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五十鈴川沿いの聖地「朝熊神社・朝熊御前神社」さん ことの葉綴り九四〇回

明日は大安・一粒万倍日(^^)

おはようございます。秋晴れが続いて、気持ちよい朝ですね。暑くなりそうな九月二十七日(火)の暦は、六曜は、「仏滅」で、勝負ごとはさけたい日。十二直は「」開く通じる日。そのための祭祀、お参り、建築、開店開業、引越し、婚礼に吉。二十八宿は「」で、婚礼、開店開業、建築、設備工事、引越し、薬の飲み始めに吉。そして、天が母のように慈しむ「母倉日ぼそうにち」です。今日も皆さま、佳日でありますように。明日は、「大安+一粒万倍日」です。


倭姫命さま 五十鈴川で出会った老女に怒られる!?

さて、二千年以上前垂仁すいにん天皇の皇女、倭姫命さまが、天照大御神さまの御杖代みつえしろとなり、そのご神意のままに、伊勢の神宮にお祀りされるまでの物語
伊勢の神宮には、お参りした方も多いと思います。
けれど、その神宮がご創建される前の物語
その旅路、巡幸地を巡りの伊勢市内編

伊勢市内を流れる宮川の上流から伊勢湾へ。
その海岸で、倭姫命さまに水を差し上げた鷲取の老翁との出会い。
そこから、『倭姫命世記』によると、「五十鈴川の川上に素晴らしいところがある」と、倭姫命さまご一行は御船で、伊勢湾を少し南下して、二見浦の方へ(この二見周辺のご巡幸地は、また改めてお参りしてからご紹介します。ペコリ。今回は伊勢市内編)
そして、いよいよ、五十鈴川へと入っていかれます!

このとき、五十鈴川の河原を歩いていかれると、頭に苗を乗せた老女と出会います。
倭姫命さまが、名前を尋ねると、その老女は
苗草を取る宇遅都日女うじつひめと名乗ります。
またこの国の名を、鹿乃見哉毛為(かのみやもゐ)と答えたそうです。(これは解釈本でも意味不明とあります ^^)

倭姫命さまは、この老女と出会ったところを、「鹿乃見」と、名付けられました。
これが、現在の伊勢市の「鹿海町」です。
倭姫命さまが、何度も質問をしたので、この老女は「どうして、このようにお尋ねになるのか!!」と、逆に、倭姫命さまを詰問し咎めます。

そこで、そのところは「止鹿乃淵(とがのふち)」と名付けました……ちょっと、地元のお婆ちゃんに話を聞いたら、メッチャ気の強いお婆ちゃんに、「あんた、なんで、そんなにたくさん聞くんだよ!」と、怒られたって感じで、ちょっと面白いエピソードですね。


五十鈴川沿いの聖地 「朝熊神社・朝熊御前神社」さま

さて、この気性の荒い老女と出会った、五十鈴川沿いの伊勢市鹿海町
スクリーンショットをご覧ください。

鹿海町と五十鈴川をはさんだ向かいにあるのが「朝熊神社」「朝熊御前神社」そして、「鏡山神社」さん。

この三社も素晴らしかったので、ご紹介したいと思います。


まず「朝熊神社」さんと「朝熊御前神社」さん。
伊勢には、朝熊山があり、これは、あさまやまと呼びますが、こちらは、「あさくま」と呼ぶそうです。

五十鈴川沿いの、渡海町の川向うの小高い山にご鎮座する「朝熊(あさくま)神社」さん。

石段を上ると、朝熊神社さん、朝熊御前神社さんのご神域!

石段を上っていくと、なんとも神聖なお宮が!!
しかも、お宮が二社並んでご鎮座しています。
写真でみると、向かって右(奥)が「朝熊神社」さま。手前(左)「朝熊御前神社」さま。
お参りするときは、右の朝熊神社さんからお参りするのが、古来からの習わしなのですって。

まず「朝熊神社」さん。
ご祭神は、
大歳神(おおとしのかみ)さま。
苔虫神(こけむしのかみ)さま
朝熊水神(あさくまのみずのかみ)
さま
と、三柱とも、この朝熊の平野の守り神さま。土地をお守りする五穀と水の神さまです。

こちら、内宮の摂社の第一位! という大切なお宮だそう。
祭事も、別宮に準じていて、伊勢の神宮の大事なご神事「三節祭」(十月の神嘗祭かんなめさい、六月、十二月の月次祭つきなみさい)には、深夜に、宵暁の儀が執り行われるそうです!!

同じ境内に「朝熊神社」さんのお隣にご鎮座されrているのが「朝熊御前神社」さんです。

ご祭神は、朝熊御前神(あさくまみまえのかみ)

こちらも、内宮の摂社、第二位の神さま。
古来から、特別なお宮だったのですね。
その清らかさ、神神しさ……写真で少しでも伝わりますように!!
普段はなかなか伊勢参りにきてもお参りしたことなかったのですが、今回、「朝熊神社」さん「朝熊御前神社」さん、お参りできてよかったです。
そして……さらに…それは次回へ!

右が朝熊神社さん、左が朝熊御前神社さん

ー次回へ

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