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春の“参拝”気分を。ご神事続々延期。 また来春に! ことのは綴り 其の四八


厳島神社の桃花御神能 

おはようございます。更新復帰35回目。テレワークのおかげで日々綴っています。春の土用の週末、土曜日。
二日後には、暦の上では二十四節気の「穀雨」(こくう)。
穀物を育てるのに降り注ぐ春の恵みの雨が降るといわれています。

春爛漫の季節。
本来だと、花見の季節で、各地で春のお祭りがおこなわれます。
残念ながら今年は、中止・延期も多いですし、

令和二年四月十八日は、大雨の荒れ模様。

そこで、今朝は、春の素敵なご神事をご紹介。

おうちで過ごす毎日だけど、
気持ちだけでも、春の麗らかさと陽気とともに
古来から伝承されているご神事について
想いを馳せてみませんか。

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広島県の安芸の宮島こと
厳島神社さん

海に立つ美しい大鳥居が有名です。
ご祭神は
田心姫命(たごりひめのみこと)
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)

毎年4月16~18日には、
海に浮かぶ舞台で
「桃花祭御神能」(とうかさいごしんのう)

が三日間にわたり行われます。

これは、毛利元就が、
厳島の合戦において
社殿や回廊の
神聖さを傷つけたことへの
お詫びとして
永禄11年(1568年)
京の都から能楽師を招いたのが始まり
現在も全国から400人もの能楽師が宮島に集結し、
能と狂言が奉納されるご神事。


海にある高舞台で
幽玄な調べにのり
雅な舞や狂言が
三日間にわたり繰り広げられます。


今年は、残念ながら中止となっています。

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4月18日だけの秘仏の御開帳!

岐阜県にある大日山・美江寺(みえじ)は、
719年、元正天皇の勅願により建立

2018年には千三百年祭が行われ名刹。
ご本尊は奈良時代の「十一面観世音菩薩」
近年、仏像の中から胎内仏も発掘された。
この十一面観音は、現世で10のご利益と、
来世で4つの果報をもたらしてくださるといわれています。

毎年、4月18日だけに、このご本本尊が御開帳されます。

今年は、7月18日(土)に延期になったようです。



南湖だんごもおいしい「楽翁桜祭」

福島県白河市の南湖公園の中に鎮座し、

松平定信公をお祀りする南湖神社さん。
定信公は、武士から庶民まで楽しめるようにと

日本最古の公園「南湖」を造られました。


お宮の参道の中心には、

定信公のお手植えの御神木のベニシダレサクラ「楽翁桜」が。
約800本の桜の名所で、枝が地面にまで垂れさがり、
毎年4月には、美しい桜の花を咲かせます。

若き定信公が、白川藩の」藩主になられたとき、

天明の大飢饉がおこります。
関西地方に使者を使わせて、食料を調達して人々に施され、
白川藩では、飢饉による死者が一人もでなかったそうです。
このとき、御年26歳!!

まさに名君ですね。 

この定信公が、身分の違いを超えて人々が楽しめるようにと作られた「南湖公園。
この時に庭づくり職人たちに、
滋養たっぷりのまかないとして振る舞われたのが「南湖だんご」

今でも、愛されるソウルフードです!
この公園内には、南湖だいごが頂ける店が軒を並べます。

暖冬の影響で、史上最速で開花した桜。
規模を縮小して行われたそうです。
来春の桜とお団子が待ちわびしい!


今朝は、ちょっと趣を変えて、参拝・拝観、お花見”気分”をお届けでした。

桜と青空IMG_9287

今日も佳日でありますように……。

―次回へ

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