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紀三井寺の桜&倭姫命の船に魚参上 元伊勢六三 神話は今も生きている ことの葉綴り三九一

さくらの日 オンラインお花見「桜ドローンプロジェクト」

こんにちは、春の陽気でお天気もよく、お花見日和ですね。
三月二七日は「さくらの日」とはいえ、まだ外に出るのは……ですよね。
なので、今年は、ドローンで桜の名所を映す「桜ドローンプロジェクト」で、お花見を楽しもうと思います。
和歌山県の「紀三井寺」さんから、12時、17時、19時とYouTubeでライブ配信されます。12時の回をさっき拝見して満開の桜に“乾杯”しました。

今年は、オンラインのお花見で、桜を満喫もいいですね。(↓こんな感じ)

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「紀三井寺」さんは、1251年前、奈良時代、光仁(こうにん)天皇の御代に、唐からいらした為光(いこう)上人により開かれた古刹。

ご本尊の十一面観世音菩薩さまは、厄除け、開運、良縁成就、安産、子授けに霊験あらたかといわれます。 早咲きの名所として有名で、境内から、和歌の浦、淡路島、四国も望めるそうです。
「ことの葉綴り」を綴りながら、オンラインお花見楽しみます!
 夕方、夜のお花見もいいですよね。自宅で、一杯しながら、オンラインで「紀三井寺」の桜楽しむのはいかが?

#オンライン花見の日

さて、倭姫命(やまとひめのみこと)さまが、天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りするまでの「元伊勢」の物語に入ります。

※これまでの「ことの葉綴り」1~343回までの、神代~13の神話の物語のまとめはこちらです。
お好きな神様の物語をご覧になってください。


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伊勢と博多の嬉しいご神縁


伊勢の国の「飯野高宮(いいのたかみや)」で四年間、天照大御神さまをお祀りされた倭姫命(やまとひめのみこと)さま。

伊勢の豪族、県造(あがたのみやつこ)の大若子(おほわかご)の地元の竹田の地と訪れたとき、倭姫命さまは大切な「櫛」を失くされます。
そして、そこに「櫛田社」をお定めになると、懸命に仕えてくれている、大若子(おほわかご)も、神としてお祀りするよう命じられました。

大若子命(おほわかごのみこと)は、その後、大幡主命(おおはたぬしのみこと)と名を変えられます。
この「櫛田社」こと、「櫛田神社」は、後の世に、九州の博多へと勧請されて、博多の総鎮守の「櫛田神社」となり、有名な「博多祇園山笠」「博多おくんち」は、今も続いています。

そんな、伊勢と博多の神さまのご縁を前回綴りました。

博多祇園山笠」、秋季例祭の「博多おくんち」に参列、参加する、見学にいく、それを人生の楽しみにされている人々、熱気、生命力、悦び、感動の涙……「祭り」の躍動感……。
ご祭神の大幡主命(おおはなぬしのみこと=大若子命)はもちろん、倭姫命(やまとひめのみこと)さまも、天照大御神さまも、その「祭り」を、楽しみに喜ばれているでしょうね。

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倭姫命さまの船に魚も参上!

この「櫛田社」から物語を続けます。

(櫛田の社)是の処従(よ)りして、御船(みふね)に乗り給ひて、幸行(みゆ)きしたまひて、其の河後(かはしり)の江に到ります。時に、魚自然(まなおのづから)に集まり出でて、御船に参り乗りき。尓(そ)の時、倭姫の命見そなわし悦び給ひて、其の処に魚見(いをみ)の社を定め賜ひき。


櫛を失くしたところに定められた「櫛田社」から、倭姫命さまたちは、御船にお乗りになってお出かけになられました。
櫛田川を下り、河口近くへ至ったときのことです。
なんと、川を泳ぐ、大小のさまざまな魚たちが、倭姫命さまたちの御船に自然と集まってきて、水中から飛び上がり、船の中へと参上してきたのです。
そのご様子をご覧になった倭姫命さまは、たいそうお喜びになられます
そして、このことにちなみ、この地を「魚見社(うおみ)社」と定められました。

って、なんだか楽しそうなお話ですよね。
魚たちのほうから、天照大御神さまのお供えになろうと、船の中に飛び込んできたようです。

これまで、神田、麻園、海の幸の赤貝が、天照大御神さまへと奉られてきました。そして今度はお魚
伊勢の国で、神さまの御料、ご神饌が、どんどん豊かになって、美味しそうになってきていますね(^^)

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―次回へ

#一度は行きたいあの場所

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