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倭姫命版ヒーローズジャーニー「統合」39ことの葉綴り一〇一一

大安+巳の日

おはようございます。今朝は寝不足の方多いのでは? きっと、私たちは“見たことない景色”をすでに見せてもらったのでしょうね。と、眠気の残る頭と体で、ぼんやりとそう感じました。眠いです(苦笑)
さて、十二月六日(火)の暦は、六曜は、「大安吉日」、終日、万事によしの日。婚礼、引越し、建築、旅行も吉です。十二直は、「やぶる」物事を突破する日。人を説得するなら今日はもってこいだそう。家のリフォームの取り壊しにもよし。
二十八宿は「」で、お仕事、お稽古はじめに吉。
そして、金運・財運によい「巳の日」。へびは山の神、水の神といわれ、特に白蛇は弁財天さまのお使いで、金運に良いとされます。
お時間あれば、お近くの弁財天さまへのお参りいかがでしょう。


倭姫命版ヒーローズジャーニー39

皇祖神の天照大御神さまが永久にお鎮まりになる宮処を求めて、豊鋤入姫命とよすきいりひめのみこと(第十代崇神すじん天皇さま皇女)さまと、倭姫命やまとひめのみことさまの皇女が天照大御神さまのご神意のままに、各地を巡幸された旅がありました。

「英雄は旅立ち、仲間と出会い、困難を乗り越えて成長し変容し英雄となり帰還する」。このご巡幸の物語を世界のあらゆる神話に共通する法則「ヒーローズジャーニー」として読み解いています。

約八十年の歳月をかけて、大和国を出て、とうとう、倭姫命やまとひめのみことさまは、天照大御神さまが、高天原にいらしたときに、ご覧になられた伊勢の国の五十鈴川の川上に、お鎮まりいただきました。

こちらが、伊勢の神宮の内宮こと「皇大神宮」です。

大役を果たされて、その目出度さを祝い、ご巡幸と共に旅した、重臣たちとともに、お祝いの宴をひらきました。
また、倭姫命やまとひめのみことさまは父である、第十一代、垂仁すいにん天皇さまのいらっしゃる宮中へと使者を走らせて、報告されます。


大幡主命おおはやぬしのみこと大若子命おおわくごのみこと)が、神官を束ねる大神主に

垂仁すいにん天皇さまも、お喜びになると共にに、すぐさま、ご巡幸を共にした、「五大夫」の大鹿嶋命おおかしまのみことを、祭祀官に。
大幡主命おおはやぬしのみこと大若子命おおわくごのみことを、神国の国造くにのみやつこと、神祭りを執り行う神官を指揮する、大神主に任命されました。

天照大御神さまがお鎮まりになられた五十鈴川の川上の御殿、その近くに、ご神事を執りおこなう建物「神館かむたち」も造られました。
この「神館かむたち」は、ご神事や、身を着よ蹴る潔斎のときに、神官が籠るところで、ご神殿のすぐそばにたてられたそうです。
物部の八十伴やそともの緒の人たちを引き連れて、さまざまなご神事を総括して行われ、天照大御神さまには、大玉串を捧げてお供えされました。

倭姫命やまとひめのみこと」さまの「統合・帰還」

そして、五十鈴川の川上の大宮の、空いているところには、斎宮いつきのみやを建てて、倭姫命やまとひめのみことさまは、天照大御神さまのすぐお側にいらっしゃることになりました。

「ヒーローズ・ジャーニー」の流れでみると
①     「分離 旅立ち」
②     「試練 通過儀礼、移行」
③     「統合・帰還」
主人公は、“英雄”となり、帰還する。

の、「統合・帰還」にあたりますね。
倭姫命やまとひめのみことさまは、天照大御神さまが、高天原にいらっしゃるときに、ご覧になられた宮処へとお鎮まりいただき、ご巡幸の旅を終えられました。

けれど、大和の国へ“帰還”はされていませんが、
「分離・旅立ち」の頃の、少女である倭姫命やまとひめのみことさまは、“仲間”と共に、多くの試練、通過儀礼を乗り越えられて、成長、変容されて、斎王さいおうして、伊勢の神宮、天照大御神さまのすぐお側の「斎宮いつきのみや」で、皇祖神にお仕えをされたのです。

そして、さらにここからは、伊勢の神宮の礎を、天照大御神さまのために、築かれていくのです。


伊勢の神宮 内宮(皇大神宮) 宇治橋に昇る朝日

―次回へ

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