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新嘗祭 宮中&伊勢の神宮&全国神社で 倭姫命版ヒーローズジャーニー30ことの葉綴り九九八

新嘗祭にいなめさい

おはようございます。雨の祝日、勤労感謝の日
十一月二十三日(水)の暦は、六曜は「先負せんぶ」で、午後が吉。平静を心掛けるとよい日。急用など慌てることは避けてよしの日。
十二直は「とる」で、執り行う日。万物を裁決する日。祭祀、お参り、種まき、建築、婚姻などのお祝い事、五穀の取り入れに吉。二十八宿は「」で、建築工事、改築、リフォーム、物の仕入れ、集金に吉の日。
夜は、サッカーWCで盛り上がりそうですが、今夜は、日本でもとっても大切な重要なご神事の「新嘗祭にいなめさい」が執り行われる日なのです。

天皇陛下が、皇居の宮中三殿の神嘉殿しんかでんで、今年の新穀を、皇祖神の天照大御神さまはじめ八百万の神々に、お供えをされて、恵みに神恩感謝をされた後、陛下ご自身も神々とご一緒にお召し上がりになる、もっとも重要なご神事がおこなわれます。
このとき、皇居の水田で自らお育てになられた新穀もご神饌としてお供えされます。

宮中の「新嘗祭」に合わせて、天照大御神さまをお祀りする伊勢の神宮に、勅使ちょくし(天皇陛下が派遣する使者)を遣わせて、神さまに奉る幣帛へいはく(お供えもの)を奉られます。
伊勢の神宮の、両正宮(内宮こと皇大神宮と、外宮こと豊受大神宮)でも、「新嘗祭」が取りおこなわれ、神々にご神饌をお供えする「大御饌おおみけ」の儀、そして天皇陛下の幣帛を奉る「奉幣の儀」が行われます。
そして、十一月二十九日まで、神宮125社のすべてのお社で、「新嘗祭」が執り行われます。

全国の神社でも、この「新嘗祭」が執り行われます。
私の奉職神社は、日にちは少しずれますが、今月末に新嘗祭と秋季例大祭という大事なご神事が続いておこなわれます。

倭姫命版ヒーローズジャーニー30

今、ずっと連載のように綴っている倭姫命やまとひめのみことさまの、皇祖神の天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りして、ご創建されるまでの物語

今にも続く、ご神事やご神饌なども定められていきました。

約二千年前の倭姫命やまとひめのみことさまも、令和の今も、天皇陛下が、皇祖神の天照大御神さまに新穀を奉る「新嘗祭」を、執り行われることを、大喜びで見守っていらっしゃるでしょうね。

倭姫命やまとひめのみこと版ヒーローズジャーニーの物語では、まだ伊勢の神宮の宮処もみつかっていません。

でも、伊勢の国をご苦労されながら巡り歩き、やっと「五十鈴川の川上にき宮処の候補地がある」と、報告を受けられて、伊勢湾から、五十鈴川へと、船を進められていきます。

そして、五十鈴川につながる矢田川の上流に「矢田宮やたのみや」、続いて「家田いえた田上宮たかみのみや」を定められます。


二千年、継承される米作りと感謝のご神事

家田いえた田上宮たかみのみや」にいらっしゃるときに、倭姫命やまとひめのみことさまの“相棒”(重臣)大若子命おおわくごみことは、この地を、天照大御神さまがお召し上がりになる、朝食・夕食に奉るお米をつくる田んぼとお定めになりました。
宇治の田の上の方にある「抜き穂田」と、名付けられたのは、この御田のことです、と『倭姫命世記』に書かれています。

抜き穂田」とは、天皇陛下が大嘗祭だいじょうさいのときに、神さまにお供えする稲穂を抜き取る田のことです。
大嘗祭だいじょうさいとは、天皇陛下がご即位された後の、最初の「新嘗祭」のこと。
一代一度の大事なご神事なので、“おおにえのまつり”というのです。
二回目以降は、「新嘗祭にいなめさい」にいなめのまつり、ともいいます。(まさしく、十一月二十三日、今夜おこなわれるご神事です)

倭姫命やまとひめのみことさまがお定めになった神聖な田が「抜き穂田」で、現在も続く伊勢市楠部町の「神宮神田」です!!!
この御田は、五十鈴川の水の恵をいただき、うるち米、もち米など10種類以上のお米作りをされています。そして、秋の神嘗祭(10月)に「御料米」として、お供えされているのです。

「新嘗祭」の今日、倭姫命やまとひめのみことさまの物語も、お米に関する「神宮神田」についてでしたね(^^)

二千年の時を超えて、いえ幾星霜、日々を重ねながら現代に“繋がっている”、宮中でもっとも重要なご神事が今夜おこなわれる、その“尊さ”“ありがたさ”に感謝して過ごしたいです。

皆さん、楽しい祝日をお過ごしくださいね。
日々の、お仕事もご苦労様です💛

―次回へ

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