香月虹奈

言葉を紡ぐ人。 将来の夢は絵本作家になることとイギリスに住むこと。好きなものは、自分の…

香月虹奈

言葉を紡ぐ人。 将来の夢は絵本作家になることとイギリスに住むこと。好きなものは、自分の家、コーヒー、月、図書館、空気のきれいな所、パン、何かを作ること、仕草が美しい人。 新月と満月の夜に更新。

最近の記事

予感を信じてみる

大きな変化の前兆として有名なのは、 ・今までの興味が急に変わる ・眠くて眠くて仕方なくなる ・シンクロニシティが続く このようなものがよく聞かれます。 私の場合は少し違っているのですが、何か大きなことが終わった時、よく体調を崩します。 子供の頃、たいてい週末になると熱を出していました。 それは大人になっても変わらず、週末に熱を出すことが多かったり、仕事を辞めた後に熱を出したり。 何かが終わった時、つまりそれは新しいことが始まる前で、変化が起こる前とも言えます。 一般的に言わ

    • 迷子になるための散歩とは

      お散歩は私の趣味のひとつ。 家の近くに限らず、旅行先でも時間さえあれば歩き回っています。 ただし、お散歩はお散歩でも一般的なお散歩ではなく、私の場合は迷子散歩。 初めて行く土地はかろうじて観光名所と言われる場所を巡ってはみるものの、旅の後半や二度目の旅行ともなると、「ザ・観光」はもうおしまい。 私は地図をしまい、気が向いた方向へと歩き出します。 そして迷子になる。 でも、それは想定内。というよりも、「ここはどこ?」「この道どこまで続くの!?」と、実際は迷子になる状態を楽しんで

      • 人生はひらめきでできている!

        私の行動は主にひらめきでできています。 行きたい場所はぼんやりとあったとしても、当日の天気や気分でやめたり変更したり。 そんなことは日常茶飯事。 きっと、ひらめき体質なんだろうな、と思います。 だから一人行動が性に合っているのです。 最近やっとそのことに気が付きました。 もちろん誰かと旅行をすることも、何人かで出かけることもあるけれど、実は心の奥ではかなりの緊張を感じています。 食事にしてもお茶にしても、「◯◯日の夜に行きましょう」と決めてしまうと、◯◯日を何日も前から意識

        • ハワイの光に呼ばれた気がする

          今の仕事が落ち着いたら、ハワイに行こうかな。 突然こんなひらめきが降ってきたのは、きっと前の日にハワイを特集した旅番組を見たから。 青い空に碧い海、太陽はキラキラ輝いていて、そこにいる人たちは皆幸せそうな笑顔をしている風景は、まさに典型的なハワイのイメージそのもの。 それだけでも素敵だというのに、さらにハワイにはゆるい時間の流れとまったりとした空気が包み込んでいます。 なにもかもが許されるような、街全体が穏やかさであふれているハワイに、どうしても今行きたくて仕方なくなってし

        予感を信じてみる

          雪の日には甘い物を

          とてもとても寒い日には甘い物が欲しくなります。 それはかつて読んだ江國香織さんのエッセイの影響。 外は吹雪でとてつもなく寒いのに、暖かい店内で食べた甘いドーナッツと熱いコーヒーが凍えた心をゆるりと溶かしてくれる様子は、実体験かのようにしっかりと私の中で記憶に刻まれました。 同時に、その一節を読むと、寒い日にしか味わえない幸せを感じられ、そのシチュエーションに憧れを抱くようになりました。 いつか私もやってみよう、と思うと、冬の寒さもワクワクしたものに思えました。 その日は、数

          雪の日には甘い物を

          甘い甘い幸せの食べ物

          チョコレート。 なんて魅惑的な響きなのでしょう。 ここ数年、私は自他ともに認めるチョコレートモンスターです。 子供の頃は甘すぎて喉が痛くなる、と言ってあまり食べなかったのに、突然それ無しではいられないくらい体が欲しているのです。 体と心の声を大切にしようと思っているので、そこは従順に、食べたい時に食べたい分だけ食べるようにしています。 その結果、朝ごはんとともにひとかけら、午前中にふたかけら、お昼ごはんの後に一粒、おやつと称して午後にいくつか、夜ごはんの後に一枚、なんて日

          甘い甘い幸せの食べ物

          顔が見えない

          人の顔が見えなくなるのは、思い返せば子どもの頃からでした。 苦手だと強く感じた人の顔が、ある日突然見えなくなるのです。 そこにいることはシルエットで分かるのですが、向き合って相手の正面から見ても、顔の中身だけが情報として脳に入ってこないのです。 話している相手がどうやってその人だと判断するかを意識したことはありませんが、おそらく立ち居振る舞いや声で認識しているのだと思います。 だからといって、のっぺらぼうが立っているように見えているわけではありません。顔だけに靄がかかっている

          顔が見えない

          それがいつか消えてしまっても

          2023年から、「いつもそこにあるもの」が当たり前ではないことを痛感させられる出来事が多かったように感じます。 日常の風景がいかに有難いものか、いつもそこにいる人がいかに尊い存在なのか、私は今まで意識していなかったことを突きつけられたようでした。 お腹いっぱい食べられること、毎日お風呂に入ること、会いたい人とおしゃべりできること、大好きな人と触れ合えること、いつも通う場所があること、etc…。 あまりにも日常に溶け込んでしまうと、時に鬱陶しいと思ってしまうけれど、なんて贅沢

          それがいつか消えてしまっても

          過去からの手紙

          引き出しの奥から出てきたのは一通の手紙。 差出人の名前だけではなく宛名も書かれていません。 なんだっけ・・・? 少しの間記憶を辿る私。 なんとなく見覚えがあるような気がしてきた時、急に視界が開けたように思い出しました。 そうだ、これは去年のクリスマスに私が書いた手紙だ! 2022年12月25日、私はある喫茶店で自分に宛てて手紙を書きました。 一年後の私への手紙、つまり、まさに今の私に対しての手紙でした。 その日が暖かく青空が美しかったこと、甘くて美味しいケーキを食べたこと、

          過去からの手紙

          クリスマスに蘇る魔法の記憶

          思えばクリスマスツリーを飾り始めた11月上旬あたりからでした。 私は自分の過去世が何だったのか無性に気になり始めました。 それまでも前世で何をしていたのか興味はありましたが、特に調べたり占ったりすることはなく過ごしていました。 それなのに突然気になって気になって仕方なくなったのです。 そんな時偶然目にしたYouTubeの動画で「過去世からのメッセージ」というようなタイトルがあり、私は迷わず開いていました。 そこで言われたのは、私はヨーロッパの小さな国のお姫様。 いつもキレイ

          クリスマスに蘇る魔法の記憶

          季節の美しさは天からの魔法だと思う

          ハロウィンが終わり、街の中にクリスマスの気配が増えてきました。 まるで悪魔たちが去り、聖なるものたちが舞い降りてくるかのよう。 子供の頃は春が好きでした。 春は心の奥の方がムズムズするような、新しいことが始まる期待のような、色で例えると薄いエメラルドグリーンのような気持ちになっていました。 でも小学生になり学年が上がっていくにつれて、その「始まる」感じが嫌になり、春は毎年ドキドキに押しつぶされそうになりながらも春を嫌いになれず、複雑な気持ちを抱えて過ごしていました。 そん

          季節の美しさは天からの魔法だと思う

          その本と出会った意味は

          11月初旬のきれいに晴れた日、蚤の市に行ってきました。 そこにはたくさんの物たちがあふれていました。太陽に照らされてキラキラ輝く様子は、まるで宝物箱。 遠い外国から来た食器やアクセサリー、ビーズ、絵本が並び、昔々の日本の道具たちも並びます。 また、花束や鉢植えの緑も青空に映えて、エネルギーに満ち溢れています。 さて、前回の蚤の市で出会えなかったもの、それは「物々交換の本棚」。 自分が持ってきた本と、その本棚に置いてある本を交換する、という場所なのですが、本はラッピングされて

          その本と出会った意味は

          三つ子の魂百までを実感する日々

          急なお客様が家に来るのは苦手です。 それは家が散らかっているからではなく、見られたくないものがあるから。 私は誰と接する時も、割と自分のことを話すようにしています。 趣味も好きなことも出身も昔やっていたスポーツも。 ある時期なんて、週末の私の居場所やスケジュールを職場の全員が知っていたこともあるくらい。 でも、実はその私は作られた私。 その場に応じて、または「こうありたい」と思う私を演じながら人と接しています。 ある意味理想の自分を演じながら人付き合いをしているので、「公

          三つ子の魂百までを実感する日々

          いつもあるものが消える時

          いつでもいつまでもあると思っていたものが、突然消えてしまう絶望。 以前も同じようなことがありました。 その時は、私と同じように復活を切に願う人達の祈りが通じたかのように、数日経って突然現れたのですが、今回はそうもいかないみたい。 願いが届くことはなくても、復活することがなくても、いずれ消えゆく運命だったとしても、こんな消え方はしてほしくありません。 でも、現実は残酷。ばっさりと黒くて重たい幕が下りてきて、このまま消えていってしまうようです。 「真実は、人の数だけある。でも

          いつもあるものが消える時

          かふぇ日和

          カフェ巡りが趣味、と言えるほど知っているわけではないし詳しくはないけれど、私はカフェが好き。 街を歩いていて目に入ったカフェに入ることもたまにはあるけれど、多くの場合、このカフェに行きたい、と思ってその街に行きます。 カフェは私の旅の目的でもあるくらいです。 私は、カフェに行くためにおめかしします。その時一番気に入っている服を着て、お化粧もきちんとして。 さらに、カフェでやることを二つは持って行きます。 ノートとペンだけでは隣の席と近すぎたら書けないし、本だけでも読み終わっ

          かふぇ日和

          お散歩軽井沢

          軽井沢に行こうと決めたのは、前日の夜のこと。 不意にひらめいたアイディアに導かれるように、私は急いで、けれど妙に落ち着いて仕事を休む手筈を整え、翌朝早くに旅立ちました。 縁もゆかりもない場所ではあるけれど、私にとっての軽井沢は避難場所であり栄養補給の場所。 すべての季節が彩る景色を知っているし、どの天気の時の空も見ています。 何泊かしたことも日帰りの時もありました。 訪れるたびにステキな出会いがあり、何かを得て帰ってきます。 おそらくそれが私にとっての栄養で、だから定期的に

          お散歩軽井沢