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Drawing Book

現在、製作中の植田明志作品集。

シプカクルー、一同(2人)暑さに負けズ、作業を進めております!

作品集制作の記事その①はこちら↓
https://note.mu/kotoritaichou/n/n278afba2b793



作品集自体の制作もいよいよ大詰めとなってきましたが、並行して、クラウドファンディングのリターン(出資してくれた人へのお返し)のひとつであるドローイングブックを制作しています。




立体作品と併せて、評価を頂いている植田明志のドローイング。
作家の頭の中の豊かなイマジネーションを垣間見る事が出来る貴重な資料であり、作品世界の一部でもあります。

頭の中で鳴っている音楽をぎゅっと捕まえて、カタチにする前の小宇宙。
そこからこぼれ落ちたもの。

それらは、立体作品となる前のラフ画、設計図のようなものから、キャラクターたちの背景が描かれたイメージボードのようなもの、作家自身が日々感じた感情の機微が絵と文字で綴られた日記のようなもの等、多岐に渡ります。


植田明志の個展の企画は、毎回、日々描き貯めておいてもらったドローイングを見せてもらうところから始まります。

何冊にも及ぶスケッチブックや、ノートの切れ端に描かれた、これらのドローイングたちは、珈琲の染みがついていたり、ところどころ破れていたり、絵の上から更に別の絵や文字が重ねられていたり、なんだかわからない染みがついていたり。

時に緻密に、時に荒々しく描かれた絵や、瑞々しいことばたちは、日々の生活の中における作家の感情を紙面に写しとったもの。
そこから展示のテーマや、実際に立体化する作品を決定していきます。

ラフの段階から、実際に立体化された作品の変換を見比べるのも興味深いですし、情景が描かれた一枚絵から、キャラクターたちが生きる世界を想って、想像力を膨らませるするのも楽しいです。



個展が始まると、大量のドローイングたちは、展示スペース壁面に無造作に貼り出され、展示されます。
作家の意向もあり、作品をお買い上げ頂いたお客様に差し上げてしまうので、原画は残っていません。
実際に展示に足をお運び頂いたお客様しか見ることの出来ない、その期間だけのとても儚くて贅沢な空間です。

そういった理由で、かねてから植田明志のドローイングを纏めて見たいというご要望は多かったのですが、今回、クラウドファンディングにご協力頂いた方々への感謝の気持ちを込めて、ドローイングを集めた小冊子をリターンのひとつとしてご用意させて頂きました。

大量のドローイングたちの中から、どの作品をセレクトするのか。
作業はとても大変ですが、より良いものになるよう引き続き頑張って、水分補給しつつ、作業を進めていきます!

作品集制作に関する記事は、完成まで、引き続き書いていきますので、是非ご覧頂けたらと思います。


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