見出し画像

天照大御神様の御こころ 神様も“失敗”して成長した ことの葉綴り。百四五

名は“神”(体)を表す

おはようございます。巷は連休に入りましたね。私はお仕事前のひととき、「ことの葉綴り。」に向かいます。
今朝、「スキ」1500回をいただいたと知りました。
“地味”に”淡々”と”マイペース”で、綴っている神道のこころ「ことの葉」を、いつも、応援ありがとうございます。心から感謝です。
本当に、ありがとうございます!!! 
皆様に感謝と幸多かれと祈ります。

画像1

さて、神話の物語は、「天孫降臨」のくだりへ突入しました。

天照大御神さまは、我が子の天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)に、御子が誕生したことをお知りになり喜ばれました

名前は、天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命
(あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのにぎのみこと)。

父は、天忍穂耳命。母は、高木神(高御産巣日神)の娘の、萬幡豊秋津師比売命(よろづはたとよあきづしひめのみこと)。
天火明命(あめのほあかりのみこと)の次に生まれた御子です。

長い長い名前にも驚きますが……。
少し説明をしてみると……。

お名前の中心は、番能邇邇芸(ほのににぎ)
番は、ほ、とよみ、稲穂の「穂」(ほ)です。
邇邇芸(ににぎ)は、賑(にぎ)わう、賑(にぎやか)で、
稲穂が豊かに実る豊穣を表します

その前の、天邇岐志国邇岐志
あめにぎし くににぎし……は、
天も地上も 豊かに賑やかに賑わい
天津日高日子 
あまつひこひこ…は、
天津神、日嗣の御子と、その皇位を受け継ぐ後継者である
ということへの、名の中心を修飾しているのです。

お名前から、天孫の皇位を継ぐ神であること。
そして、稲穂の豊穣を象徴する穀霊神である、
若い生命力みなぎる神さまであることがわかります。

名は体を表す、といいますが、
日本の神さまは、名は神さまを表しているんですね。

画像2

今に続く、天照大御神さまの詔(みことのり)

天照大御神さまは、この孫神の日子番能邇邇芸命さまに
こう仰られました。

この豊葦原中つ国の、水穂が豊かに繁る国は、
あなたが治めるべき国であると、私は、あなたに委ねます。
ゆえに、私の命により、天降りなさい。

これが、天照大御神さまの神の詔(みことのり)。
神勅(しんちょく)を発せられたのです。

これは、本来であれば天照大御神さまがお治めするところを
お孫神の、邇邇芸命さまに、“委任”されて、地上を統べること。
邇邇芸命さまが、地上で“自分勝手に統治”するのとは違うのです。

天照大御神さまの、神さまの御こころのままに、
委ねられた邇邇芸命さまが、統べるということ。

画像6


『日本書紀』には、この邇邇芸命さまが、地上へと天降る
天孫降臨のときに、天照大御神さまが、発せられたご神勅を
『三大神勅』
として、詳しく紹介しています。

ことの葉綴り。」百二六でも「三大神勅」のことを紹介していますので
ぜひ読んでみてくださいね。


少しこちらでも紹介しますと。

天照大御神さまは、かわいい孫神を
地上の豊葦原中つ国へと送りだすときに、
それはそれは、大切な三つの詔を発せられて、
ご自身の神の御心を、委ね託したのです。

天壌無窮の神勅
てんじょうむきゅうのしんちょく
豊葦原の中つ国は、天照大御神さまの孫神から、さらに命の繋がりと連続性による皇位の継承が永遠であるということ。

画像4


宝鏡奉斎の神勅
ほうきょうほうさいのしんちょく
天照大御神さまは、その皇位継承のお印として
「この鏡を私だと思い大切にお祀りしなさい」
と、あの天の石屋戸で使われた「八咫の鏡」と、
「八坂瓊瓊曲玉(勾玉)と。」
須佐之男命さまが、「八岐大蛇退治」でみつけて
姉の天照大御神さまに奉った「草薙の剣」を
お授けになられました。
いわゆる、「三種の神器」です!

画像5

斎庭稲穂の神勅
ゆにわのいなほのしんちょく
「わたしが、高天原で育てた神聖な稲穂を授けましょう」
稲穂が豊かに実る神の邇邇芸命さまに、
高天原の神聖な稲穂を授けられたのです。

高天原の神聖な稲穂を、穀霊神である孫神の邇邇芸命さまに托された。
稲穂の豊穣は、そこに生きる人たちが「食」に恵まれるということです。
お米が、日本人のソウルフード、それは神話に由来するのです。

神話は今も生きている!


雨の連休、お家で、おむすびでも握ってはいかが?
土用の時期にいい梅干しおにぎりと、緑茶で昼食などいかが?

画像6


―次回へ。


この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?