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マーケティング

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記事一覧

ほとんどのマーケティング従事者が興味を持たない「エーザイの統合報告書」がヤバいから読んだ方が良いぞ!という件

このテーマは、あまりウケがよくないと思いますが最近のマイブームなので書きます。 まず、最近ビビビッと来たこの記事。 PwC Japanの坂野さんと、エーザイ専務執行役CFOにして早稲田大学大学院会計研究科客員教授も務める柳さんの対談記事です。 コンサルファームのPwC(プライスウォーターハウスクーパース)と企業のCFOがESGと財務の話をしている時点で、大半のマーケターが「あ、この記事は自分にとって関係ないな」と感じるのでは。 ちなみに、PwC Japanの坂野さんが

「新規顧客獲得」に失敗する最大の理由は「人間」を見に行かないからだ

今回のnoteは、マーケティングの現場で新規顧客獲得が(当初思っていたよりも)上手くいかない理由と、その対処法である「人間を見に行く方法」について説明します。 今回の話も僕が勤めるデコムで実践済で、かつ色んなマーケターさん(元PG系が多い気も)が「それは当たり前の話でしょ?」という顔をされます。 なんだか、新規顧客の定義が変ではないか?「新規顧客の獲得」は多くの企業にとって重要なテーマです。マーケティング計画やプロモーション戦略でも、重視しているマーケターは多いはず。

アップデート型の施策決定

先日、知り合いの事業部長と話していて、日々の仕事のレベルからリーンスタートアップやアジャイル開発の手法を取り入れた方が良いよね、という話をした。 彼が実践している方法で面白いなと思ったのが、事業・組織面の戦略や施策を決める時に ①朝:グループチャットに粗めに投稿してみる ↓ ②昼:立ち話で何人かに話してみる ↓ ③夕:会議でディスカッション&決定する の3段階を通過させている、という話。 戦略や施策のアイデアを①と②で小さくリリースして、事前にフィードバックを得ておく

右脳系人間と左脳系人間の"キャッチボールの精度"について

今、日用品ブランドの立上げをしています。 どのフェーズでもそうですが、特に0⇒1のフェーズのブランディング/マーケティングで頭を悩ますのが「右脳と左脳のバランス」です。 「クリエイティブ(右脳)とマーケティング戦略(左脳)をどうやって高いレベルでバランスさせるか」ということ。 というのも、前回の投稿でも書きましたがデジタルマーケティングにおいては、 効果(リターン)=「デジタルマーケティングの戦略設計(左脳)」×「クリエイティブの質(右脳)」 で、いくら片方のレベルが高くて

モノに溺れても満たされない私たちの“検索できないモノ”づくり

こんにちは、ハヤカワ五味です。 マガジン2本目は、先日ふらっと呟いたら思いがけず好評だった こちらのツイートに合わせて、見えないニーズの重要性、そしてそれを考える上で重要になってくる「現代の買い物の在り方」について考えていきたいと思います。 今回もバリバリ小売についての話ですが「現在の消費者の在り方とは?」というところがベースになっているので、個人とお金のやりとりをするお仕事の方にはなにがしか役に立つといいなと思いながら書いていきます。 ■目次■ ・「選ばない買物」へと

有料
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有料noteでみんなが幸せになるためのターゲティング超入門

noteというサービスが出てきたことで、個人to個人の価値提供がしやすくなりました。気軽にお金を稼げるようになった、とも言えるでしょう。 そして少なからず批判も出ました。たしかに僕も有料noteを購入して読んだ後に、「なんぢゃこりゃああああああ!」と思ったことが何回かあります。なんというか、腹が立つというより人間性を疑うという感覚に近いんですよね。お前この内容で、よく有料にできたな、と。 しかしTwitterを見ていると、その有料noteを絶賛している人もいるんです。

SaaSに関わる人であれば読んでおきたい記事・スライドまとめ

こんにちは! 橋本 大祐(@hashimoto_pres)です! 先日、会社の同僚がSaaSに関してもっと学びたいということで提供した記事やスライドをまとめたところ好評だったので、noteにまとめました! 皆さんのお役に立てますと嬉しいです!! 【目次】 ・SaaS全般(10記事) ・マーケティング(7記事) ・セールス(7記事) ・カスタマーサクセス(7記事) SaaS全般(10記事)■SaaSって、結局何がスゴイのか? SaaSをビジネスの視点で俯瞰的に見て解説され

知っておきたい「認知的バイアス講座」 *008*【現状維持バイアス】

デザインやマーケティングに役立つ認知的バイアスを紹介していきます。 現状維持バイアス提示された選択肢にメリットもデメリットもある場合、リスクを恐れ合理的な判断ができず、現状維持を好んでしまうこと。 これには保有効果(自分の持っているモノの価値が高いと感じてしまうこと)の影響もあり、明らかに新しい選択肢を選んだ方が「良い」にもかかわらず、「現状維持」を選んでしまう。 行政施策の前例踏襲の背景には現状維持バイアスが大きく働いている。 これはサブスクリプションが多くの民間企

CRMの先にある”CXM”とは? #AdobeSummit

こんにちは、ハヤカワ五味です。 今回、Adobeさんにご招待いただきAdobeSummit2019に来ております。 イベントのリアルタイムレポートは他のメンバー(GUILD安藤さん、ちょまどさん、なつよさん)にお任せして、私はイベントに参加しての雑感みたいなものをまとめてみようと思います。 #AdobeSummitとは?まず、AdobeSummitについてですが、公式サイトからの説明を引用する 「42カ国以上の国々から12,000人以上のマーケター、ビジネスリーダー、

誰も教えてくれない、商品名やサービス名のネーミング方法

ここ最近はあたらしいプロダクトを作っていて、そのサービス名を考えるのに四苦八苦している。というか、新しいサービスを手掛けるたびに毎回ネーミングで多大な苦労をしている。 このままでは数年後、また四苦八苦することになるだろうから、せめて今回考えたことを未来の自分のために記しておくことにする。 今回も、基本的には自分用メモなのだけど、僕じゃない誰かの参考になればいいなとも思っている。 📈 ネーミングの効果 まず考えたのは「そもそもネーミングってなんの意味があるのだろうか? 」

BtoB SaaSマーケティングのきほん 1

本記事は#SaaSLovers のバトンブログ企画記事で、18日目を担当させて頂きます戸栗(とぐり)と申します。株式会社LEAPT(レプト)という会社でBtoB、特にSaaSの支援を行っています(会社ウェブサイトはこちら)。 前職はHubSpotというマーケティング、営業、サービス支援を行うSaaS企業の日本支社の立ち上げと、マーケティング責任者をさせて頂きました。 詳しくはアドベントカレンダーでの記事をご覧くださいませ。 本日はHubSpotで経験したマーケティング、

ロイヤル顧客育成の真実

Googleで「ロイヤル顧客」と検索すると、サジェストで3番目に「育成」というキーワードが出てきます。でも本当にロイヤル顧客って「育成」されるものなのでしょうか?実はロイヤル顧客が生まれるには「2つのルート」があると考えています。 ロイヤル顧客の定義こんにちはRepro株式会社CMOの中澤です。(自己紹介はコチラ) あとWeb担当者フォーラムで「デジマはつらいよ」の原作を書いてます。 さて、そもそもロイヤル顧客ってどんな人達でしょう?自社サービスを沢山人に勧めてくれる人

#2 イベントマーケティングの分類とKPI

ようやく続きを書きました。SmartHRの岡本(@takaokamoto1)です。 前回の「BtoB企業においてイベントマーケティングが大切な理由」の続き「イベントマーケティングの分類とKPI」です。  最初に結論ですが、SmartHRでは下記のような分類でイベントが実施されています。各イベントについて書いていきますが、一番上に書いてあるSchoolはカスタマーサクセス領域のイベントなので本日は割愛します。 では、順番にみていきましょう。 Lead-Nurturing

ブランディングは、決め・守り・攻めの3種類に分けて考える

最近「ブランディング」という言葉が人やシーンによって色々な意味で使われているのを聞きます。 「ブランディングをちゃんとやっていきたいと思っている」という言葉の真意は、「ロゴやキーカラーのガイドラインがないので整備していきたい」という意味だったり、「世の中にもっとサービスのコンセプトを知ってもらいたいので、そういう施策をやりたい」という意味だったり、様々です。 それゆえに “この人とりあえずブランディングって単語使ってるだけなのでは” みたいな胡散臭ささえ感じてしまうことも…