おやこの羅針盤~自律した親子が、親子で創る未来~
今回は、このコミュニティ―で実現したいことをお話します。
テーマは、自律です。
子どもの自律はもちろん、親も、親子としても自律し、自分が主人公の人生を歩むことを目的としています。
きっかけは中学受験です。
私は長年、子ども教育(勉強よりもPBLや探究学習、自律教育など)に関わってきました。
そこで、毎年、涙ながらの相談を受けてきました。
「僕、進学塾に行くことになった。ここでずっと学んでいたいからお母さんを説得して!」
「受験するから野球辞めないといけない・・・」
「うちの子に中学受験ははやいと思うのですが・・・主人がやらせると聞かなくて説得してください!」
私は中学受験を『悪』といいたいわけではありません。
勉強が楽しくて仕方がない子もいるし、夢のために努力している子もいます。
何より、日本社会で有効に働くシステムがあるからこそ、少子化にも関わらず進学塾に通う人口は増えているわけです。
現在、過渡期ではありますが、今後も少しカタチを変えながらも受験システムは機能していくのでしょう。
旧来の雇用システム、採用システム、大企業と中小企業の収入格差などから、現時点では、学歴を手に入れることにより安定した職を手にいれる確率はまだまだ高まる事実があります。
良い教育環境や仲間との出会いもあるかもしれません。それは、どんな環境であっても、自分自身と、支えてくれる人との出会い次第とも言えますが。
塾も私立の学校も、生き残りのためにも良い授業を目指します。
私のまわりの保護者にアンケートをとったところ、塾に行かせて良かったと思っているかたがほとんどです。
しかし、子どもはというと、半数はそうでもありません。
このまま受験勉強をさせるべきか。悩んでいる親も多いです。
子どもたちに直接聞いたところ、「小学校だけでも勉強し過ぎ!」との意見がほぼすべてでした。
「学校でやる勉強は、1日プリント1枚で十分!」
ある子の言葉に、教室は大絶賛の嵐でした!
でも、この子たちは決して、学ぶことが嫌いなわけではありません。
「答えのないことを考えられて楽しかった!」
「知らないことを知れて楽しかった!」
「あっというまで、まだ終わりたくない!」
私との授業後の感想は、毎回、こんな感じです。
自分で調べ物をして、プレゼンしてくれる子もいます。
その学習量、努力量は、もちろんプリント1枚レベルではありません!
また、幸福度に関するこんな研究があります。
日本の幸福度(特に精神的幸福度)が低いことは有名ですが、幸福度には、学歴や収入よりも「自己決定」が大きく関係しています。
しあわせになるために、いい学校に行って、いい会社に入った結果、自己決定できないなんて皮肉な話です。
子どもたちに自己決定させていますか?
ユニセフによると、日本の子どもの参加権は低いと指摘されています。
つまり、意見を聞いてもらえず、自己決定させれもらえていないのです。
これは大人もそうでしょう。上司に話を聞いてもらえてますか?
その結果、イノベーションやユニコーン企業は生まれず、日本の経済力は下がる一方。
では、どんな教育が必要か。
2022年までに、小・中・高すべてにおいて探究学習が学習指導要領に入りました。大きな期待がある一方、リソースや経験不足から十分に機能するにはまだまだ時間がかかりそうです。
さらに、教育は結果がわかるには10年はかかるものです。
つまり、様子をみていては手遅れとなります。
学校や政府に任せるだけではなく、家庭も地域も企業もすべてが力を合わせる必要があります。
そこで、本気で取り組むことにしました。
具体的には、
結局、鍵は探究学習にあると思います。
ただ、大人数で授業としてやるのではなく、100人100通りの学びを実現することが大切だと考えています。
なぜなら、大切なことは、
ことだからです。
そのためのコミュニティーが、
今後、この中で、たくさんのすんごい人たちと面白いことをやっていく予定です。
近々、考えているものとしては、佐宗邦威さんに『模倣と創造』のアンバサダーに任命いただいたので、これにまつわるワークショップをしたいと思っています。
子どもたちの探究心をくすぐり、応援し合いながら、カタチにしていく仕組みに興味のあるかた、個人的にサポートを受けたいかたなど、お気軽にご連絡ください。
会社をやめたため、サポートは非常にありがたいです!未来を創る子どもたちの教育活動に使わせていただきます。