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浄明正直のこころ「倭姫命世紀」ことの葉綴り九〇〇回

九〇〇回になりました!ありがとうございます💛

おはようございます。八月十八日(木)雨音を聞きながら、「ことの葉綴り」に向かっています。
おかげさまで、今回で九〇〇回を迎えました。
これも、地味に(苦笑)神話や神さまの物語、神社について綴っている「ことの葉綴り」に、“お越し”いただいた、皆さんのおかげです。
天然で“サボり屋”で、三つの仕事をしている私が、なんとか続けてこられたのは、一回でも、この「ことの葉綴り」を、読みにきてくださった、皆さんがいらっしゃるからです。
本当にありがとうございます。

お一人お一人に感謝です。皆さまが、平穏で幸多かれと、手を合わせて祈ります

朝から九〇〇回目、何を綴ろうか~と本や資料を見ていたら遅くなりました(苦笑)

暦は、六曜は「先負せんぶ」で、午後が吉。万事に平静を心がけてよし。急ぐことなかれの日。十二直は、物事を危惧する「あやぶ」。すべて控えめにしてよし。二十八宿は「せい」で、寺社仏閣へのお参り、種まき、建築に吉。そして、ご神事やご先祖参りによい「神吉日」です。


浄明正直のこころ 「倭姫命世紀やまとひめのみことせいき

さて、九〇〇回に、何を綴ろうか? とノーアイデアで、朝拝をして、『倭姫命世紀』資料をめくりつつ……やはり、これかなと!

浄明正直」(じょうめいしょうじき)または(せいちょく)や、「明浄正直」と書くこともありますが……。

天照大御神さまの御杖代として、ご神意を受けて各地をご巡幸されて、伊勢の神宮をご創建された、倭姫命やまとひめのみことさま。
そのご巡幸記「倭姫命世紀やまとひめのみことせいき」は、倭姫命やまとひめのみことさまの<一代記>でもありながら、伊勢の神宮のご創建までが綴られ、さらには、今にも受け継がれる、神道の根本の大切にする「こころ」も説かれているのです。

「ことの葉綴り」では、何回かご紹介したのですが、九〇〇回の節目でも、一つご紹介したいと思います。

倭姫命世紀やまとひめのみことせいき」で、倭姫命やまとひめのみことさまが、ご巡幸に旅立たれて、最初の頃のことです。

「自分の歩む道が、神さまのご神意にあっているのか? あっているなら、童女を出会いなさい」と、誓約(うけい)をたてられたところ、幼い童女の❘大宇祢奈《おおうねな》と出会います。

この童女を、天照大御神さまにお仕えする大物忌おおものいみとお定めになります。

そして、天の磐戸の鍵を童女に預けられ、「御鏡」と「御剣」を守るようにとお定めになりました。

このあとです。
こう綴られています。

無墨心志弓
以丹心天
清潔久斎慎美

「倭姫命世紀」

さらに続きますが……

きたなき心無くして
きよき心をちて
清く潔くいまはり慎み

きたないくろい心を無くして
あかき清いこころ(良いこころ)を持ち
清らかに、潔く、身も慎み、
清浄に、慎しみをもつ

清らかで
明るく
まっすぐで
素直で

神道では、まずは清浄であることを大切にします。
そして、天照大御神さまをお祀りするにあたり、大切な心の在り方が書かれています。

明るい、清らかさ、まっすぐな正直さ
浄明正直
これが、今も、神道では心の在り方の理想とされます。

倭姫命世紀やまとひめのみことせいき」には、物語の中に、そんな大切にしたい、心の在り方も、さりげなく綴られているのです。

長くなりました。
また次回、901回目で!

―次回へ

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