龍神の守り・人々の協力 倭姫命版ヒーローズジャーニー⑦ ことの葉綴り九七三
十月最後の休日
こんばんは。今日も心地よい秋晴れでした。
皆さん、十月も最後の週末、いかがお過ごしですか? 私は移動が続いております。
明日、十月三十日(日)の暦は、六曜は「先負」で、午後が吉。万事に平静、控えめにするとよいとされる日。十二直は、物事を突破していく「破」。人の説得、家の取り壊しもいいとされ日。二十八宿は「虚」で、勉強はじめ、衣服の新調に吉の日曜日です。
そろそろ色づいた紅葉も美しい季節。皆さん、晩秋のお休み、お楽しみくださいね。
稲種と稲作の伝授
夜も遅くなってからの更新になりました。
倭姫命さまのご巡幸記を、神話の法則「ヒーローズジャーニー」にあてはめて考察の続きをすすめようと思います。
神話の法則「ヒーローズジャーニー」の流れ
1 天命を知る……日常の世界から、冒険への誘い
2 旅のはじまり
3 境界線……旅立ちを決意する主人公 今までの世界と新たな世界との境界で初めての試練に出会い、覚悟する。
会い、覚悟する。
4 守護者(メンター)や、賢者、仲間との出会い
倭姫命さまは、四十年近くに及ぶ各地をご巡幸の旅路の果てに、天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされて、神宮の礎を築かれました。
その旅には、「五大夫」という重臣たちが、旅のお供をして同行していましたし、「この道でいいのだろうか?」という、ご神意を伺う願掛けをしたり。
その結果、天照大御神さまにお仕えする童女大物忌の元祖となった大宇祢奈との出会いもありました。
大和国→伊賀国へ。
未知の土地での人々に迎え入れられて、二年、四年と、天照大御神さまをお祀りしながら、その土地土地の特産品を献上され、日々祈り、暮らし、人々との触れ合いがありながら、旅(ご巡幸)を続けていかれました。
ときに、訪れた土地が豊かではないところもありました。
そんなとき、倭姫命さまは、大和の国から、よい稲穂の種を取り寄せて、稲作の方法も伝授していたとされます。
龍神さまの見守りと人々の尽力
柘植川で、禊をされていたときには、龍神さまが老翁に姿を化えて現れて、皇女だと知ると、龍神さまは、倭姫命さまを見守っていらっしゃったといいます。
これも、「ヒーローズジャーニー」の「守護者(メンター)や、賢者、仲間との出会い」にあてはまりますね。
またご巡幸の旅が進む中で、移動となる川が、じょじょに大きな河川へと変化していきます。
川を渡るには、船が必要ですが、この船も、ご巡幸地の人々が、手作りをして丸太の木から築造し、倭姫命さまに献上されました。
往く先々で、たくさんの協力者が、ご巡幸の旅を支えてくれていたのです。
次回は、この「御船」に関することを少しご紹介します。
旅先より夜の更新、失礼します。
―次回へ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?