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カバーについて

コロナで個人のお客様向けに自宅から配信するようになって、色々なカバーを弾いた。

しばらくの間は純粋に楽しかったし、聴き手に喜んでもらえるのも嬉しかった。自分の今までの音楽地図を確かめる楽しさもあった。

暫くして、これは自分のやり方にはそれ程合っていないように思えて来た。

「お客様のため」が行き過ぎた安易なカバーは僕にはどの道つまらなくなってくる。

このさじ加減は人によると思う。

自分が何者かを知ってもらうにはカバーは良い方法だと思う。

YMOのDay Tripper
Brad MehldauのBlackbird

こういう在り方が好きだ。

優れた創作にはゼロイチ(無から有)が含まれている。

そんなわけで暫く「Spain」も気が進まなかった。

だけど先日のライブのMCの成り行きでこれはやるしかないよね(笑)って感じになってやったら滅っ茶楽しかった。お客様も大満足。

行動だけに注目するのではなく、その行動をする時の波動、心の状態が大事なんだなって。

Jazz Standardをカバーと見るかは色々だと思う。(権利処理的な事ではなくて)

Wikiの「カバー」のエントリーはなかなか良いと思う。要件を満たしていないから突っ込まれてるけど。何が良いってクラシックで楽譜で発表・出版されている作品を奏でることはカバーではないことになる。Xにも書いたように、これは作曲と演奏の「分業」と僕は見ている。

(以下Wikiから引用)
カヴァー(英: cover)は、ポピュラー音楽の分野で、過去に他人が発表した曲を歌唱・編曲・演奏して発表することである。元は代役を意味する言葉である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC


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