こまき

生真面目な夫・クレイジーなチワワと暮らす、ふざけたアラサー。 基本ネガティブな思考を、…

こまき

生真面目な夫・クレイジーなチワワと暮らす、ふざけたアラサー。 基本ネガティブな思考を、ちょびっとポジティブに味付けしてアウトプットしたい。

最近の記事

いなくなった、ハルとアキ

 薄い青色の天井を見上げて、ナツがぽつりと言った。  「アキが来ない」  もうそろそろアキと交代の頃合いなのに、アキが来ない。もうナツは仕事を終える頃のはずだったのだけれど、このままではナツが休むことができない。  ナツはフユに声をかけた。見渡すと広くどこまでも続く白いふわふわのクッション。フユはふわふわのクッションに埋もれてすやすや眠っている。雪みたいにつややかな白い髪が、白いクッションのなかでキラキラと光を弾く。  「なぁ、フユ。アキを知らないか?」  フユは、うぅー

    • 【山田くんとLv999の恋をする】山田ぁぁぁぁぁ……

       【山田くんとLv999の恋をする】のアニメ最終話まで鑑賞いたしました。  原作のファンなのでアニメもチェックしていたのですが、作画も可愛くて声優さんもハマってて「良いアニメだなー。でもまあ原作が至高だしなー」という感じでした。最終回までは。  最終回を鑑賞し終えて「最高かよ……!」という気持ちが治まらないのでここで爆発させたい。主に山田について。 ■主人公二人の好感度の高さ  アニメももちろん良かったけれど、それ以前に原作が最高なのです。    何と言ってもヒーローキャ

      • 【ブラッシュアップライフ】あの頃、私たちは無敵だった

        安藤サクラ主演・バカリズム脚本のタイムリープコメディー。 今季私が一番ハマっているドラマだ。 世代的にもドンピシャなので、当時流行ったものやドラマなど「こんなのあったなぁ~。懐かしいな」と毎度エモい気持ちになって視聴している。 プロフィール帳なんて懐かしすぎて、今度実家に帰ったら引っ張り出してみようとすら思っている。 懐古的な気持ちと同時に、自分の人生を振り返り、あの時はどうだったとか、こうすればよかったなどとしみじみとした思いが湧いてくる。 思い返せば人生で一番楽しか

        • とうとう来たな、コロナウィルス

          ついコロナウイルス感染 コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めてからずっと、我が家はかなり感染対策には気を付けている方だったと思う。 手洗いうがい消毒の徹底はもちろん、外食は必要最低限かつ換気の良い店を選んで。大好きだったフェスにも行っていないし、夫も週末の仕事終わりの一杯が大好きだったのにずっと宅飲みだった。 しかしオミクロン株の凄まじい感染力からは逃げられなかった。 夫が職場で感染してしまった。夫は不特定多数の人と一日中対面で話す仕事をしているし、職場でも何人も陽性

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          アイナナしんどい。でも沼る。

          スマホアプリのアイドル育成ゲーム【アイドリッシュセブン】 略してアイナナ。 そのアプリを原作としたアニメシリーズをこの度初めて視聴した。 私はゲームもプレイしておらず、現在配信されているアニメ3期まで視聴しただけなのだが、完全に沼。 ただ「アイナナ」に関して検索すると必ずと言っていいほど付いてくるワード「しんどい」 私はこのワードに激しく同意する。アイナナはしんどい。しんどすぎて、2期を視聴し終わった後、3期の視聴を渋ったほどだ。 しんどいのに沼る、そのしんどさと魅力を

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          理想の夫婦を漢字一文字で表すと

          理想の夫婦像は「木」 恋愛リアリティーショーのバチェラージャパンを観ていた時、「結婚を漢字一文字で表すと何?」とデート中の女性に問う企画があった。 私なら何と答えるだろうか、と考えて出てきた答えは「木」だった。 私にとっての結婚とは、パートナーとの間に芽生えた小さな「絆」の苗を、太くて大きな木に育てていくことだと思う。 最初は小さな苗だったものにお互いに「愛情」という水を与え続け、しっかりと根付かせる。そして年月を重ね、年輪を重ねていくのだ。 木は季節の移ろいとともに、

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          女子におすすめサクセスストーリー映画

           映画や小説などにおいて、私は断然ハッピーエンド派だ。  中でも夢や目標に向かって主人公たちが努力し、成功をおさめるサクセスストーリーが大好きだ。 なんとなく頑張れない。 元気を貰いたい。 前向きな気持ちになりたい。 そんな時に観たくなるお気に入りの映画を紹介したいと思う。 【キューティー・ブロンド】  派手なファッションにブロンドの髪の主人公エルが、政治家を目指す彼氏に「30歳までに議員を目指す自分にはブロンド女はふさわしくない」というような理由で振られてしまう。  

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          楽しまなきゃ!という義務感

          「人生楽しまなきゃ損だ!」 全くその通りなのだ。 私達に与えられた時間は有限だ。その限られた時間の大半を楽しい気持ちで埋めることが出来たら、とても幸せだろうと思う。 だけどふとした時、私は楽しい時間を「作らなければ」ということに必死になっているのではないかと思うことがある。 私達は1年を通して色々なイベントに触れる機会がある。 お正月に節分、花見、花火大会や祭り、ハロウィン、クリスマス。 個人的なものであれば、自分や大切な人の誕生日や記念日もある。 街中の雰囲気もその

          楽しまなきゃ!という義務感

          デブエットは共感されにくい

          ダイエットレシピにダイエットエクササイズ、○○ダイエットなど、世の中にはキレイに痩せる方法についての情報が溢れている。 テレビやネット、書籍、SNSなど、色々な媒体からそれらの情報を得ることができる。 だけどキレイに太る方法についてはほとんど情報がない。 痩せてキレイになりたい人や健康のために痩せたい人がそれほど多いのだということは分かるが、痩せすぎや太れないことに悩む人だって存在する。 何を隠そう私がそれだ。 私は周りから「鶏ガラ」やら「枝」やらと言われるほどひょろ

          デブエットは共感されにくい

          褒め合いっこと自己肯定感

          子供の頃から要領が良くなかった。 友達付き合いも下手くそだった。 学校生活、習い事、部活にアルバイト、就職。 それぞれのステージでぶち当たった数々の小さな挫折が積もり積もって、成人する頃にはすっかり自己肯定感の低い大人になってしまっていた。 幸い学生時代から友人には恵まれていて、小学から中学、高校、大学までそれぞれ今でも定期的に連絡を取り合える友人がいる。 さらに幸運なことにこんな私をとても大切にしてくれるパートナーにも巡り合えた。 それでも地べたを這うような低い自己肯

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          佐藤優樹が私にくれたもの

           2021年12月13日日本武道館にてモーニング娘。’21佐藤優樹の卒業コンサートに参戦した。  久しぶりの単独コンサートが楽しみな気持ちと、それをはるかに凌駕する寂しさを抱えながら会場に向かった。  人生で初めてできた推しという存在。そんな初めての推しの卒業を迎える気持ちは本当に複雑だった。辛かった。  だけどコンサートを終えて少し気持ちが落ち着いてきたところで、改めて思う。佐藤優樹を好きになって良かった。最高の卒業コンサートだった。 魅了するパフォーマンス  私がま

          佐藤優樹が私にくれたもの

          推しの笑顔が嬉しいけど切ない

           私の人生初めての推し、モーニング娘。’21佐藤優樹ちゃんの卒業コンサートが間近に迫っている。  ハロプロ内でも随一の人気メンであるまーちゃんの卒コン。   チケットなんて取れるわけがない。でも悔いのないようにダメ元で応募だけはしておこう。  そしたらまさかの、取れた。  数日前にチケットも届いた。  アリーナだった。   全国の劇場および海外でもライブビューイングの実施が決まった。でもそれすらも見られない人が溢れているのをSNSで毎日見ている。  私は生で、同じ空間で

          推しの笑顔が嬉しいけど切ない

          アラサーにこそハロプロは刺さる

          学生時代から音楽は好きだった。 だけど「アイドル」というものには興味を持ってこなかった。 大人になった私は広告業界の末端の小さな会社であくせく働き、心身ともに酷く摩耗していた頃、モーニング娘。に出会った。 入社しては1年も持たずに次々と後輩が辞めていくキツイ会社で、私自身も誤魔化しきれない心身の不調を感じていた。 しかし家庭の事情から退職は出来ず、「壊れるまではやるしかない」と身体を引きずるように働いていた。 そんな時に出会ったのがモーニング娘。だった。 動画サイトを

          アラサーにこそハロプロは刺さる

          キスの後の、後。

           降り止まない雨の音が遠くに聴こえる。汗をかいた肌が冷えて寒い。  乱れたベッドから出て浴室へ向かう。ぬるいシャワーが夕べの雨のようにざばざばと足元に落ちてゆく。    彼は先に出て行った。今、何時だろう。  浴室から出ると、サイドテーブルに小さなメモを見つけた。  『先に出る。支払いは済んでる。直哉』  夕べ、直哉とキスをした。  人によって最高のキスって違うと思うけど、私にとってはあれが人生で最高のキスだったと言い切れる。  最高に甘くて、熱くて、切ないキス。  私

          キスの後の、後。

          推しの卒業

           2021年12月、私は人生初の「推しの卒業」を迎えることになった。  「まーちゃん」ことモーニング娘。’21の佐藤優樹ちゃんのグループ及びハロープロジェクトからの卒業が発表された。  学生時代からジャニーズにもK-POPにもさほどハマらず、音楽に関しては広く浅く雑食だった私が、初めてファンクラブに入会するほどハマったのがモーニング娘。だった。  モーニング娘。にハマるまでの経緯は別途記事にしたいと思っているけれど、言うなれば20代後半に仕事のストレスで精神がぶっ壊れかけて

          推しの卒業

          今更すぎる【鬼滅の刃】に手を出した話

           2019年のアニメ放送開始以来、社会現象ともいえる特大ムーブメントを引き起こした『鬼滅の刃』。説明するまでもないが、鬼に一家惨殺された少年が、鬼にされてしまった妹を人間に戻すために戦う物語である。  私はその大流行の中において漫画原作のほんの1ページも、アニメの1秒すらも見たことがなかった。漫画好きなので気にはなっていたものの、あちらこちらでコラボだ特集だなんだと、こちらから手を伸ばさずとも流れ込んでくる情報にお腹いっぱいになっていたこともあったと思う。    そして多少

          今更すぎる【鬼滅の刃】に手を出した話