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6年ぶりに復活する筑波技術大学の学園祭(天龍祭)に寄せる思い

私は筑波技術大学に過去に在籍して、現在は放送大学で勉強をしている耳が聞こえない近藤史一です。

やるせない思い

今回は、2023年に6年ぶりに行われる筑波技術大学の学園祭について、私の思いを綴りたいと思います。私は2017年度に入学したので、在籍している間で2017年度だけ学園祭を開催しましたが、それ以降は開催されませんでした。その理由は、少人数の大学でつまらないと感じたという身勝手な理由だったと聞きました。そんな理由で私は学園祭をやりたかったのに青春を楽しめなかったのです。

2023年度の筑波技術大学の学園祭のチラシ

過去の夢


私は聴覚障害があるので、大学生活は決して楽ではありませんでした。授業やサークル活動に参加するのも一苦労でしたし、隣筑波大学の健聴者とのコミュニケーションを取るのも難しかったです。しかし、私は筑波技術大学に入学したことを誇りに思っていました。なぜなら、筑波技術大学は日本で唯一の障害者専門の国立大学であり、障害者に対する教育や研究に力を入れているからです。私はそんな大学で自分の可能性を広げたいと思っていました。


そこで、私は1年目に学園祭にも積極的に参加しました。学園祭は大学生活の中でも最も華やかで楽しいイベントだと思っていましたし、他の大学や一般の人々にも筑波技術大学の魅力を伝えたいと思っていました。私は模擬店はやらなかったが、ステージ発表を見たり、茶道そして展示や体験コーナーを回ったりしました。聴覚障害があっても、楽しく参加できる工夫がされていました。例えば、ステージ発表では字幕や手話通訳が付いていたり、誰もが楽しめるシステムになってました。私自身が耳が聞こえないというのもあるが社会学学んでいる身として、聞こえない当事者が開催する学園祭で手話歌をやらない理由について研究のしがいがあると感じました。

手話歌に関してはこちらに書いてます。

筑波大学との落差

しかし、その後の学園祭は開催されませんでした。理由を聞くと、私がいない間に参加者や来場者が少なくてつまらなかったからだと言われて中止になったこととのことでした。私はその理由に納得できませんでした。確かに、筑波技術大学は少人数の大学ですが、それだけに一人ひとりが主体的に参加すれば盛り上がると思っていました。また、学園祭を通じて隣の筑波大学や一般の人々にも筑波技術大学の存在や活動を知ってもらう機会だと思っていました。しかし、それらを軽視して開催しないという決断が下されました。隣にある華やかな筑波大学の学園祭と学園祭をやらない筑波技術大学の差が激しすぎてとても悔しい思いをしました。そして、失望しましたしどこにそれを発散したら良いのかわからない悔しさも感じました。

現在

私はその後、訳があって筑波技術大学を中退しました。理由は色々ありますが、学園祭が開催されなかったことも一つの要因です。私は筑波技術大学で外国での短期研修やいろんな行事を通じて自分の可能性を広げたかったのですが、それが叶わなかったのです。私は放送大学に入り直し、社会学、福祉学を専攻しました。そこで、障害者の社会的な問題や権利について学んでいます。そして、今はこうやってブログにして自分の意見を発信したり自分が住んでいる市に対する陳情活動や調査を行ったりしています。

まとめ

2023年に6年ぶりに行われる筑波技術大学の学園祭について、私はどう思うでしょうか。正直なところ、羨ましく思います。私は最初の一回だけしか学園祭を体験できませんでしたが、それでも楽しかったですし、印象に残っています。私はもっと学園祭に参加したかったですし、自分の大学を誇りに思いたかったです。しかし、私はその機会を当時の学生たちによって奪われました。その代わりに、今度はコロナ禍で高校時代を楽しめなかった世代がリバウンドとして始めたのだろうとこれまで培った社会学の知識から推測します。私はそれを喜ぶべきなのでしょうか。それとも、悔やむべきなのでしょうか。


私は答えが分かりません。ただ、一つ言えることは、筑波技術大学の学園祭は大切なものだということです。それは障害者にとっても、そうでない人々にとっても関わり合える架け橋で貴重な機会だと思います。筑波技術大学の学園祭は、障害者の可能性や魅力を示す場でもありますし、障害者と非障害者の交流や理解を促す場でもあります。それを軽く見過ごしてはいけません。それを楽しみにしている人々がいます。それを必要としている人々がいます。私みたいにやりたくてもやれなかった人もいます。


私は筑波技術大学の学園祭が成功することを願っています。そして、私はその様子を見たいと思っています。私はもう筑波技術大学の一員でないし、嫉妬心がものすごくありますが心から応援しています。筑波技術大学の学園祭が、障害者にとっても非障害者にとっても素晴らしいイベントになることを。

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