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どうやってジャズピアノが弾けるようになるのか(4)【アドリブの道具箱】

「アヴェイラブルノートスケール」だけでアドリブをやろうと思ったらあんまりうまく行かないかな。

これは大事な「道具のひとつ」なんです。

雑な例えになりますが、大工さんがカンナ掛けするところで電気ドリルを使ったらうまくいかないようなものです。

多くの教本がこれを中心に展開するので(実際要るし)習う側がこれ「だけ」で出来ると思ってしまうこともあるようです。

僕は「道具箱」という考え方がいいかなと思っています。

「アドリブの道具箱」

1.自分の思うように、聴こえるがまま、感じるがままにやる。< Ear Player >
マスターピースからデタラメまでが混在します。

2.名手の演奏を参考にする。(耳コピ、採譜)
アドリブの「文脈」のセンスを磨けるメリットもある。
弾ければ書き取らなくてもOK。

3.様々な「リック」を身につけていく。< Lick Player >
「リック」とは、アドリブの定番フレーズのこと。
何が「定番フレーズ」なのかの定義は無いが、「2」をやっていくうちに分かってくるように思います。

4.ペンタトニック・スケール(メジャー、マイナー)
ギタリストがよくやるような感じの他に、中級以上向けには4度を活かした使い方があります。横の流れが強固なので後述する「13」アウトサイドなフレージングにも向いています。

5.ブルース・スケール
雑な言い方になりますがマイナーペンタトニックにブルーノートを足した形と見ていいです。
ハマりやすい時とうまく行きにくい時があるのでセンスを身につけよう。

6. 移動ドでフレーズをうたう
キーに注目してそのメジャースケール(またはナチュラルマイナー・スケール)中心でやるのはこれに含めています。固定ドで似たような事も可能です。

7.コードトーン

8.コードトーンと9th、b9th
※どちらも使えないケースもあり。判断するスキルが必要です。

9.コードトーンとアプローチノート

10.アヴェイラブルノート・スケール
オルタードやコンディミの練習も含みます。

11.コード進行の中での共通音を活かしたフレーズ

12.リズミックな展開
「11」の共通音を使ってリズムで遊ぶ。
似たようなフレーズの繰り返し。
3つ取りなど。
コツは「2」の耳コピで育まれると思います。単に聴きまくるのでもOK。

13.コード感との距離を感じながらの、アウトサイドなフレーズ

14.即興的なリハーモナイズ
例えば、一発ものの中での、そのワンコードに対してコントラストのあるコード進行を想定したフレーズ作り。

15. スペースを空ける。休む。

*他にも思い当たることがあったら書き出してみよう。

譜例が無くてすみません。以前作ったのですが更新したくなって放置になってます。

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