見出し画像

王(みこ)の尽力、そして産土神に! 垂仁天皇④神話は今も生きている ことの葉綴り。二八二

次女と三女も天皇の妃に

こんばんは。日暮れの夕刻、「ことの葉綴り。」のひと時です。
今週と来週は、雑誌の年末年始に向けてのお仕事の繁忙期! 
どこまでこの「ことの葉綴り。」を綴れるか、挑戦になります。
まぁ、短文になったり時には写真だけになるかもですが、せっかくなので、楽しみながら一日一度、少しでも向かうひと時にしたいです。


早速、神話の物語の続きへ入ります。。
第十一代伊玖米入日子伊沙知命(いくめいりびこいさちのみこと)こと、垂仁天皇(すいにんてんのう)の系譜の続きです。
七人のお妃と、十六柱の皇子のご紹介。

今回は、日子坐王(ひこいますおう)の子
旦波比古多多須美知宇斯王(たにはのひこたたいにしきのいりひこ)の娘の比売(ひめ)たち姉妹

その一人目は、姉妹の長女である兄比売(えひめ)こと
氷羽須比賣(ひばすひめ・比婆須比売)。
誕生したのは
① 印色入日子命(いにしきのいりひこのみこと、五十瓊敷入彦命
② 大帶日子淤斯呂和氣命(おほたらしひこおしろわけのみこと)
③ 大中津日子命(おほなかつひこのみこと)
④ 倭比賣命(やまとひめのみこと)
⑤ 若木入日子命(わかきいりひこのみこと)
の、五柱を紹介しました。

画像5


二、その妹、沼羽田の入毘賣命(ぬばたのいりひめのみこと)。
こちらの比売(ひめ)は、次女になるかと思います。
そして誕生したのは、

沼帶別命(ぬたらしわけのみこと)

伊賀帶日子命(いがたらしひこのみこと)

の二柱の王(みこ)です。

そして、さらに……。

三、妹、阿邪美の伊理毘賣命(あざみのいりびめのみこと)を娶り誕生したのは、

伊許婆夜和氣命(いこばやわけのみこと)または、池速別命(いけはやわけのみこと)と書きます。。
こちらは、沙本(さほ)の穴太部の別(あなほべのわけ)の祖先となります。

阿邪美都比賣命(あざみつひめのみこと)または、稚浅津姫命(わかあさつひめのみこと)と書きます。
この比賣(ひめ)は、稲背毘古王(いなせびこ)に嫁がれたとあります。

ここまでが、「四道将軍(しどうしょうぐん)」の一人、日子坐王(ひこいますおう)の孫の比賣(ひめ)たちです。

画像2


かぐや姫のモデル

次が、かぐや姫のモデルとされたお妃です。
以前、こちらでも紹介しています。



父は、大筒木垂根王(おほつつきたりねのみこ)
こちらは、第九代の開花天皇の孫にあたります。
その娘とされる、迦具夜比賣命(かぐやひめのみこと)を娶り誕生したのが、袁邪辨王(をざべのみこ)です。

画像3


産土神となった皇子たち

次のお妃も姉妹の姉と妹になります。
山代の大國の淵の娘
苅羽田刀辨(かりばたとべ)を娶り誕生したのは
落別王(おちわけのみこ)また、於知別命ともかきます。
この王は、小月の山君(おづきのやまのきみ)、三川の衣の君(みかはのころものきみ)の祖先となります。

滋賀県の草津市にご鎮座する「小槻神社」(おつきじんじゃ)さまに、於知別命(おちわけのみこと)は、ご祭神としてお祀りされています。
こちらの子孫となる、小月の山君(おづきのやまのきみ)は、この地方の山脈を守られて、その祖人として、於知別命(おちわけのみこと)をお祀りしたそうです。

同じ同県栗東市「小槻大社」(おつきたいしゃ)にもお祀りされています。

画像4


五十日帶日子王(いかたらしのみこ)
この王は、春日の山君高志の池の君春日部の君の祖先となります。この高志(こし)は、越の国(北陸地方)ですね。
そこで、地元のために開墾し、漁業を伝える、開拓の祖を担い、君となったのですね。
新潟県の「五十嵐神社」さん(三条市)、「五十君神社」(いきみじんじゃ)さん。

石川県の小松市「滓上神社(かすかみじんじゃ)」
富山県の魚津市「布施神社
などに、ご祭神としてお祀りされています。
立派に、越の国のために尽力されて、地元の人々に崇敬されたのですね!

伊登志別王(いとしわけのみこ)
この王は、子はいらっしゃらなかったとあります。

天皇の王(みこ)として、各地に派遣されながら、人々のために開拓に尽力をして、そして、その土地の産土神としてお祀りされる!

五十日帶日子王(いかたらしのみこ)をお祀りされている「小槻神社(おつきじんじゃ)」さんでは、「もみじまつり」が盛大なようです。
そして、令和二年の今年、コロナ禍でも、みなさん、もみじとかがり火、ろうそくのともしびで、紅葉を楽しまれ、拝殿では弦楽演奏会もひらかれたそうです。

みなさんは、今年は「紅葉」眺められましたか?
神話は今も、生きている!!
神さまも、きっと大喜びだったでしょうね!

画像1

―次回へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?