【日経225先物】マーケット分析|2022年3月3日(木)時点
日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。
《サマリ》
総合評価は、短期は【中立】中長期は【弱気】と評価を引き下げます。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。
ファンダメンタルズ面では、短期は【悪材料優位】、中長期は【悪材料優位】と前回同様の評価です。
米国株は切り返しの動き。
欧州株はつるべ落とし。
英国株は独自の動きでヨコヨコです。
戦争が長期化しそうな雰囲気となっており、また戦争や経済制裁に伴う世界経済への悪化懸念も高まっています。
エネルギー・資源高が急速に進行、債権価格は乱高下となっておりマーケットも混乱気味。
短期目線のリスクオフと、中期的なFRBのハト派期待、長期的な世界リセッション入り懸念が錯綜しています。
数少ない好材料の一つは、急速な金利上昇の一服。
金利が低位安定している状況で、かつ景気の悪化懸念が高まっている状況ではグロース株有利ですが、米国マーケットは教科書通りの動きになっています。
目下は、ロシア-ウクライナ戦争の収束目途がつくまでは短期的な混乱は続くものと思われます
特に、ロシアによる核兵器恫喝がエスカレートする場合は、マーケットは情弱的に反応するものと思われます。
全開も触れましたが、こうした地合いでは、シクリ株比率の高い日本マーケットにはいろいろな面で不利な展開です。
さらには岸田リスクもあり、短期・中長期ともに、日本株の成長は米欧株に劣後する可能性が高いと思料します。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事でご覧いただけます。
テクニカル面では、日足は【中立 or 弱い】、週足は【弱い】、月足は【弱い or 中立】と評価変わらず。
これまで強く機能してきたサポートを下抜いたが、短期間で大きく戻し、現在は直近のサポートラインではじかれた形です。
日足下降トレンドラインにレジストをうけながらジリ下げ。
目先は、短期間で日足トレンドラインをブレイクできるかが重要なポイントになりそうです。
それまでは、出来高を減らしながら売り買いが拮抗し、エネルギーを貯めていくのではないかと考えています。
テクニカル分析のチャート画像は《テクニカル分析の詳細》欄をご覧ください。
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《ファンダメンタルズ分析の材料》
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ
■経済指標スケジュール
3/3 (木)
24:00 米国 2月 ISM非製造業景況指数
3/4 (金)
22:30 米国 2月 非農業部門雇用者数変化
22:30 米国 2月 失業率
22:30 米国 2月 平均時給
3/8 (火)
19:00 欧州 10-12月期 四半期域内総生産(GDP、確定値)
3/9 (水)
08:50 日本 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
3/10 (木)
21:45 欧州 ECB政策金利
22:30 米国 2月 消費者物価指数(CPI)
3/16 (水)
21:30 米国 2月 小売売上高
27:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表
※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル分析の詳細》
■月足
テクニカル評価:弱い or 中立(変更なし)
・直近のレンジを下抜けたものの、先週末の急上昇により27000円前後のレンジに復帰、大きな下ヒゲをつけた。
・週明けに大きく下落しない限り、この形で確定することになるので、やや中立寄りに評価を引き上げる。
・ただし、直近のサポートを2回下抜けたことには変わりなく、ここから急上昇するほどの強さはまだ感じない。
・当面は、月足上昇TL(白色破線)までジリ下げか、レンジの動きと予想する。
■週足
テクニカル評価:弱い(変更なし)
・週足で形成していたトライアングルの下辺を下にブレイクワンタッチ後、下落再開した形。
・75日MAと100日MAの間で動いている形。
・陽線の出来高より、陰線の出来高の方が大きい状況が続いており、現状は弱い動きと言わざるを得ない。
・下落目途はフィボナッチ38.2%ライン、または月足トレンドライン、200日MA
■日足
テクニカル評価:中立 or 弱い
・日足下降トレンドラインでレジストを受けながらジリ下げの形。
・出来高が減ってきており、売り買いが拮抗しつつあるように見える。
・目先は、短期間で日足トレンドラインをブレイクできるかが重要なポイントになる。
《チャート形成パターンのシナリオ》
①日足トレンドラインにレジストされながらジリ下げ(40%)
②日足トレンドラインをブレイク(40%)
③上昇転換の後、大きく上昇(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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