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「気使わなくていいよ」に気をつかう
僕は無色で少し濁っていて、自分の意思なんかほとんどなくて。
どんな色にも染まる事が出来るかもしれないけれど、発色はイマイチで。
あの人だったらこう考えるかな。あの人が見たらきっとこう思うだろうな。
他人が中心だけど他人には興味なくて。自分がどう思われたいかを考えるけど、そこに自分の意思なんかなくて。
あの人と歩いて、違和感のない服はこんな感じかな。あの人が着るとしたらこんな感じの服かな。今日は
思い出したい景色と残っている感覚
空に浮かぶ、綺麗なものを見に行った。
それが何だったのかが思い出せない。日が沈みきった静かな夜の空だったと思う。
満天に広がる星のような気もするし、空に漂うオーロラだったかもしれない。ただ月を眺めていただけの気もするし、けたたましく打ち上がる花火だった気もする。
音も色もないその世界で何を見ていたのか。季節も、温度も、感じる事ができない。本当はその空には何もなくて、目を閉じて夢想に耽っていただ
掃き溜めに吐いていく
夜は掃き溜めのようだった。
幸福も不幸も吐き出せれたまま行き場を失くして漂っている。沢山の幸福や不幸が吐き出されていく。それは涙や吐瀉物と一緒に吐き出されることもある。
吐き出すことがむずかしい幸福や不幸もある。
吐き出すと少し楽になるみたいだね。漂っている幸福も不幸も朝、ゴミの回収業者が回収してくれるみたいに。吐き出すことがむずかしい幸福や不幸を吐き出す事ができたらどれだけ楽なんだろう。すぐ