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年始の本として、サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を学生時代以来、20年ぶりに再読した。学生時代は、さらっと速読して、何とも思わなかったが、今、再読すると、重大な本だということに気づきました。いわゆる国際関係や国際政治の「ネタばれ」をしているような本だと気づいたからです。中国は、白人でアウトプットしてきて、中国人自身が矢面に立つことはありません。
本書では、「国家」や「経済」は、もう成熟していて、争点になりづらいが、次は、「文明」が争点になるというのです。面白い考え方だとは思います。中国は、「対立させるプロ」ともいえるマニュアルを行使してくるので、国際関係でも、宗教などで対立し、同じ民族内でも、宗教が違うことなどで、対立させてきます。「対立」もネタになるし、生きがいにもなるし、社会や国際関係を成り立たせるものだと思っているのだと思われます。
中央省庁側で、詳細に分析してみてもいい本かもしれませんし、中央省庁では、そんな時間的余裕やリソースを割いている時間はないかもしれませんので、課員が個別に読んで、終わりにしている可能性もあります。大学教授の研究任せになっている可能性もありますが、大学教授も学問的に深められる原書タイプの本ではないですね。単に「読まれて」おしまいという種類の本だと思います。
アメリカかイギリスか、最低限、英語の本を読まないと始まらないところがあると思います。日本ローカルで、鼻高々になっているようでは、ちょっと・・・という感じを受けました。
年始の本を、ハンチントンにして良かったと思います。今年は、良い1年になればいいのですが・・・。

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