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女子の武士道

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あなたの癒やしと勇気に繋がることを願って、ロングセラー『女子の武士道』『女子の教養』(いずれも致知出版社)を中心に、好評既刊本の中から「心の言葉」をお届けいたします。心に届いたな…
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#武士道精神

激動の時代に生まれあわせた幸福を取り逃がすな

激動の時代に生まれあわせた幸福を取り逃がすな

先日、「この花咲くや会」の講座で、明治女性の生き方を学んだ際、
女子教育の先駆者である下田歌子の名言を紹介しました。

『乙女の心得』(グッドブックス)でも引用したものなのですが

今だからこそ、多くの人にご紹介したくなりました。

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このような大きな過渡時代、ことにある点において、
世界文化の将来を担っているとも申すべき
有意義な時代に生まれ合わせた

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泣きたくなったらお空をごらん

泣きたくなったらお空をごらん

武家の娘は、泣いてはいけないと躾けられます。
合戦に赴く夫を泣き顔で送り出すことが、どれだけ武人の心を乱すか・・・おそらくはそうしたところから来ているのでしょう。

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 泣いてはいけないと教えられますから、私はどうしても涙が出るうちは一人で泣きました。そういう時は家族の誰もが放っておいてくれたものです。さんざん泣くと泣いていることに飽きてきて、どうしてあんなに悲しかったのだろう?などと

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また会いたいと思う人の特徴は・・・

また会いたいと思う人の特徴は・・・

 一緒にいて楽しい人、また会いたいと思う人は、まずまちがいなく礼を心得ている人です。
 礼と言うと礼儀作法や礼法ばかりが思い浮かび、堅苦しいものだと思われるかも知れません。けれど、そもそも礼とは心が形となってあらわれたもの、思いやりそのもので、形式やお作法のことばかりをさすのではありません。
 大切なのは、あくまで「心」です。無礼だとか失礼だとかいうのは、作法や形式を知らないということではなく、思

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才能の咲かせ方

才能の咲かせ方

才能は誰にでも与えられているもの。それは人のために使うと光るんですよ。まわりの誰もがえらく見え、自分がみそっかすに感じられる。
自分はいつまでも一人前になれない役立たずだと感じていました。
そのくせ私は自分を甘やかすのです。
自信が持てず、そのくせ怠け者な私に、祖母は言いました。
「才能というのは、その人の持っている優れた能力のことなんだよ」
「人より優れているとか、勝っているとかいうことではない

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明るい表情、やさしい笑顔。幸せの基本は、やっぱりここにありますね

明るい表情、やさしい笑顔。幸せの基本は、やっぱりここにありますね

いつでもよいお顔でおりなさい。大事なのは自分から元気になることです。子どものころ、少しでもつまらなそうな顔をしていると、すぐさまこう諭されました。
「どんなお顔をしているか鏡を見てごらんなさい」 

(中略)

「笑顔のいい人というのは、相手を大事にする心を持っている。人を思いやることができれば、人からも大事に思ってもらえる。人を大事に思える人、大事にしてもらえる人におなり」
          

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今日を最期と生きるのです

今日を最期と生きるのです

くよくよ心配するほど暇な時間などありはせぬ。
とどのつまり、今日を最期と一所懸命になっていないということです。
明日はもうこの世におらぬと思えば、つまらぬ心配などそっちのけで
やりたいこと、やっておかねばならないことをするはず。
これが最期と思うなら、精一杯、明るく幸せに終わりたいと思うだろう。
よいですか、明日のことなど案ずることはありませぬ。
それより今日を最期と生きなさい。
そうである限りは

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かすかな灯りでも、灯りは灯り。灯りに向かっていけば間違いはないよ

かすかな灯りでも、灯りは灯り。灯りに向かっていけば間違いはないよ

風前の灯火のように頼りなく思われても、またどんなにかすかな灯りであろうとも、灯りであることには変わりありませぬ。
どんなときでも灯りに向かっていけば間違いない。だから私はおのれの信じる灯りを頼りにすることにしたのです。

               『女子の武士道』(致知出版社)より