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六文銭の代わりにフレンチクルーラー
『天国も無い地獄も無いただの宙に浮く』
友人が死んだ。
普段の僕は"亡くなった"と記するタイプなのだけれど、今回に関しては個人的にどうにも"死んだ"と書かなければ納得もいかずしっくりもこないので、言葉が強くなってしまいますが敢えて"死んだ"と書かせてください。
特別な関係性ではないし、とてもとか物凄くという枕詞が付く程に仲が良かった……という訳では決してない間柄だった。
けれど、確実にお互いが
全ての恋する者たちの行方
『恋に焦がれても愛に溺れても』
知らない街の知らない駅で、よく知っている夜を見ていた。
終着点から折り返すしか無い列車を何本も見送って、あなたと繋がっている空を眺めていた。
少し雨粒が落ち始めて、星も月も灰色の雲を布団代わりに風邪に魘されていたけれど。
きっとそのどちらより、わたしは熱に侵されていた。
恋に焦がれてちょっと火傷をしたみたいで、愛に溺れれば冷ませると思ったけれど全然だ。
胸部や頭
言葉は嘘っぽい程に本音
『言葉は重ねると偽物に見えてくる』
頭の中に、常に言葉が蓄積されている。
それは毎秒毎秒……数十文字ずつ形作られてゆく。
時には一瞬で百文字近い言葉が、どんと音を立てて積まれたりする。
コレを処理する為には、あらゆる場所で言葉を使い続けるしかない。
幸いにも僕は、言葉を吐き出してお金を頂ける職業に就いているので、この問題をある程度は解消出来る術を持っている。
けれど……それでもまだ"場所"が足
月が綺麗だと言いたいだけ
『月が綺麗ですね』
夜空を見上げた時の、息を飲む美しさを伝える術を探している。
藍色で塗り潰したキャンバスの上に白色の絵の具を溢してしまった様な雲の隙間から、黒猫の眼みたいに真ん丸に光るそれが僕をずっと覗いている。
そんな言葉を並べてもそれは表面だけ磨かれて輝く泥団子みたいな見せ掛けの表現で、何も伝わらない気がしてしまって……。
結局は一言。
「月が綺麗ですね」
とただ伝える事が、それ
X (旧Twitter)のアカウント削除
『やめれるもんならやめてみなよ』
と言われ、それはやめてみないと解らないな……と思い、急遽Xのアカウントを削除した。
なにも削除までしなくても……と思うかもしれないけれど、実際に削除をしないとやめられない身体になっていたのだ。中毒者であり依存症。きっと、コレを読んでいる人達もまた殆どがX依存症であり、SNS依存症であり、インターネット依存症だと思う。
そして、答えはあっさり出た。
「やめら