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芹沢の血筋

マガジンご購読の皆様、こんばんは。お元気でしょうか。芹沢と言えば、茨城県からみでは、芹沢鴨。水戸の脱藩浪士にして、新選組の初代筆頭局長で、当時は近藤勇と並ぶリーダーでした。その芹沢とはおそらく血縁関係のない有名人は、アメリカ版ゴジラ映画、GODZILLA や GODZILLA: King of the Monsters に登場する芹沢猪四郎博士です。生物学者にして、研究機関MONARCH(モナーク)に所属し、放射線が生物に与える影響について研究しています。GODZILLA: King of the Monsters では、芹沢猪四郎博士は、ゴジラが人類を守る役割を果たすと信じ、眠っているゴジラを覚醒させるため、核弾頭の起爆剤を持って接近し、自爆して亡くなりました。芹沢猪四郎博士の父英二は、広島の被爆で亡くなったということで、止まったままの形見の時計を身に着けています。ゴジラ研究にはしっかりした動機があり、もとより命をかけて真摯に取り組んでいます。芹沢の名と言えば、既に日本版ゴジラ1954年に登場した隻眼の化学者、芹沢大助が有名です。オキシジェン・デストロイヤーというとんでもない発明でゴジラをやっつける、ありえないような人物です。芹沢猪四郎博士と芹沢大助博士は特に親戚であるとかということはないようです。もちろん、水戸の芹沢鴨とも特に関係ないようです。しかし、芹沢が名門であることは認めなくてはいけませんね。

https://www.youtube.com/watch?v=sWQbrM3xZ1E

問題は、いま公開中の Godzilla vs. Kong に登場している芹沢蓮です。芹沢猪四郎博士の息子です。

おい、おまえ、もうちょっと真面目にやれ! どこにも強い信念も気概も感じられない。アイデア、知識、科学力、技術力、いずれも全くサプライズなし。重力反転に耐える反重力シャトル HEAV  の開発は別の科学者がやったようで、芹沢は関与していないようだ。すると、ただメガゴジラの操縦だけ? Apex Cybernetics の CEO の Walter Simmons が何でも仕切っているようで、何をやっているんだ? ゴジラ名門の芹沢の名前が泣くじゃないか。

イーウィス族の少女 Jiaがえらい。だって手話でコングと会話するんだから。それに賢そうです。度胸もあります。コングを見てびびるNathan Lind博士のことを手話で「臆病」とか言うあたりもなかなかです。将来を考えると、この子をしっかり育てて、芹沢の名を継がせた方がいいのではないでしょうか。なんだったら、当研究室がお手伝いしてもいいところ。

もう一人、陰謀論のポッドキャストをやっている Bernie Hayes がなかなかいい。Apex Cyberneticsに技術者として潜入して、秘密情報をポッドキャストでリークしています。こんなラジオ放送、とても楽しそうです。

というわけで、次作以後では、芹沢の逆襲を期待しています。

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