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考える技術・書く技術レビュー。問題解決力・論理的思考を伸ばしたい方【ビジネス書感想・要約ブログ】

この記事は6分で読めます。📚  2021/5/21更新

このブログはいろいろ書いているのですが、自身のアウトプットという目的でもnoteを書いてみようと思います。

新入時からこれまででざっと130冊読んできた中から、参考になったなという書籍に関するメモをぱらぱら見返しながら紹介記事を書いてまいります。(月1冊ペースなので大したことありませんが、、)

本日は新入社員の際に読んだ「論理的思考力」に関する書籍のレビューです。
今は1章だけ記載しましたが、これから順次追加していきます。

ハーバード大学ビジネススクールの教科書にもなっている定番ですね。

明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない――。
本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。
著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。

1章 相手に伝えるということ

1章は盛りだくさんですが、相手に伝えるメッセージの要件を中心に書いていますのでまず結論だけを整理し、詳細は後述します。

結論

相手に伝えるメッセージには3つの要件がある。
(1)共通認識の課題(テーマ)
(2)相手に期待する反応・行動
(3)課題(テーマ)に対する自分の答え

(1)共通認識の課題(テーマ)
相手に課題を検討してもらい、自分が望む議論をするうえでの最低条件

上司が「競合先切り替えの施策検討」について話すのかと思っているところに、こちらが「自社先の関係構築の施策提案」を長々と話すわけにはいけません。
かなり基本的なことですが、社会人でもこれができていない人は多いです。。※私も新入社員の頃は苦労しました。

そもそもの話の舞台を整えることから始まるので、相手の思考を”1手”止めることになり、そこから課題(テーマ)を認識合わせする”2手”遅れることになりますね。

(2)相手に期待する反応・行動
コミュニケーションの最終目的に合わせて説明の中身は変わる。

ビジネスにおけるコミュニケーションの目的は3つあるとされています。
議論の最初に以下のどれを相手に期待しているかを明確にしましょう。

①理解してもらう。
 単なる報告はこのタイプ。立案した計画通りに物事が進んでいたり、不都合が生じても上手くかじ取りして調整できているケースはこの目的で問題はないと思います。


②フィードバックをもらう。提案に対する意見や助言、判断など
 業務を進めるうえで1人で仕事をすることはありません。マネージャーや技術専門家にアドバイスをもらいたいときもあると思います。
 何をしたいか、その理由・背景、そのうえで何に困っているか、何についてアドバイスをもらいたいのかが明確である必要があります。
 相談内容は、資料の見栄えや構成なのか、技術的に理解できないことがあるのか、そもそもの進め方について等、アドバイスなんていくらでも浮かんできてしまいますからね。

③アクション
 こちらもほ②と同様です。その理由・背景、そのうえで何を目指しており、相手には具体的にどんなアクションをしてほしいのかが明確でなければいけません。
 また、基本的にアクションをお願いすることは相手の工数をとることになるので、アクションする根拠とメリット・デメリットは押さえておきたいです。
 新規営業先〇件を〇か月以内に訪問してほしい、不適合品の検査数を〇個から△個に増やしてほしい、正社員とパートの業務分担をAからBに変更してほしい。等

(3)課題(テーマ)に対する自分の答え

これがないまま相談してしまうと、いつまでの指示待ち人間のままですので早めに脱したほうが良いです。
ここでいう自分の答えは①結論②根拠②方法がすべて揃っていることが重要で、その次のステップで相手に伝わるかという段階に到達します。

①結論を伝えるために必要なこと
 自分の中での結論と議論における課題に整合が取れているか。
※付帯条件は定量的に具体的に伝える 〇〇がYYを下回ると、計画を見直す

②根拠を伝えるために必要なこと
1)導き出した結論が最適だと考えるに至るまでの理由を説明できる。

2)根拠となる記載は”事実”なのか”話し手の推測・仮説”なのか明確にする。

3)物事を評価するための判断基準を示す。

③方法を伝えるために必要なこと
 普遍的なものでなく、現在の状況で最適かつ具体的な方法を考える。ここでいう具体的とは、自分でやろうとしたときに何をするかを迷わず行動できるか、そのために必要なものは何か。

まとめ

相手に伝えるメッセージには3つの要件があり、
(1)共通認識の課題(テーマ)
(2)相手に期待する反応・行動 …理解、フィードバック、アクション
(3)課題(テーマ)に対する自分の答え …結論、根拠、方法

をそれぞれ備えている必要があるということです。

いわれてみると当たり前ですが結構普段の文章を見直すとできていないものです。(この文章ですら、、)

より深く読み進めていくと参考になると思いますので是非ご一読ください。

もし他の書籍でお勧めございましたらお教えいただけると嬉しいです。書籍は人によって好き嫌いがありますから。

例えば漫画で理解したい方はこちらが良いと思います。

ロジカルシンキングを理解したい、内容を触れたいという目的であれば漫画でも構わないと思います。活字で読むか漫画で読むかは目的に対する手段でしかありませんしね。

こちらは先月、もっとも読まれた記事です。


以上

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