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伊勢の神宮を創建された倭姫宮の例祭 ことの葉綴り。其の六六

端午の節句

おはようございます。令和二年五月五日。
神さまの物語を毎日綴ることは、
どこか祈りにも近く、尊いひとときを過ごさせてもらっています。
昨日からお仕事で、今日はお仕事の前にnoteに向かいます。

今日は、端午の節句。
鯉のぼりや五月人形で、男の子の成長を祝う節句ですが、
もともとは、女性が菖蒲などで葺いた屋根の下で
身を清めて、厄を祓うならはしだったそうです。
やがて武士の時代、江戸時代から
菖蒲が尚武という武道につながるとされて
男の子の節句になったそうです。

そう、菖蒲の美しい季節ですね。

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毎年、五月五日には
伊勢の倭姫宮の春の例大祭が行われます。
今年は、行事は中止となりましたが……。


神宮を創建された倭姫命

倭姫命さまといえば、
伊勢の地に、天照大御神さまを
お祭りなさった姫神さま。

今から、おおよそ二千年前、
第十代、崇神天皇の御代に
皇室の御祖先の天照大御神さまを
皇居の外でお祀りすることになり、
皇女の豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまが
大和の笠縫邑(かさぬいのむら)に
神籬を建ててお祭りされました。

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その後、第十一代、垂仁天皇の皇女の
倭姫命さまが、豊鋤入姫命に代わり、
「大神を鎮め坐させむ処を求め」
永遠に安定したご神事を続けられる地を求めて
大和から伊賀、近江、美濃などを巡られます。

やがて、伊勢の國へ。

すると、天照大御神さまは
「是の神風の伊勢の国は、
常世之浪重浪帰国なり。
(とこよのなみしきなみよする)
傍国可怜国なり。
(かたくにのうましくになり)
是の国に居らむと欲ふ(おもふ)」

と、倭姫命さまに御教えになられ、。
五十鈴川のほとりに、
皇大神宮をご創建されました。

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この倭姫命さまが、巡幸されたところは
「元伊勢」とも呼ばれています。


正直、清浄 倭姫さまのみ教え

倭姫命さまは、
神宮のお祭りの仕方もお定めになられました。


人は神さまから命を分けあたえられたものであり、
その真心をそこなうことなく
明浄正直
正直で、清浄で、明るく清くの
神さまを敬う暮らしを送らねばなりません。

すべては万事は根元に帰することと
「元々本々(げんげんぽんぽん)」

神さまにお仕えするのは、
自然の秩序さながらの
左々右々(ささうう)

と、神さまをお祭りするものに
多くの御教えを示してくださいました。

『倭姫命世紀』より

黒心なくして
丹心を以って
清く潔く斎り慎み
左の物を右に移さず、
右の物を左に移さずして
左を左とし右を右とし、
左に帰り右に回る事も、
万事違うことなくして、
大神に仕え奉る。
元と元とし、
本を本とする故なり。

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倭姫宮の春の例大祭

私は、こうした倭姫命様のみ教えが大好きです。
祝詞でも奏上しています。
倭姫宮は、神宮の内宮と外宮の間にある
倉田山にご鎮座しています。

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倭姫宮さまの、今年の春の例大祭は中止となり残念ですね。
また伊勢の伊神宮でも、毎年五月五日には
児童福祉祭が行われ、
子どもの成長と幸せを祈るお神楽の舞いや、
和紙でできた鯉のぼりの授与がおこなわれています。
こちらも、残念ながら、今年は中止となりました。

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端午の節句
もともとは女性が菖蒲によりお祓いをした節句。
都内の明治神宮御苑も、これから
花菖蒲がとても美しい季節になります。

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今日は、
倭姫命さまを思い
しょうぶ湯で邪気を祓い
身も心も清めませんか?
そして、倭姫命さまのみ教えを
感じていたいな~と思います。


人は天下(あめがした)の神物(みたまもの)なり。
心神(たましひ)を傷(いた)ましむことなかれ。


私たち一人一人が、天下の神のいのちを授かっている
尊い存在であること。
その尊い身も心も、大切にしましょう。

今日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございます。

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―次回へ


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