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クラブ別戦力評価#10 アルビレックス新潟

記事編集日:2023年1月22日

みなさん、こんにちは。
本日より、2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。

すでに、2023年に入り、各クラブが新体制発表、キャンプインなどという状態になってきました。

「クラブ別戦力評価」の第10回は、アルビレックス新潟編です。

評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

<考察>

 新潟の移籍の動きは非常に少なかったと言えます。
 アルベル監督、松橋監督とポゼッションサッカーを志向してきており、ある程度の成果として「J1昇格」を果たした今季は、そのスタイルをわかっている既存の選手を中心にJ1に挑むことになります。

 ブラジル人選手2選手と太田選手は新加入選手ですが、セレッソから加入した新井選手は以前、新潟に所属しておりスタイルに関してはわかっている選手と言えます。

評価

GK

 GKに関しては、動きがありませんでした。

 栃木SCに期限付き移籍中の藤田選手の期限付き移籍期間が延長になった他の動きはありません。
 昨季のJ2で42試合全試合に出場し、35失点と大変良い成績を残した小島選手は健在で守護神となるでしょう。控えには、阿部選手、瀬口選手、西村選手がいるという構図も変わりありません。

 一方で、「日本代表レベル」がゴロゴロといるJ1に置いて小島選手は決して実力に引けを取る選手ではありませんが、優位性を保てる選手ではなく、平均的と考え『B』評価にしました。

DF

 DFも大きな動きはありません。
 昨季在籍していた選手は全員残留しており、そこに加えて、新井選手が加入しました。

 J2においては、サイドバックもセンターバックも他チームと比べて優位性を保てる陣容でした。が、藤原選手、堀米選手が初めてのJ1ということを踏まえると、新井選手が加入したとは言えサイドバックには不安が残ります

 センターバックに関しても、トーマス・デン選手がフル稼働できれば良いと思いますが、元々怪我の多い選手であり、舞行龍選手と千葉選手という組み合わせになってしまうと、年齢的な面でスピードへの対応などに関しては不安がのこりますので、他チームと比べて優位性を保てるかと言えばそうではないでしょう。

 以上のことを踏まえて、平均よりも少し下と考え、『C』評価としました。
 Dにしなかったのは、J2で35失点とよい成績を残しているからです。

MF

 次にMFです。

 MFに関しては、サイドアタッカーのイッペイ・シノヅカ選手が退団したものの、FC町田ゼルビアで活躍していた太田選手が加入しています。
 加えて、ブラジル人のダニーロ・ゴメス選手も加入しています。

 基本的なメンバーは変化しておらず、基本的には昨季の戦力を維持できたと評価することができると思いますが、懸念点は「高木選手離脱」ということです。
 昨季終盤戦に負傷離脱しており、今季の開幕戦に間に合わないことが濃厚となっている状態で、伊藤選手も十分な実力者ですが、伊藤選手のバックアップがいないのが現状で、高木選手復帰までは厳しい戦いが続いても不思議ではありません

 しかし、伊藤選手をはじめ、高選手、島田選手で構成する中盤の逆三角形は、監督のサッカースタイルが浸透しているメンバー構成で、このメンバーを残せたことが大きな補強とも言えそうです。

 このようなことをふまえ、評価は『B』評価としました。
 主力組に関しては、ポジティブな印象を抱いていますが、より強度の高い試合が増えるJ1において、控組(センターライン)の層の薄さが懸念点で総じて平均程度と考えました。

FW

 FWに関しては、期限付き移籍で加入していたアレクサンドレ・ゲテス選手が退団したものの、ブラジル人のグスタボ・ネスカウ選手を獲得しています。
 Jリーグ初挑戦ということでどの程度通用するかはわかりませんが、昨季の主力選手は残していますのでゆっくりとフィットさせるかもしれません。

 ベテランの鈴木選手、エースの谷口選手は共に残留しており、昨季と同様の起用方針となりそうです。
 42試合で73得点という爆発的な攻撃力を構成したメンバーは軒並み残留しているものの、前線に「J1での実績」というものを持っている選手がいないというのは大きな懸念点で、「J2で活躍=J1でも活躍」とはいかない世界ですので、ここは大きな懸念点と考え『C』評価としました。

その他

 最後に、「その他」です。

 監督も続投、メンバーも多くは残留ということでわかりやすく「継続路線」を敷いてきたのが今季にかけての新潟です。
 スタイルの浸透という観点ではJリーグでも屈指ということができるでしょう。
 一方で、以前J1にいた時に在籍していた選手はかなり少なく、J1での経験値という観点では大きな不安が残ります。

 非常に若い選手が多いチームであるだけに、ロマン枠というような選手も多くいますが、毎試合安定して勝ち点を掴まなくてはならない、対戦相手のレベルが急激にあがるJ1ということを考えると、「その他」の評価は『C』としました。

予想フォーメーション

予想フォーメーションは、昨季同様に4-2-3-1を考えました。

 GKに関しては、メンバー構成も昨季から変わっておらず、起用方法などに関しても昨季と同様と考えるのが自然でしょう。
 そのため、小島選手が主力になると考えています。

 DFラインに関しては、退団選手がおらず新井選手が加入したというような状況ですので、起用方法は昨季とほとんど同じでしょう。
 あとは、トーマス・デン選手が負傷離脱からのスタートではないので、右から藤原、ジェームズ、トーマス、堀米というふうな並びを予想しています。

 ダブルボランチは、昨季もこの2人がメインとなっており、控えに星選手がいるようなイメージでした。
 ボランチタイプの新たな選手の加入はいませんので、この2選手がそのまま主力になるでしょう。

 トップ下は、高木選手が一番手となるのが自然ですが、昨季の終盤より負傷離脱しており、開幕に不在となりそうなので、伊藤選手を一番手予想しています。一方で、高木選手が不在時の伊藤選手のバックアップが不在です。

 サイドハーフに関しては、左サイドでのプレーもあった伊藤選手をトップ下に回しています。右サイドハーフは、昨季と同様に松田選手を予想しています。
 一方で、左に関しては伊藤選手を中央に回しているので、町田ゼルビアより加入した太田選手を一番手に予想しました。
 新加入のダニーロ・ゴメス選手は実力が全くもって不透明ですので一番手予想はしていません。

 最前線は、谷口選手が昨季同様主力でしょう。
 アレクサンドレ・ゲテス選手が退団したものの、ベテランの鈴木選手が残留しており、また、ブラジル人のグスタボ選手も加入していますが、一番手は谷口選手でしょう。

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「J1残留」になるでしょう。
 J2からJ1に「復帰」した今季は、1チーム降格ということもあり今後J1で戦う土台づくりという観点では非常に戦いやすいシーズンです。
 しかし、だからこそ油断は禁物で、しっかりと1試合1試合、自分達のスタイルを貫き、戦うことでまずは「J1残留」を目標としたいところでしょう。

最後に

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