抽象化」するツールだなと最近考えています。 その抽象化の中で「調性」が柱のひとつになることは確かだと思います。 これが定規の目盛のように何処も同じ音程だったらかえってやりにくいのかな…なんて。 ピアノの黒鍵と

          五線はいびつ

          「There will never be another you」の”あの”エンディングについて

          「There will never be another you」の終わりから4小節目と3小節目を半音上げて繰り返すエンディングって誰が始めたんでしょうね。 あれを廃止する動きがあって僕も割と賛成です😊 スティットもロリンズもゲッツもやってない。勿論チェットベイカーも。むしろルバートで終わるほうが優勢なくらいです。 悲しい歌詞です。 披露宴非推奨です💦 オリジナルはこちらの動画です。 ジャムセッションではアップテンポで演奏されることが殆どなのとは対照的にバラードです

          「There will never be another you」の”あの”エンディングについて