切ることができない人間

切る


と聞くと、
おそらくマイナスのイメージとかあるんじゃないでしょうか。

物理的に、ハサミで紙を切る

精神的に、友人との関係を切る
とか

人間界にとっても切っても切れない
ワードになっているでしょう。

スイスの精神科医・心理学者である
カール・グスタフ・ユング

彼は言います。

切ることを選択できぬ人間は、
いつまでも第3の新しき人格には出会えない

と。

例えば

20歳を超えたら、
いくら手塩にかけたかわいい子供でも
切る必要がある。

金銭的工面などしてはいけない
相談などのってはいけない
食事を無料で提供してはいけない
服をたたんであげてはいけない
簡単に泊めてあげてはいけない

自立させるのです。

肉体的に
精神的に

それが、おそらく本質的な親の役目。

20歳なんてのは、もう人格は形成されている。
本来は
人格が形成された一人の人間に
他者が関わる事すら異常なのです。

もう自分で自分の税金も払い、社会の歯車となり生きるべきであります。

組織で生きるもよし
自給自足で生きるもよし
実業家になるのもよし

自分の人生は、自分で決めて、自分で責任をとりなさい

ってだけなのですね。

ところが、

世の中には
切ることを選択できぬ親がいる。

いつまでも
金銭的に工面してあげる
仕送りなどでも。
泊まらせれば、
飯も与えれば
服もたためば
風呂もいれてあげる

愚痴も聞けば
相談にものってあげる

はっきりというが、20歳を超えた人間
この行為は優しさではない

切ることができない人間

これをほっとくとどうなるか

現在大量に存在する
引きこもり
子供部屋おじさん&おばさん
ニート
目的なきフリーター

これらを発生させる。

そう、まさに40-70問題なんてのもそう。

そして、
最後はどうしようもできなくなり
他者に助けてもらわないとどうしようもなくなる末路が待っている

それどころか
昨今NEWSを見ていれば

いい歳した無職の人間が
ゲームの音が許せなくて弟を殺したり
高齢の両親を殺したり
イライラして外に出たときに他人をナイフで刺したり

そんな、末路すら待つ。

切るべき時ってのはある。

被害は自分達だけでは終わらない
無関係の人間をも巻き込むのです。

ライオンならば、生まれた瞬間に崖から突き落とされるのやから

人間界は、超EASYモードなんですよ。

親がいなかろうが、20歳まで生きてこれたなら
他人が助けてくれたから生きてこれたのです。

我々の源流は、泣くというスペックしかないのですから。

アルコール依存症。
その世界には、断酒という言葉がある。

酒を断つ。
飲み方も学ぶ?違う
飲む量を調節?違う

切れ。

酒を勧める友人を切れ 
あなたを擁護する家族を切れ
酒仲間を切れ
行きつけの店を切れ
女将さんと切れ
BARのHostessと切れ

そして、自分はアルコール依存症じゃないと否認している甘い自分と

切れ

でも、切るべき時に切れないから。

切る勇気がないから。

結局、トラックで児童に突っ込んで
他人を巻き込むのです。

何の罪もない
これからの日本を支える一員となり
未来と希望しかない
子供。

切ることができない
大人になる事ができなかった人間の末路。

被害はいつも
関係のない他人になる。

恐ろしいこの法則は、
これからも人間界では
続く。

全ての人間が、

切る

事を選択できないからです。

そして、最後に。

切る。というのは分析心理学等では
良い意味で使用される事が多いです。

切るとは、開く事も意味する

切り開く

そう。
切ることで、

新しき友人
新しき家族
新しき仲間
新しき組織
新しき恋人
新しき世界すらも

あなたを待っている可能性が高い。

我々の人生には、いつかはわからないが

何かを切るという選択を、迫られる事もあるでしょう

あなたは、その時

切るべきか?

切らないべきか?

を選ぶ必要がある。

どっちを選んでもいいですが

後悔のないように。




 



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