見出し画像

前へ

noteへの連続毎日投稿を開始して1182日目です。プロフィールを更新します。8回目の更新になります。

■このところの noteスタイル

2023年3月現在、私のnote 投稿は半分近くがショート記事になっております。以前はショートショートなんて書いたことなんかなかったのですが、noteのクリエーターの皆様から刺激を受け、やってみようと思った次第。

・毎週水曜日 ほどばしる水曜

・毎週金曜日 舞い上がる黄金の曜日

・毎週土曜日 「毎週ショートショートnote」企画への参加

そのほか、毎週火曜日および木曜日は、Voicy ラジオ放送過去コンテンツへの追補記事、毎週日曜日は、特集としてマガジンご購読者限定のむけ長文を執筆しております。

■マガジン「群盲評象」ご購読御礼

私の有料マガジンをご購読の皆様に御礼申し上げたいです。数あるnote のクリエーターのなかから、また多くあるマガジンのなかから、わがマガジンをお選びくださいまして誠に有難うございます。

皆様には、どなたにも桜井健次が毎日投稿するエッセイを収録するマガジン「群盲評象」をお薦めしております。初めての方は、どんな記事が出ているかを「群盲評象ショーケース(無料)」でご覧いただけます。こういうものを毎日読みたいという方は、1年分ずっと読める「群盲評象2023」、お試しで1か月だけ読んでみようかという方は「月刊群盲評象」をどうぞ。桜井健次は、毎日、マガジンご購読の皆様にむけて、シェアしたいことを語っております。

マガジンご購読の皆様には、動画や音声配信の読み上げテキストや、ちょっとした自作プログラム(例えばマガジンの記事一覧を取得してエクセルに収納するとか、noteのフォロワーとフォローの片思いをリストするとか)もご提供いたします。また、ご希望の皆様には、ライブでのトークやコミュニケーションも企画したいと思っております。

2019年12月29日から2021年7月31日までの全過去記事(582本)は、マガジン「群盲評象2020」に、2021年8月1日から2022年12月31日までの全過去記事(520本)は、マガジン「群盲評象2022」に収録されております。

■毎日noteと毎日音声配信

2021年3月23日から、Voicyのプラットフォームで、毎日音声配信を開始しました。もともと、毎日note 投稿をしておりましたので、毎日、note1投稿とVoicy1音声配信のセットを行う日々になりました。まもなく、2周年を迎えます。

これまでの放送のアーカイブは以下のリストに出ています。https://sakuraixlab.com/VoicyRadioTalkListKenjiSakurai.htm

必ずしも「毎日連続」にこだわっているわけではありませんし、それ自体は目的でもなんでもありません。ただ、単純でわかりやすくて、続けやすいという利点はあるかと思います。

■継続は力なり

周囲を見渡すと5年とか10年(=3650日)とか15年(=5475日)とか、毎日毎日ブログを書き続けておられる方々がおられ、いつも心から敬意を払わさせていただいています。「継続は力なり」の言葉通りです。そのような継続によって、容易には得られなかったであろう質的な高みに達しておられるように思えます。それが、私が「継続」あるいは「続ける習慣」に注目する理由です。ほんの一例ですが、三橋貴明さんは、2015年9月27日に次のようにお書きになっていました。

https://38news.jp/archives/06272

文中にある「すなわち、書き続けているからこそ、書けるのです」が、ずばりそうだろうと思ったので、引用させて頂きました。ほぼ同趣旨のことをおっしゃっている著者は他にも大勢おられます。

江戸初期の頃に全国に名声をとどろかせた兵法家、剣術家である宮本武蔵は「五輪書」の水之巻の1番最後に次のように記しています。

右書付くる所、一流の剣術、大形此巻に記し置く事也。兵法、太刀を取りて、人に勝つ所を覚ゆるは、先づ五つのおもてを以て五法の構をしり、太刀の道を覚えて、惣躰自由になり、心のきゝ出でて道の拍子をしり、おのれと太刀も手さえて、身も足も心の儘にほどけたる時に随ひ、一人にかち、二人にかち、兵法の善悪をしる程になり、此一書の内を、一ヶ条/\と稽古して、敵とたゝかひ、次第/\に道の利を得て、不断心に懸け、急ぐ心なくして、折々手にふれて徳を覚え、いずれの人とも打合ひ、其心をしつて、千里の道も、ひと足宛はこぶなり。緩々と思ひ、此法をおこなふ事、武士のやくなりと心得て、けふはきのふの我にかち、あすは下手にかち、後は上手に勝つとおもひ、此書物のごとくにして、少しもわきの道へ心のゆかざるやうに思ふべし。縦ひ何程の敵に打ちかちても、ならひに背く事においては、実の道にあるべからず。此利心にうかべては、一身を以って数十人にも勝つ心のわきまへあるべし。然る上は、剣術の智力にて、大分一分の兵法をも得道すべし。千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。能々吟味有るべきもの也。

剣術家、武蔵の人生そのものにとても心惹かれます。その武蔵が晩年に書き残した五輪書はどこを読んでも重要な発見があります。上の文中には、「急ぐ心失くして」(「急がず、時間をかけて」)、また「千里の道も、ひと足宛はこぶなり」、さらには「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」と書いています。稀代の天才剣術家が、ここまで地道で継続的な努力の重要性を説いていることを重く受け止めたいです。

「ただ稽古をやれ」という単純な話ではありません。「急ぐな」と戒めています。ありがちながむしゃら精神主義とは全く違っています。虚心に稽古をずっと続けていることで、自然に会得する部分があります。また五輪書の随所に書かれている種々の事項にも考えを及ぼすことで、上達できます。朝鍛夕錬の稽古三昧の日々の連続は、その上達がまた次の上達を呼び起こす論理的な内部構造を持っているのだ、と武蔵は言いたかったように私は解釈しました。先の「書き続けているからこそ、書ける」のような、継続的な行動が質の転換をもたらすのと共通点があるのではないでしょうか。

■経歴と近況(2023年3月)

私は一生の大半を理工系の研究者として過ごしました。国立の研究機関にて昭和63年(1988年)4月から令和2年(2020年)3月まで、自分の研究室を運営し、定年退職後、独立して、私立の研究所を開業しました。

経歴や業績、プロフィールなどは公開されています。
https://researchmap.jp/kenji.sakurai.xray

2018年、2019年と続けて書籍(編著書)を出版しましたが、現在、もう1冊、英文の書籍を執筆中です。

(日本橋の丸善にて 2019年12月)

■プログラミング40年

気がつくと、私のサイエンス・プログラマーとしての活動は40年を超えました。研究者として過ごした全期間にわたって、必要になった実験機器制御やデータ解析のソフトウエアのほぼ全部を自作しました。2023年2月は、私の愛用する Delphi (Pascalベースのプログラミングツール)の28周年です。私は、その Delphi のユーザー歴が28年だというだけでなく、その前の Turbo Pascal も含め、もっともっと古いユーザーです。エンバカデロ (https://www.embarcadero.com/jp/products/delphi) の営業の方から電話をもらったとき、思わず、その歴史を熱く語ってしまいました。おそらく、その営業の方がお生まれになる前から、プログラムを作っています。Delphi だけでなく、いろいろな言語を使ってツール開発をしてきました。

■伊勢・鹿児島・イギリス

私は伊勢市宮町で生まれました。あの伊勢湾台風の年のことです。記録に残るような大型台風を生き延びた、生まれながらにしてというか、生まれる前から強運の持ち主です。生家は伊勢神宮の外宮のすぐ近くでした。父は毎日、私を連れて、外宮や今社という小さな神社を散歩し、国鉄の駅で蒸気機関車を見せたということでした。三重県にいたのは幼少の頃だけだったので、自分にとってゆかりの地という自覚がいまひとつでした。でも、いまは違っていて、ほぼ毎年訪れ、神宮への参拝はもちろんのこと、かつて歩いた道をなぞるように踏みしめたりしています。父は転勤で伊勢を離れた後も、何10年という長い年月にわたり、伊勢との接点を維持し続けていました。その父の習慣を引き継ぐことにしました。

研究の仕事で外国に出かけ、滞在中、プライベートに食事に誘われたりした折には、たいてい、郷里はどこだ、どこで生まれたのだと聞かれます。ですが、伊勢だと言ってわかる人はめったにいません。それ、どこにあるのか? なにかあるのか? と聞かれます。伊勢神宮の話は、何も知らない人たちには???と思うようです。神社仏閣は、京都、奈良に十分あるので(確かにありますが)、なんで伊勢に?とか思うみたいです。おそらく、おかげまいりは、もっともっと不可思議です。その昔、日本中で非常に大勢の人たちが、遠路はるばる、伊勢を目指しました。あまり明確な宗教上の意図や目的がないにもかかわらずです。ミステリアスな伊勢の地に生まれたことを、私は嬉しく思い、父母に感謝しています。このところは、伊勢神宮125社をすべてお参りすることを近い将来の目標にしています。

私は高校時代、親元を離れ、鹿児島県で過ごしました。高校では山岳部で活動し、屋久島、霧島、高隅、開聞岳などに出かけたのがよい思い出です。

山岳部の日頃の訓練は、ほぼ他の運動部と共通。その上、同級生を負ぶっての階段上り下りや、重いザックを背負っての屈伸運動、テントの組み立て・撤収のスピード競争、校舎の壁の懸垂下降など、珍しいメニューもあります。ほぼ毎週とはいかなくても、2~4週に一度、天候に関わりなく、霧島山系、高隅山系、あるいは近くの低い山々に出かけて、トレーニングの登山をやっていました。肉体的にはつらい部分もありますが、山の中を歩くと、季節の変化をその都度、感じ取ることができます。天候、季節、時間帯で同じ場所の風景がまったく別物になること、その時の自分のコンディション次第では、迷わないはずの道で迷い、さらに深まる危険も随所にあることなど、身をもって経験しました。年に2回ほどある大会では、屈強そうな体格のメンバーがそろっている他の高校の山岳部には、とてもかなわない感じでしたが、勝敗を別として楽しい記憶になりました。

私はイギリスに住んだ時代もあり、イギリスの話なら、いくらでもできる感じです。国家公務員を海外に派遣する人事院の在外研究員制度に応募して、イギリスの大学に研究員として滞在しました。London や Cambridge には、日本人も大勢住んでいるのですが、私の研究場所は、Warwick University という大学で、隣の Kenilworth という小さな町に住んでいました。たぶん日本人は町全体で私一人だけです。珍しい体験をいっぱいしたので、その気になれば、1~2冊程度なら本を書けるかも。でも、そういう考え方はちょっとおかしいです。noteとか、ブログとは違い、わざわざ出版される本のようなものは書き手の都合や、書きたいから書くということでは発想するものではないでしょう。読み手の存在が重要です。それは媚びるというのとはまた違う。読みたいと熱望する方々(こちらから見た想定読者)に対して、ずばり提供できるものなのかどうかです。私の書くイギリスの本を面白い、読みたいと思ってくれる方がどれくらいいるかという問題でもありますね。滞在当時は、当時のパソコン通信の掲示板で「英国田舎滞在記」という連載をやっていたことがあります。当時の雰囲気を私がまた取り戻すことができれば、とも思うところです。

■カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロさん(2017年ノーベル文学賞)の小説を愛好しています。これまでに出版された8編の長編小説について、熱く語っています。

■ゴジラ

私は何をかくそう、ゴジラのファンです。たぶん、私ならば、誰よりも上手にゴジラを飼いならし、日本と日本国民のために役立たせられるとせると確信しています。第16作目、1984年の「ゴジラ」は昭和の最後の作品でしたが、新宿の高層ビルのなかにあるという、いかにもあやしい林田生物物理研究所が大好きです。そのほかの作品に登場する私立探偵事務所風の独立した研究所はとても好みです。

2021年7月に公開された GODZILLA: King of the Monsters についても熱く語っています。

■三体問題

中国のサイエンス・フィクション作家リウ・ツーシンさん(劉慈欣、Liu Cixin、2015年ヒューゴー賞長編小説部門賞受賞)の小説を愛好しています。「三体」の3部作に夢中です。

■前へ

最後に、大木実さん(1913-1996)の詩を1つ掲示して、おしまいとします。私がいまの仕事に就くきっかけになったのは、大学院博士課程3年生のころに研究所訪問でお会いした小川恵一先生との短い会話でした。小川先生は、しばしば、この詩のことを話されましたので、私の記憶に深く残っています。

少年の日読んだ『家なき子』の物語の結びは
こういう言葉で終わっている。
「---前へ。」
僕はこの言葉が好きだ。
物語は終わっても、僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸は終わらない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、
物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛(つら)いこと、厭(いや)なこと、
哀(かな)しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励(はげ)ます。
「---前へ。」

ここから先は

12字

本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上を寄稿いたします。とりあえず、1カ月でもお試しになりませんか。

現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっていま…

この記事が参加している募集

自己紹介

いつもお読みくださり、ありがとうございます。もし私の記事にご興味をお持ちいただけるようでしたら、ぜひマガジンをご検討いただけないでしょうか。毎日書いております。見本は「群盲評象ショーケース(無料)」をご覧になってください。