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田舎生活の革命児〜オランダ旅行で学んで持ち帰ったもの〜

昨年の今頃はオランダにいた私たち夫婦。

大好きな博物館巡りをしたり、自転車借りて爆走したり、環境先進性を学んだり、その一方で日本の素晴らしさにも気づくきっかけになったりと本当に大満足の旅だったわけですが、もう一つ大きな学びがありました。

それは、以前noteにも書いた「田舎の草刈り問題」

この時は、共有地や町の所有地の草刈りを自治会的な集落のリソースでなんとかするって大変すぎじゃない?と集落全体の課題感を書いていたのですが、そもそもみんな自分ちが持ってる畑とか田んぼの農道の草刈りは自分でやってるんですよね。そしてそれらもかなり大変そう。冬の間放置していた草刈りも、4月ぐらいから一月に一回、2週間に一回、とその頻度を上げながら生い茂る雑草の生命力とおじいおばあの体力との戦いが繰り広げられるのでした・・・。

私たちも比較的小さいとはいえ、100平米近くある庭の草刈りをどうすれば持続的に楽にできるか頭を悩ませていました。

そしたらオランダで泊まったエアビーのお庭は2500平米と知り、森のようでありつつ、芝生部分はしっかり刈り揃えられていて、こりゃさぞメンテナンスが大変だろうな〜、庭師でも雇ってるのかな〜とか思いながら何気なく窓の外に目をやると、その秘密がわかりました。

庭でなんか動いてる!!

見えますか?

そう、芝刈りロボが一生懸命走っているではありませんか。

私たちが泊まったエアビーはなんと1825年に建てられた(築200年近い!!)農家のおうちを改装した家でした。農場が敷地だけど、オーナーはサラリーマンで今は会計士をしながら副業として民泊をしてるということでした。

完全に絵本の世界でした

フルタイムでオフィスワークをしながら二人の子どもを育てているオーナーにとって、草刈りのような家のメンテにかける時間は最小限にしないと、せっかく素敵な家を買っても家のために働かされる時間が支配的になってしまっては本末転倒すぎますもんね。

オランダから戻ってみると、1ヶ月ぶりの庭は見事に雑草が好き放題はえ散らかっていました。オランダ旅行で散財してしまったため、昨年はロボットを買う余裕はなかったのですが、今年はついに入手しました!

日本製のはまだあまりなくて、住宅の文化から考えても、圧倒的に欧米が強いマーケットですよね。

うちは芝生を敷いているわけでもないし、なんだったら砂利(はスタックするので本来推奨されていない)も敷いている場所もありますが、元気に動いてくれています。

15万は安くないので、ポチる時は指が震えていた気がしますが、エアコンや洗濯機と同じで、人の手でやっていたものを自動化してきたのは人類の進化だと捉えて勇気を出して購入しました。

設置はワイヤーを充電ステーションに繋げて、庭の草刈りする範囲をそのワイヤーで囲んでやるだけなので、素人でも1日〜2日あれば十分できると思います。(ただ、地盤が硬すぎてワイヤーを留めるためのペグが打ち込めないと本体がワイヤーに引っかかってスタックする場合がありますので、注意が必要です。)

低速で庭をうろうろする様子はなんだかペットのようで可愛くて、近所の人も物珍しそうに見にきては、「わぁ〜可愛らしいねぇ」とか言いながら、ロボットが進む先の石ころを動かしてくれたり、木の枝にひっかからないようにお世話してくれたりしてました。

導入から3ヶ月が経ちましたが満足度としてはかなり高く、今はいろんな人にオススメしたい気持ちでいっぱいです。ただし、正直なところまだ運用としては実験段階という感じで、雨の翌日なんかは土がぬかるんでるからか、30分に一回スタックしてることもありますし、大きめの石が転がってる我が家では車体が石に傷つけられて本来は向いていない使い方をしているのだと思います。

が、これを契機に自分たちで少しずつ整地してなんとかスムーズに運用できるようになれば、いつかは旅に出かけて帰ってきても綺麗に刈り入れられた庭が実現できるかもしれない。それを目標にした先行投資だと思えば、いつかそのリターンはお金以上の価値があるのではないでしょうか。

旅先や海外で見たもの、学んだこと、ってその場の思い出にとどまらず帰ってきた後の暮らしに活かせることって沢山あると思うんです。

その土地で有名な料理を自宅で再現したり、エアビーで泊まったお家の内装にインスパイアされて家具を選んだり、その国の言葉を勉強してみたり。そんな小さな変化が人々の暮らしを進化させているのかもしれないと思ったりもします。

みなさんはどんな「旅から持ち帰って生活に取り入れたこと」があるでしょうか。



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