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伊勢の神宮の「御園」を守る神「園相神社」 ことの葉綴り 九三五回

仏滅…でも金運招来の「寅の日」

おはようございます。秋のお彼岸ですね。明日は秋分の日。前日の九月二十二日(木)の暦は、六曜は「仏滅」。十二直は「とる」で、よろずのことを決めて執り行う日。祭祀、お参り、結婚式、種まき、建築に吉。二十八宿は、秋や冬物の服の新調、旅行、建築、改修に吉の「」。そして、千里を往き千里を還る虎にちなんだ「寅の日」で、出したお金がすぐに戻る「金運招来」の吉祥日。旅立ちにもいい日です。
一気に秋を感じる気温ですね。今日も皆さま、元気にお過ごしくださいね。いつもありがとうございます。

園相神社さん


倭姫命さま伊勢市のご巡幸巡り「園相そない神社」

今から約二千年前に、天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされ、そして神宮の“自給自足”とされるご神饌をはじめ、祭祀などのシステムや礎をつくられた倭姫命やまとひめのみことさま。
そのご巡幸地を巡ります。
倭姫命さまのご巡幸地の地図はこちら。


 
今回は、伊勢市内編。
 
最初にご紹介するのは、前回からの続きで、伊勢市内を流れる宮川を少し上流にいった、県道22号線沿いにご鎮座する「園相そない神社」(伊勢市津村町白木)さんです。
参道の両脇と、なんど参道の真ん中にも木立がそびえていて、樹々の間を太陽の光が、天から地に向けて、本当に縦に降りてくる感じなのです。
 
ご祭神は、この地のそのづくりの神さまで、曾奈比古命そなひひこのみことさまと、御前神みまえのかみさまです。
 
倭姫命さまに、御園の地を奉ったことから、喜ばれた倭姫命さまが、「園相神社」さんを定められました。
皇大神宮(内宮)の摂社で、由緒ある古いお宮なのです!
 


園相神社さん


自給自足のご神饌、その御園を守る神!


 
神宮は、天照大御神さまにお供えするご神饌のことを「御料ごりょう」といいますが、倭姫命さまが、制定されていらい、そして今もなお、多くが、自給自足で作られています。
今後、ご紹介しますが、天照大御神さまにお供えするお米をつくる「神宮神田」、ご神饌のお野菜などをつくる「神宮御園」もあります。
 
曾奈比古命そなひひこのみことさまは、この御園を守っていらっしゃる神さまなのです!
 
またこのご鎮座する地名が「白木」で、地域の方からは、「白木さん」と呼ばれて、大切に崇敬されています。
ちなみに、参道入り口には「禁殺生」の石柱もありました。これは、江戸時代、紀州藩が建てたもので、神宮の摂社、末社に建っているのを見かけます。こちらの石柱も、享保甲辰(1724年)とあり、江戸時代、紀州藩の領土にある寺社で、そうした殺生を禁じる石碑を建てたようです。
ほら、石碑にも光がさしてます。
園相神社」さんは、境内にいる、社叢の間から、つい、空を見上げてしまいます。天から射す木漏れ日が、本当に美しく清らかで、心もあらわれるうようで気持ちよかったです。

園相神社さん 石碑


園相神社さん

つぶらかな小山、都不良つぶら


 
倭姫命さまは、この「園相」から、少し巡幸をされて、美しい野原と出会います。そこを愛でられて「目弖野めでの」と名付けられました。
 
また小さくこんもりとした小山をご覧になり、そとを「都不良つぶら」(つぶ)と、名付けられました。
この「都不良つぶら」は、「園相神社」と同じ津村町の「玉田山」とされているようです。
山の頂には古墳もあるそうです。
ちょっと電線もあるけど、都不良つぶらの小山も見えましたよ~。
 
倭姫命さまのご巡幸は続きます。
いつもおつきあい、本当にありがとうございます。「ことの葉綴り」御覧になった方に、光が届きますように! 感謝をこめて。

園相神社さん


 
―続く


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