旅の”相棒“参上! 倭姫命版ヒーローズジャーニー26ことの葉綴り九九四
大安+氐
おはようございます。秋晴れの週末。
十一月十九日(土)の暦は、六曜は「大安」。万事に終日よしの吉日。婚礼に佳き日なので、きっと各地の神社で、結婚式も多いでしょうね。引っ越し、旅行、新たなことはじめ、すべてよし。
十二直は、「除」で、障害を取り除く日。医師へかかり始め、薬の飲み始め、掃除、種まきに吉。二十八宿は「氐」で、こちらも、婚礼、開店開業、新たな事業のスタートに吉の日です。
皆さま、秋晴れの週末、楽しいこと沢山ありますように。いつもより念入りのお掃除もいいですね!
倭姫命版ヒーローズジャーニー26
全世界の古から伝えられる神話には、
「英雄は旅立ち、成し遂げ、生還する」という共通構造があります。
物語は「①分離 → ②移行 → ③ 統合」という流れで、またこうした過程は、人の内面的成長、癒しのプロセスともいわれています。
今から、約二千年前、第十一代、垂仁天皇の皇女、倭姫命《やまとひめのみこと》さまは、天照大御神さまがお鎮まりになる聖地を探して、御杖代として、ご神意のままに“仲間”(重臣たち)と共に、ご巡幸の旅を続けられました。
倭姫命《やまとひめのみこと》さまのご巡幸の物語を、神話の法則「倭姫命版ヒーローズジャーニー」として、とらえる26回目です。
「可怜し国なり。この国に居らんと欲ふ」
天照大御神さまのお告げを受けて倭姫命《やまとひめのみこと》さまは、伊勢の国を巡られますが、険しい旅が続き、宮処が決まらずに困り果てる「通過儀礼」の試練の旅が続きました。
けれど、ようやく暗闇に一条の光がさしてきたようで……。
伊勢の国に入られてから、南伊勢町、度会町、大紀町と、嶮しい山の続く写真の左下画面の印を廻られていました。
かなりの距離ですよね。
試練の道の先に見えたのは……
そして、疲労困憊され、ときに清水で喉を潤し、岩に座り休まれて、ようやく宮川の下流へ向けて進んでこられ、御園にふさわしい地に出会い、かわいらしいつぶらな山に出会われて、安堵されていました。
神話の法則「ヒーローズジャーニー」では、「移行(イニシエーション・通過儀礼)」。
ここでは、試練の数々や困難を経験し乗り越えていきます。
「試練の道」(英雄の試練が続く)、「女神との遭遇」
ここで、数々の困難や試練を越えて、最後に、最大の敵・ドラゴン・怪物と戦います。
最大の敵・ドラゴン・怪物とは、私たちの持つ最大の「恐れ」。この「恐れ」から逃げずに、向き合い、自分の恐れを知ることができれば、恐れは終焉へと向かう。
外側の“現象”は、実は、自分の内側の投影。自分の中の恐れが、ドラゴンや怪物を創り出すのです。
そして、英雄の旅は、仲間や賢者とともに、戦い、怖れに向き合うことで、成長して乗り越えることで、真の力を得て、「英雄」へと変容するのです。
倭姫命《やまとひめのみこと》さまも、この伊勢の国への旅では、“相棒”は不在です。重臣たちも、最初は舟が遅れてしまったりのアクシデントもありました。
けれど、大物忌の大宇祢奈はおりましたし、また、その土地土地で出会った神々、真名胡神や、久求都彦らに助けられていましたね。
つぶらな小山から、宮川の下流を進まれると、景色ものどかな、沢の道に出会われました。
そこを「沢道小野」と名付けられました。
この名付けられた「名」に、倭姫命《やまとひめのみこと》さまの、お気持ちが現れていますよね。
この辺りは、現在の三重県伊勢市佐八町の「川原神社」さんだといわれています。
佐八は、そうちと読み、沢池という意味があったそうです。
これまでの川をどう渡ればいいか? と悩むほどの急流でもなく、水の流れも穏やかになり、安堵できる風景だったのでしょうね。
“相棒” 大若子命参上!
すると、その宮川の下流から、御船が現れました。
そこには、このご巡幸の旅の右腕でもあり“相棒”でもある、大若子命の姿が見えます!!
「倭姫命さま~お迎えにあがりました~。
佳き宮処がございましたよ~」
そうです。“相棒”が、朗報を持って、倭姫命さまを、お迎えに参上したのです!!!
ようやくでしたね(^^)
もっとも信頼のおける旅の“相棒”との“再会”
ピンチに助けがやってきました。
この場合、“女神”ではありませんが、力強い助っ人です。
倭姫命さまの安堵がさらに、期待と喜びも加わったでしょうね。
―次回へ
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