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生きてます。息してます。アッチとコッチを行き来してます。 自分の全てを言葉にしてみた…

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生きてます。息してます。アッチとコッチを行き来してます。 自分の全てを言葉にしてみたい。 言わなくて良い事もある、けれど全て言わないと伝わらないから……伝えたい。 本当の自己紹介文は【面倒臭い人】 この一言で事足りる人間です。 宜しくお願い致します。

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六文銭の代わりにフレンチクルーラー

『天国も無い地獄も無いただの宙に浮く』 友人が死んだ。 普段の僕は"亡くなった"と記するタイプなのだけれど、今回に関しては個人的にどうにも"死んだ"と書かなければ納…

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5日前
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下を向いて歩こう

『雨の声が落ちたなら、それは気持ちの良いファンファーレ』 後ろは振り返らず、ネガティブな思考や言動を避けて、いつも笑顔で頑張りましょう。 って、たまに自分を鼓舞…

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8日前
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晴天に辟易

『憎らしい程の晴天を憎めないまま愛』 曇天を見上げる時、生きている気がした。 はっきりとしない空模様が、なんだか自分の人生そのものみたいに思えて好きだった。 雨が…

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9日前
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裏切りの断面に私

『どれだけ自分を騙せるか』 自分に飽きる事がある。 日々の習慣や主観に従い過ぎている様な気がしてしまって。 時折、人間みたいだなと思っては息を止めてみたくなる。 …

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10日前
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成長を止めない恐竜

『心は既にブラキオサウルスを超えていた』 肉体は歳を取る毎に衰えるらしい。けれど、心は止まる事の無い成長と共に未だ膨張し続けているのを実感している。 その"心"の…

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12日前
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全ての恋する者たちの行方

『恋に焦がれても愛に溺れても』 知らない街の知らない駅で、よく知っている夜を見ていた。 終着点から折り返すしか無い列車を何本も見送って、あなたと繋がっている空を…

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13日前
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言葉は嘘っぽい程に本音

『言葉は重ねると偽物に見えてくる』 頭の中に、常に言葉が蓄積されている。 それは毎秒毎秒……数十文字ずつ形作られてゆく。 時には一瞬で百文字近い言葉が、どんと音を…

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13日前
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月が綺麗だと言いたいだけ

『月が綺麗ですね』 夜空を見上げた時の、息を飲む美しさを伝える術を探している。 藍色で塗り潰したキャンバスの上に白色の絵の具を溢してしまった様な雲の隙間から、黒…

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2週間前
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X (旧Twitter)のアカウント削除

『やめれるもんならやめてみなよ』 と言われ、それはやめてみないと解らないな……と思い、急遽Xのアカウントを削除した。 なにも削除までしなくても……と思うかもしれ…

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2週間前
3

始まりの終わり方

『つまらない大人になってしまったな』 二つ歳の離れた従兄弟と久し振りに会って話をした帰り道、不意にそう思ってしまった。 故郷の新潟で建築会社を営み、夢のマイホー…

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2週間前
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【遺ば書】

初めて瞳を閉じた日の事を覚えている。それは自分がまだ四歳の時、両親がりこんをすると聞かされた時だった。 僕にはまだりこんという物は理解出来なかったから、父とは二…

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1年前
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六文銭の代わりにフレンチクルーラー

六文銭の代わりにフレンチクルーラー

『天国も無い地獄も無いただの宙に浮く』

友人が死んだ。
普段の僕は"亡くなった"と記するタイプなのだけれど、今回に関しては個人的にどうにも"死んだ"と書かなければ納得もいかずしっくりもこないので、言葉が強くなってしまいますが敢えて"死んだ"と書かせてください。

特別な関係性ではないし、とてもとか物凄くという枕詞が付く程に仲が良かった……という訳では決してない間柄だった。
けれど、確実にお互いが

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下を向いて歩こう

下を向いて歩こう

『雨の声が落ちたなら、それは気持ちの良いファンファーレ』

後ろは振り返らず、ネガティブな思考や言動を避けて、いつも笑顔で頑張りましょう。

って、たまに自分を鼓舞したりする。

適度にそうしないと、本当に沈み込んでいって気が付いたら地獄に足が着いてしまいそうで。

雨。

さぁさぁと雨の音が聞こえると、途端に嬉しくなる。
それは"許される日"が訪れたという合図だからだ。
雨の日には誰もが傘をさし

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晴天に辟易

晴天に辟易

『憎らしい程の晴天を憎めないまま愛』

曇天を見上げる時、生きている気がした。
はっきりとしない空模様が、なんだか自分の人生そのものみたいに思えて好きだった。
雨が降ると、泣けない僕の代わりに涙を流してくれているみたいで心が落ち着いた。

微睡みの空気を纏う昼下がり、晴れ渡る空を見上げると……急に死にたくなる。
正しくは「死ぬのならこういう日が良いな」と思ってしまう。

街行く人達は縁日を楽しむ様

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裏切りの断面に私

裏切りの断面に私

『どれだけ自分を騙せるか』

自分に飽きる事がある。
日々の習慣や主観に従い過ぎている様な気がしてしまって。
時折、人間みたいだなと思っては息を止めてみたくなる。

普段は何気無く喫茶店に入っては、即座にメニューの中から珈琲の載っているページだけ見て【ブレンドコーヒー】の文字を見付けては、それを注文する。
喫茶店の【ブレンドコーヒー】は、その店の名刺みたいな物だと思っていて、僕は喫茶店に名刺を受け

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成長を止めない恐竜

成長を止めない恐竜

『心は既にブラキオサウルスを超えていた』

肉体は歳を取る毎に衰えるらしい。けれど、心は止まる事の無い成長と共に未だ膨張し続けているのを実感している。

その"心"の中でも、特に際立っているものの一つに【好奇心】がある。

二十歳までの僕は、何かに興味を持つという事の無い人間だった。
義務教育という名の砂漠の一本道の突き当たり、いくつもの選択肢で舗装された岐路の真ん中で……一歩たりとも動かなかった

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全ての恋する者たちの行方

全ての恋する者たちの行方

『恋に焦がれても愛に溺れても』

知らない街の知らない駅で、よく知っている夜を見ていた。
終着点から折り返すしか無い列車を何本も見送って、あなたと繋がっている空を眺めていた。
少し雨粒が落ち始めて、星も月も灰色の雲を布団代わりに風邪に魘されていたけれど。
きっとそのどちらより、わたしは熱に侵されていた。

恋に焦がれてちょっと火傷をしたみたいで、愛に溺れれば冷ませると思ったけれど全然だ。
胸部や頭

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言葉は嘘っぽい程に本音

言葉は嘘っぽい程に本音

『言葉は重ねると偽物に見えてくる』

頭の中に、常に言葉が蓄積されている。
それは毎秒毎秒……数十文字ずつ形作られてゆく。
時には一瞬で百文字近い言葉が、どんと音を立てて積まれたりする。

コレを処理する為には、あらゆる場所で言葉を使い続けるしかない。
幸いにも僕は、言葉を吐き出してお金を頂ける職業に就いているので、この問題をある程度は解消出来る術を持っている。
けれど……それでもまだ"場所"が足

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月が綺麗だと言いたいだけ

月が綺麗だと言いたいだけ

『月が綺麗ですね』

夜空を見上げた時の、息を飲む美しさを伝える術を探している。

藍色で塗り潰したキャンバスの上に白色の絵の具を溢してしまった様な雲の隙間から、黒猫の眼みたいに真ん丸に光るそれが僕をずっと覗いている。

そんな言葉を並べてもそれは表面だけ磨かれて輝く泥団子みたいな見せ掛けの表現で、何も伝わらない気がしてしまって……。

結局は一言。

「月が綺麗ですね」

とただ伝える事が、それ

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X (旧Twitter)のアカウント削除

X (旧Twitter)のアカウント削除

『やめれるもんならやめてみなよ』

と言われ、それはやめてみないと解らないな……と思い、急遽Xのアカウントを削除した。

なにも削除までしなくても……と思うかもしれないけれど、実際に削除をしないとやめられない身体になっていたのだ。中毒者であり依存症。きっと、コレを読んでいる人達もまた殆どがX依存症であり、SNS依存症であり、インターネット依存症だと思う。

そして、答えはあっさり出た。

「やめら

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始まりの終わり方

始まりの終わり方

『つまらない大人になってしまったな』

二つ歳の離れた従兄弟と久し振りに会って話をした帰り道、不意にそう思ってしまった。

故郷の新潟で建築会社を営み、夢のマイホームとやらを購入して奥様と三人の子供達と幸せに暮らしているらしい。
次は車を買い換えて、四人目の子供の事も考えていて、会社は順風満帆で、来週は家族でプールに行くんだ……と、どれも自慢気に語っていた。
自分には考えられない事なので、従兄弟の

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【遺ば書】

【遺ば書】

初めて瞳を閉じた日の事を覚えている。それは自分がまだ四歳の時、両親がりこんをすると聞かされた時だった。

僕にはまだりこんという物は理解出来なかったから、父とは二度と会う事は無くなって母とは毎日会えると教えてくれた。

そう教えてくれたけれどそれまでも殆どの日々を母と一緒に過ごしていたので、結局りこんという物は理解出来なくて"両親がりこんをする"という事が僕と何の関係があるのかも想像すら出来なかっ

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