倭姫命さまの国祝い 倭姫命版ヒーローズジャーニー38ことの葉綴り一〇一〇
納めの水天宮
おはようございます。寒い朝でしたね。月曜は朝からお仕事で、お昼休みに、ひとときですが「ことの葉綴り」に向かいます。
十二月五日(月)の暦は、六曜は「仏滅」で勝負なしの日。十二直は、「執」で、万物を裁決して、執り行う日。祭祀、お参り、婚姻などのお祝いごと、五穀の取り入れ、建築、種まきに吉。
二十八宿の「畢」で、祭祀、お参り、建築工事のスタート、不動産取得に吉。。
そして、師走五日は「納めの水天宮」さま。水の神様で、安産の守護神、水難・火災除けとして知られる水天宮の一年最後のご縁日です。
お時間あれば、お近くの水天宮さまへお参りいかがでしょう。
そして、今夜は、サッカーワールドカップ。
眠れそうにないですね。
倭姫命版ヒーローズジャーニー38
今から二千年前、天照大御神さまが伊勢の神宮にお鎮まりになるまでの物語。
豊鋤入姫命さまと、倭姫命さまの皇女が約八十年の歳月をかけて、大和国を出て、天照大御神さまのご神意のままに、各地を巡幸された旅がありました。
このご巡幸の物語を「英雄は旅立ち、仲間と出会い、困難を乗り越えて成長し変容し英雄となり帰還する」という、世界のあらゆる神話に共通する法則「ヒーローズジャーニー」として読み解いています。
とうとう、倭姫命さまは、天照大御神さまが、高天原にいらしたときに、ご覧になられた伊勢の国の五十鈴川の川上に、お鎮まりいただきました。
倭姫命さまの国祝い
仲間とともに、一晩中、喜びの祝宴で、歌い、舞い大盛り上がります。
それは「日の若宮」(高天原のお宮)での、喜びの儀式のようでした。
その時、倭姫命さまが、皆の前で、次のように、国を誉める祝い讃えられました。
朝の日が向かってくる伊勢の国
夕方の日が向かってくる国、
波音が聞こえない国、
風の音が聞こえない国、
弓矢や鞆の(武具の)音が聞こえない国
打摩伎志売留国(難しく意味がわからないそう)
幾重にも波の穂が打ち寄せる佳き国
神風の伊勢の国に、(百伝う)
度会の県の(佐古久志呂)
五十鈴の宮にお鎮まりお定まり給へ
倭姫命さまは、駅馬を、すぐに父である垂仁天皇さまの朝廷へと使者を遣わして、ご自身の夢に天照大御神さまが現れたときのご様子を、詳しくお伝えいたしました。
その嬉しい報告を聞いた垂仁天皇さまは、すぐさま、五大夫の大鹿嶋命を、祭祀の官へ
大幡主命=大若子命を、神国の国造と大神主に定められたのです。
天照大御神さまが、お鎮まりになられたら、次は、大切に天照大御神さまをお祀りする祭祀のための準備が進められていったのですね。
―次回へ
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