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和歌・嗚呼、愛おしくてたまらない

「吾妹子(わぎもこ)に 恋ひ為辺(すべ)無かり 胸を熱み
朝戸開(あ)くれば 見ゆる霧かも」
万葉集巻12・3034 よみ人知らず
(愛しい人に恋して為す術もなく胸が熱くなり、朝、戸を開けたら霧が見えた)

恋人を想うあまり
眠れない一夜を明かした

胸が熱くて苦しい

どうしようもなくて戸を開けたら
わたしの胸につかえていた嘆きの吐息が
まるで霧になったような朝だった

あなたを想ってついた熱いため息が、冷たい霧の中に溶けて行った

嗚呼、あなたに恋して仕方がないのです

わたしは一体どうすればいいのだろうか

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