「鬼は外、福は内」呼吸で“邪気祓い”の節分はいかが? ことの葉綴り三三九
124年ぶり二月二日の「節分」
おはようございます。二月二日の「節分」は、明治三十年(1897年)以来、124年ぶりなのですね。
旧暦の元旦となる「立春」の前日。まさに節を分ける季節の変わり目。
各地の神社やお寺では、力士や著名人による「節分祭」や「節分会」の豆まきがおこなわれますね。
今年は、コロナ禍で、「節分祭」「節分会」の「豆まき」は自粛されたり、規模を縮小してとりおこなわれるようです。
残念ですが……おうちで、「節分」の「豆まき」する方も多いのではないでしょうか。
鬼を祓い幸せ招く追儺(ついな)の儀礼
節分は、平安時代に、季節の変わり目に現れるとされた鬼を祓う「追儺(ついな)」の儀式に由来するそうです。
この鬼に扮した人を、炒ったお豆の「福豆」をまいて邪気や厄を追い祓い、その年の悪疫や邪気を避け幸せを願うご神事です。
この「福豆」は、前日の夜に神棚にお供えをしたもののこと。
鬼は、家の戸口から入ってきます。それを防ぐために、鬼の苦手な「柊(ひいらぎ)の枝に、イワシの頭をさしたもの」を、玄関や門に飾っていました。
日が暮れて鬼が現れる時間になったら、「年男」「一家のあるじ」「厄年」「年女」が、(今では家族全員ですよね)
「鬼は外~、福は内~」と、福豆をまいていく。
「鬼は外」は、外に向かい、「福は内」は家の中に向かってまきます。
まき終わったら、すぐに家の戸口を閉める!!鬼を外に追い出して、入ってきた福は外に出ないように!
そして、家族で、「年取り豆」を食べます。年齢+1!っだんだん豆の数が多くなり苦しいですよね。
そんなときは、お茶に福豆を入れた「福茶」を飲むといいそうですよ。
片鼻呼吸が苦しくて!
そして、今朝、目覚めにこんなことがありました。
朝起きてすぐ、呼吸をしようとしたら……うぅ…なんか右の鼻がつまってて息が入ってこないし、出ていかない!
そこで、確認するために、鼻を片方ずつを抑えて、左右ずつの鼻から呼吸してみる「片鼻呼吸法」を試してみたのです。
やはり、右側の鼻で息ができない……つまってる!!!
鼻をかんで、顔を洗いうがいをして、鼻とのどのつまりをとって。
あ~やっと息が吸えるし吐ける~と、気持ちよく、左右の鼻を交互にゆっくり深呼吸できました(笑)
息を吐くときに、ヨガの先生はよく「使い終わった空気を吐き出して~新鮮な空気を吸って~」と言っています。
呼吸しながら、自分に意識を向けていき、身体の中に溜まった疲れ、懲りに意識を向けて、呼吸します。
身体だけじゃなく、ストレス、心の澱(おり)、淀み、もやもや、不安、心にも意識を向けていって、自分自身とつながっていく。
我が身を通して、溜まったものを、不要なものを、吐き出していく。
吐いて、吐いて、吐ききって~。
そして、新たな空気を自然と吸い込んでいく。
呼吸しながら、ふと浮かんだのです。
あれ? これって、「鬼は外~、福は内~」と、同じかもって(笑)。
「鬼は外、福は内」の呼吸
呼吸で、息を吐くときに、自分の中の「穢れ(けがれ)」や邪気を吐き出していく。
吐ききったら、新鮮な酸素を、生きる力となる空気、福を吸い込んでいるんだ! とイメージが浮かんだのです。
「節分」の朝ですしね~と。
息を吐きながら、我が身の“鬼”(邪気、淀み、澱、ストレス、懲り、もやもやなどなどい)をイメージして。
吸うときは、神聖な酸素が、鼻から頭や、心と、我が身にしみこんでいくのをイメージして、少し静止。
そして、またお腹を凹ませながら、我が身の“鬼”や邪気を吐き出していって……。
穢れは、「気枯れ」でもあります。気の枯れは、生命力の低下につながります。
邪気祓いは、生命力をなみなみと満たし活性化させ健やかになることでもあります。
人は1日に、約2万回呼吸をしているそうです。
このうち、100回でも「ゆっくり吐いて吸う」を意識しての呼吸をすることで、心身が落ち着いていくといわれています。
なので、私は、124年ぶりの二月二日の「節分」を
「鬼は外~」
で、ゆっくり吐いて吐いて吐ききって、我が身の穢れを、邪気を吐き出し。
「福は内~」
で、清らかな酸素を自然にゆっくり吸っての
「鬼は外、福は内の呼吸」を、ゆっくりと意識して100回しようと、決意したのでした(笑)
在宅で、過ごす節分。
「豆まき」と一緒に、ご一緒に「鬼は外、福は内」の呼吸で、鬼を祓って、幸せ招きませんか?
そう、こんな清い空のように!
―次回へ
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