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茶室

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古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
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#お茶

茶室のあるお家のリフォーム工事が終了

茶室のあるお家のリフォーム工事が終了

お茶室のあるお宅、昨日美装を朝からして、夕方畳を入れて無事完成しました。二部屋を一部屋にさせて頂きました。収納に入れる箪笥の寸法を私のミスで間違っており箪笥が入らないという失態…来週手直しさせていただきますが一応の完成です。

畳屋さんが畳を入れてくれました。クッション性にこだわった畳で井草は熊本産の国産井草です。既存の畳にもムシロを敷いて夏座敷に。

大工さんが島根の足立美術館見たいと言った掃き

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塵穴

塵穴

塵穴(ちりあな)とは露地の腰掛待合や茶席の躙口(にじりぐち)の近くに設ける四角形または円形の穴で覗き石(のぞきいし)と呼ばれる自然石を備えます。

一般に外露地には四角形、内露地には丸形の塵穴を配置することが多く、塵穴の意味は客を迎える際に露地を清掃し、落葉や枯枝を入れるための穴だが、実際に落ち葉は入れず枝のついた青葉を入れ、青竹の塵箸(ちりばし)をたてかけておく。

お茶をされていない方から見る

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水屋について

水屋について

表千家、裏千家、お点前が少しづつ違いますが建物の方で言うと一番は水屋の違いが大きいようです。小さなことではヒル釘などの形も違うし、裏千家には表千家にはない大炉などもあったりします。幸いなことに私は表千家、裏千家両方のお茶室を手掛けることができたのでかなり勉強になりました。

表千家の水屋

裏千家の水屋

普通各流派ごとにお茶室を作られる設計の方が多いかと思うのですが、両方経験できたのは、これかな

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三帖台目の小間新築

三帖台目の小間新築

お茶室を建てる際には作業場(土場)で木材を加工しながら仮組みをします。この小間で材料を確認してから3ヶ月ぐらいでしょうか…材料も丸太の場合末口と元口の大きさが極端に違うほど加工も難しいですし、見た目もあるので出来るだけ同じ太さのものを選びます。無論真っ直ぐで見た目も綺麗なものを選び出します。

初めに小屋組の加工から…材料が細くて垂木なども角材ではなく丸太が見えてくるので、見えない部分でどう強度を

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杉皮葺き

杉皮葺き

昨日は今年最後のお稽古でした。

主菓子は福岡の鶏卵素麺で有名な松屋さんの径山(きんざん)というお菓子、羊羹の中に栗が入っていてしつこくない甘さで美味しかったです。お茶も美味しいですが、珍しい美味しいお菓子がいただけるのも楽しみです。

今日は杉皮という素材について

杉皮…文字通り杉の樹皮です。これすごく長持ちします。使い方として茶室の腰に貼ったり、ブロック塀の上にブロックを隠すために貼ったり。

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清流無間断

清流無間断

今日の午前中はお茶のお稽古でした…新居浜から来られている皆さんとお稽古しました。皆さんのお点前を拝見し、奥が深いなと感心しきり…

上達までの道のりは長いですね…

お菓子はホタル袋、こういうお花が本当にあるんです。

お茶を習いはじめたきっかけは古民家に伺った際にお茶を点てて頂き、作法を知ってないと失礼に当たるかなと思ったのがきっかけ、最初は飲めるようになったらいいかなと漠然と思っていましたが、

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