言祝ぎ 喜びを言葉で祝う大切さ 倭姫命版ヒーローズジャーニー37ことの葉綴り一〇〇九
師走2週目のお参り日和💛
おはようございます。お昼間は少し温かそうですね。
日曜日いかがおすごしですか?
十二月四日(日)の暦は、六曜は「先負」午後が吉。平静を心がけて急がずすごしたい日。
十二直は「定」で、物事の善悪が定まる日。引っ越し、婚礼の取り決め、種まき、建築、開店開業に吉。二十八宿は、「昴」で、神仏詣で。お祝い事、婚姻、新規事業に吉。
そして、ご神事やお参り、ご先祖供養によい「神吉日」です。
12月2週目も、お参り日和が続きます。
事前に少しご紹介しておきますね。
12月5日(月)納めの水天宮(一年最後の水天宮さまのご縁日)
12月6日(火)、大安吉日、金運によい巳の日
12月7日(水)は、二十四節気「大雪」
12月8日(木)満月(双子座)
12月9日(金)鬼宿日+成
ぜひ、お参りにいく参考になさってくださいね。
明日からも、皆さん、佳日でありますように!
倭姫命版ヒーローズジャーニー37
「英雄は旅立ち、仲間と出会い、困難を乗り越えて成長し変容し英雄となり帰還する」
世界のあらゆる神話に共通する法則「ヒーローズジャーニー」。
今から二千年前、天照大御神さまが伊勢の神宮にお鎮まりになるまでの物語。
そこには、豊鋤入姫命さまと、倭姫命さま、皇女が二代にわたり、約八十年の歳月をかけて、大和国を出て、天照大御神さまのご神意のままに、各地を巡幸された旅がありました。
鎌倉時代に編纂された『倭姫命世記』に、その旅の模様が綴られています。
「ヒーローズ・ジャーニー」の神話の法則は、
① 「分離 旅立ち」
② 「試練 通過儀礼、移行」
ドラゴンや悪魔、敵が現れる。それは自らの恐れとの戦いでもある。幾多の試練を、仲間と共に乗り越えて、主人公は、成長し、変容し、課題を完了し旅を終える。
さて、倭姫命版“ヒーローズジャーニー”の物語も、ようやく天照大御神さまを、伊勢の国の五十鈴川の川上に、お鎮まりいただきました。
そして、物語も
③ 「統合・帰還」
主人公は、“英雄”となり、帰還する。
へと、突入していきます。
五十鈴川の川上の宮処は、天照大御神さまが、「天上界の高天原にいらした昔、地上をご覧になり、お求めになられたところだった」だったのです。
夢でそのお告げをうけた、倭姫命さまは、それはそれは大喜びされて、すぐに、旅の仲間である重臣たちに報告しました。
旅の「統合」喜びの宴
旅の“相棒”大若子命は、
「神風お伊勢の国、(百船)度会の県、(佐古久志呂)宇治の五十鈴川の川上にお鎮まりお定まりになる皇大神!!」
と、国祝いで讃えました。
さあ、それからは、もう一晩中、祝いの宴で大盛り上がりです。
この祝宴は、“倭姫命版ヒーローズジャーニー”の、③「統合・帰還」に当たると思います。
皆が、喜びの美酒に酔い、歌い、舞い、めでたさを祝い寿ぐその様子は、「日の若宮」(高天原のお宮)での、喜びの儀式のようでした。
倭姫命さまは、このお祝いの宴で、ご巡幸の旅を続けてきた“仲間”の前で、寿ぎの国祝いをされます。
寿ぎは、事祝儀とも書き、「言葉で祝う」こと。
これって、私たちも、すごく必要な気がします。
何か嬉しいこと、喜びごとがあったとき、言葉で祝うことで、喜びを脳も認識して、心にもしみ込んでいく気がします。
次回、倭姫命さまの「言祝ぎ」をご紹介します。
では、楽しい日曜日をお過ごしくださいね。
―次回へ
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