こっしー夫婦

多拠点居住を目指して、2020年から10年間計画で暮らしの実験をしている夫婦です。 旅…

こっしー夫婦

多拠点居住を目指して、2020年から10年間計画で暮らしの実験をしている夫婦です。 旅をしながら暮らしたり、変わった様式の住居に住んだり、さまざまな角度から心地よい暮らしとは、を探求しています。

最近の記事

  • 固定された記事

あれほど恋焦がれた海外移住を諦めた理由

2020年から暮らしの実験をしているこっしー夫婦と申します。 私たちは今、四国の限界集落のような田舎に拠点をおいていますが、かつては「ニュージーランドに移住したい」という夢がありました。 ニュージーランド移住に憧れた理由 ・初めて行った外国であり、もはや初恋の君状態。 20歳の時、親の反対を押し切って、バイトを死ぬ気で掛け持ちして貯めたお金で初めて行った海外がニュージーランドでした。1年にも満たない期間でしたが、親元を離れたことがなかった私にとって、初めて「経済的にも物

    • 田舎生活の革命児〜オランダ旅行で学んで持ち帰ったもの〜

      昨年の今頃はオランダにいた私たち夫婦。 大好きな博物館巡りをしたり、自転車借りて爆走したり、環境先進性を学んだり、その一方で日本の素晴らしさにも気づくきっかけになったりと本当に大満足の旅だったわけですが、もう一つ大きな学びがありました。 それは、以前noteにも書いた「田舎の草刈り問題」 この時は、共有地や町の所有地の草刈りを自治会的な集落のリソースでなんとかするって大変すぎじゃない?と集落全体の課題感を書いていたのですが、そもそもみんな自分ちが持ってる畑とか田んぼの農

      • 名ホテル松本十帖は誰もが持つ「潜在的な本好き」を蘇らせる装置だった

        ロフト、画材屋、ホームセンターなど、気がつけば1時間、2時間と無限に時間を過ごせる場所がある。雑貨が好き、絵を描くのが趣味、DIYに関心がある、これらの理由がなくても長時間居られるのだとすれば、それはきっとキュレーションの力。何を仕入れてどう見せるかという棚づくりとかディレクションと呼ばれるその領域は、タネ明かしをされなければなぜ興味を惹かれるかこちら側にはわからない。 長野県にある松本十帖ではそんな体験をした。本が好きな人、かつてよく読書していたけど忙殺されて本好きだって

        • 観光資源のない田舎の開発とは

          東北に行くと決めてから、原発関連の施設と同じぐらい行ってみたい場所がありました。 それは岩手県紫波町にある複合施設オガール。 JRの紫波中央駅から2分という立地にも関わらず、町が買収してから10年間手付かずの10ヘクタールの遊休地であり、その最大の使い道は冬の雪捨て場だったそう。 それが「再生請負人」である岡崎正信さんによって公民連携の都市開発が進められ、3万人の人口に対し年間100万人も来街者が訪れるようになった、地域再生のお手本のような場所。紫波町より更に人口の少ない

        • 固定された記事

        あれほど恋焦がれた海外移住を諦めた理由

          原発について考える東北旅行

          10日間の東北旅行では3つぐらいテーマを作っていた。そのうちの一つが原発に対する考えを深めること。 サステナビリティを考える上でエネルギーは欠かせないテーマで、周囲の”エコな人々”の間では再生可能エネルギー一択みたいに語られているけど、一方で太陽光パネルは結局森林破壊を促進してるとか、水力発電は水質や生態系を変えてしまって地元漁業にも悪影響だとか、風力発電は鳥を跳ねてしまうなど否定的な意見もあるし、原子力発電の方がCO2の排出を抑制できるという点では脱酸素社会の路線と一致す

          原発について考える東北旅行

          5月は国内旅行のベストシーズンだって忘れてた

          基本的に海外旅行が好きな私たち夫婦。 言語も食事も街並みや自然も全てが見慣れたそれとは異なるからこそ得られる刺激や気づきを求めているし、滞在するうちに生まれも育ちも違うのに第二の故郷のような親しみを覚える国や地域もある。 だけど日本のことも好き。 ジェンダーギャップとかいまいちな社会保障制度とか、生産性の低さとかやや生きづらいなと思いあたるところは正直たくさんある。 それでも一介の旅行者として見渡せばこの国は本当に素晴らしい。どこに行っても夜中に女性が一人で出歩けない地域

          5月は国内旅行のベストシーズンだって忘れてた

          noteを読んで欲しいけど書けない〜イップス未満のウップス〜

          前回の投稿から1ヶ月以上が経った。 忙しすぎて書く時間が見つけられなかったわけでも、書くネタがなくなったわけでもない。 書くモチベーションを急激に失ってしまったからだ。 というのも、どういうわけか、ある日の投稿から”スキ”が一つもつかなくなってしまった。理由はわからないが話の内容がつまらないのかもしれないし、そもそもの読者の母数が少ないカテゴリー(田舎暮らしやハンドメイドなど)だからかもしれない。 しかし、noteを初めて3年目になり毎週投稿を続けていたら最近は読んでく

          noteを読んで欲しいけど書けない〜イップス未満のウップス〜

          海外ホテルと比べた日本のビジネスホテルの足りないところ

          去年末から、東京へ月に一度の旅行をするようになって四半期が過ぎた。 毎月行くとなると、お高いラグジュアリーなホテルには泊まれないので、もっぱら一人数千円〜1万円台/泊のビジネスホテルを取ってるんだけど、日本のホテルってほんとーにすごい。 1万円程度で そりゃもちろん設備が古いとか、室内がとにかく狭いとか、掃除もバスルームの一部が黒カビが残ってる、とか細かい気になる点はあるけれど、平均して軒並み及第点。ってかいわゆる”コスパ”でいうと都内のビジネスホテルは右に出るものはな

          海外ホテルと比べた日本のビジネスホテルの足りないところ

          着物リメイクやってみた〜第一弾はジレという名の袖なしジャケット〜

          新たな趣味について書いたのが2ヶ月前。 ついにひとつ目が完成しましたっ!! ジレという袖がない羽織っぽいものなら時期も長く使えそうなので、自分の持ってるジャケットの襟を参考に型紙修正したり、大きめのポケットをつけたりして、自分好みの形に仕上げることができました。うれしい。。 既製品だと検品を絶対通らないレベルのクオリティ(!)ですが、それでも自分で着る分には問題ないので今回の縫製の課題は次回以降のリメイクに活かしていこうと思います。 ジャケットとか作ったことなかったので

          着物リメイクやってみた〜第一弾はジレという名の袖なしジャケット〜

          自宅サバイバルのススメ

          来週は3.11から13年。 来年からは元日も防災の啓発日になるのかと思うと、なんだかやるせない気もします。けれどハレもケも問わずに襲来するのが自然災害というものだし、歯磨きを毎日やらなきゃ虫歯の予防と言えないように、万一の備えは日常生活でこそ見直しておくべきことなのでしょう。 避難に関しても、都市部の耐震がしっかりしている住宅等に住んでいる人は基本的に在宅避難となるにも関わらず、その認識を持っている人は案外少ないんですよね。 有事の際に慌てないようにするには、実際に自宅で

          自宅サバイバルのススメ

          消えたトラクターと村の将来

          集落のはずれにある民家のトラクターが盗まれた。 そのトラクターが置いてある民家は誰も住んではいない。(倉庫的に使われている) ただ日中は畑や田んぼで仕事をしている方がいるので、人の気配がゼロってこともない。だけど、その周辺では半径500m以内に住んでる人は誰もおらず、夜になるとうちの集落はほんとーーーに静かで20時に外に出ても23時ぐらいに感じる。 都市部に出張に行った時は、20時ならまだ営業しているお店もたくさんあるし、その時間は飲み会真っ最中、って感じがするけど、ここ

          消えたトラクターと村の将来

          市場価値には繋がらない「好き」の強さ

          箸にも棒にもかからないしがないクリエイター活動をしている。 言葉遊びと刺繍をするのが好きで、友人の新たな門出やお祝いごとにはその友人にまつわるストーリーに掛けたプレゼントをしていた。 お店を出すのでコースターを作って欲しいと言われた時には とにかくその人の好きなことや挑戦している姿・日常生活を思い浮かべながら手に取った時に、自分らしさを思い出してもらえるような、それでいてクスッとできるようなデザインを考え、ひと針ひと針刺していく時間が至福の時間なのです。 大抵はプレゼン

          市場価値には繋がらない「好き」の強さ

          人間万事金次第

          タイトルは私の個人的な思いとは何ら関係ない。以下からの引用である。 この言葉は、先日見たドキュメンタリー番組の中で出てきた立花隆による田中角栄についての評論だそう。 1980年代生まれで2024年に現役世代の私からすれば、田中角栄といえば「政治とカネ」の権化のような人であり、ダミ声で偉そうなオヤジぐらいにしか思っていなかったし、政治がクリーンな印象とは真逆の世界観を醸しているのはそういうオヤジたちが元凶だとすら思っている。 でも件の番組を見て印象が変わった。 新潟の農

          人間万事金次第

          日本が高齢社会になっても大丈夫と感じる訳

          アメリカ人と話していて気づいたこと アメリカ人の友人とある下町でレビューがすこぶる上々な定食屋に行った時のこと。友人が、 「こんな歳になっても働いている・・・。かわいそうに」 というので、何のことかと聞くと、忙しなく働く定食屋のご主人とおかみさんを指してのコメントだった。高齢になってもリタイヤすることもできず、経済的に働くことを余儀なくされているのだろう、という思考回路らしい。 それを聞いて私は「スッゲーアメリカ的価値観!!」と異文化に触れた気がしてなんだか嬉しくなって

          日本が高齢社会になっても大丈夫と感じる訳

          2024年版わたしのサステナブルな趣味

          どこかのSNSで見た記憶があるんですが、趣味は インプット型・アウトプット型・移動型 これらが揃うと心が安定するんですって。 インプット型:コンテンツを消費するタイプの趣味。読書とか音楽・映画鑑賞とか。ここにYoutubeとかNetflixのような無限時間泥棒系の動画サービスも入ってくるんだろうけど、そうすると現代人の8割ぐらいインプット系の趣味に沼ってしまっている気がする。 アウトプット型:コンテンツを生み出すタイプの趣味。絵を描いたり、Youtubeで動画を制作し

          2024年版わたしのサステナブルな趣味

          2024年は海外プチ移住に代わって東京定期滞在のチャレンジを!

          2024年は家庭の事情で海外プチ移住が難しそうなので、毎月1週間の東京滞在にチャレンジすることにしました。 よくよく考えると、(いまさらですけど)東京って ・世界中の人が集まるので ・料理のバラエティも豊かでつまり世界中の料理が食べられるし(しかも総じてクオリティが高い) ・最新のテクノロジーやエンタメに触れられるし ・街並み自体も都会にしては緑化もされているし独自性がある場所が多い ・加えて美術館やシアターなど文化的な刺激も豊富 ・・・旅先にピッタリじゃないですか? 東

          2024年は海外プチ移住に代わって東京定期滞在のチャレンジを!