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我が身とこころを浄化し癒す、禊② 伊邪那岐命 ことの葉綴り。其の八七

“休む”ことの大切さ

おはようございます。お元気ですか?“サボリ屋”の私も、元気に「ことの葉綴り。」に向かいます。ありがたいことです。いよいよ明日から久しぶりの電車移動!

さて、前回、伊邪那岐命様の
死者の国からの甦りとなる「禊祓」の御身とおこころが清められていく道筋は、私たち人間でいうとことの
「癒し」の道筋ではないかなと、感じたことを綴りました。

人生の困難な時期にあるとき、調子悪いと思うとき、
自分が、今、波の曲線のどのあたりだろう?
そう感じてみるのも大事な気がします。

下降することに、抵抗するのではなく、
“波乗り”をしながら、
波の底に着くのを「待つ」。

その間は、
一日一日を丁寧に生きてみる。
自分のケアをして、
底に到達する
「時を待つ」。

大切なのは、自分を慈しみケアする。

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私たちの暮らす日本は、今、疲労大国といわれます。
「体が疲れた~」と、感じるのは、
実は、脳の自律神経の中枢が疲れる
「脳疲労」
なのだと研究結果もでています。
コロナ禍で「おうちで過ごそう」の前まで、
私たちは、人生を走り続け頑張り過ぎてました。

ストレスは、心と体にも蓄積します。
スマホを手に、ネットやSNSにつながっていると
ずっと脳も休めません。
ときに、「デジタルデトックス」もしてみるのも必要です。

一日一日
睡眠をしっかりととり、
柔らかな布団にくるまれ、枕を抱きしめて眠る。
朝日が昇ると体を目覚めさせて
体によいものを食べて
その自然の恵みに感謝して
「いただきます」と、手を合わせる。
そして、夜には、お風呂で体も温めて浄化する。
ときに、意識をしてゆっくりと「呼吸」し、息を吐きだす。
お風呂に入り体を「清める」こと。
そして、夜にはぐっすり「眠る」……。
そんな風に、自分を“休める”シンプルな方法を
持っておくといいと思います。

そして、
焦らずに……
時を待つ……。

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意識して「呼吸」する。

以前にも「今こそ、呼吸しよう!」で綴ったのですが


現代に暮らす私たちの「体」「心」「思考」は、
バラバラに
なってしまっていがちです。
そこで、呼吸の「吸う」「吐く」に意識を向けることで、
忙しかった頭の中で、起きている先への不安、
過去への後悔などの「思考」が、働かなくなり、
「心」を穏やかに“休ませる”ことができます。
心を体に戻すことになり、
「今、この瞬間」を感じることができるようになります
これが、神道でいう、過去も未来も含んだ「今」を感じること。

息を吸い、「吸っている」ことに気づく。
息を吐き「吐いている」ことに気づく。
呼吸を意識することは、「生きている」ことに気づくのと同じこと。


そして、自分の運気が下がったなと思うときこそ、自分をケアする。

「疲れたら休む」「意識して呼吸する」。

それが、実は自分だけではなく、
家族や仲間を大切にすることにもつながります。
呼吸が穏やかになると、
その調和は、「体」「心」にも影響していくのですから。

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お塩で浄化!

伊邪那岐命さまが、日向の橘の小戸の阿波岐原の
海の水で、禊をされて、黄泉の国の穢れを祓われたように。
海水には、「塩」が含まれていますよね。

そこから、古来より、「塩垢離(しおごり)」といい、

海水で身を清めました

塩は、浄化と殺菌の力がすごい

神さまにお供えするのも「お米、お酒、お塩」が必須です。

神社のご神事の「清め祓ひ」でも、「塩湯(えんとう)」で、お祓いをします。
古来は、海水を沸かした「塩湯」が、病気治療や無病息災の祈るときに使われていました。

ミネラル豊富な塩で、身の穢れや、邪気を祓う
それは、神話からずっとずっと受け継がれてきています。

私は、入浴するとき、湯船に
神棚にお供えしたお塩やお酒を入れることがあります。

今だと「バスソルト」も人気がありますよね。

この塩の浄化力はすごいので。
溜まり澱んだ気を流してくれます

塩のことはまた詳しくいつか書きたいな~と思います。

ぜひ、「塩風呂」をお試しください。

15分ほど、塩風呂に入っていると
からだも温まりますし、
邪気も取れていきます

ただし、身体の浄化は、体力も使います

できれば、入浴後は、ゆっくり布団で休める時間があること。
夜眠る前がいいかなと思います

また水分補給も必要です。
白湯や常温のお水で体に水分をいれてあげる。

その日、一日の邪気や穢れを浄化して
清めてから眠りにつく……。

おやすみなさい……。

やがて、陰極まれば陽に転じる。
その「時を待つ」

時を待つためには
「待つ力」が必要
です。

思い出してください。
伊邪那岐命さまが、黄泉の国から脱出したときのことを
何度もなんども、一つずつ一つずつ
身に着けた“もの”を祓い
裸になった我が身で
また海の中で、底、中、上と
何度も、何度も
禊をされていき
浄化されていったことを……。

伊邪那岐命さまの禊祓い。次は「祓詞」をご紹介したいと思います。

下の写真は、宮崎県にある「禊池」です!

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―次回へ

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