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推しの笑顔が嬉しいけど切ない
私の人生初めての推し、モーニング娘。’21佐藤優樹ちゃんの卒業コンサートが間近に迫っている。
ハロプロ内でも随一の人気メンであるまーちゃんの卒コン。
チケットなんて取れるわけがない。でも悔いのないようにダメ元で応募だけはしておこう。
そしたらまさかの、取れた。
数日前にチケットも届いた。
アリーナだった。
全国の劇場および海外でもライブビューイングの実施が決まった。でもそれすらも見られない人が溢れているのをSNSで毎日見ている。
私は生で、同じ空間で、しかもアリーナで、モーニング娘としての最後のまーちゃんのパフォーマンスを観られるのだ。
本当に信じられないし、ここで運を使い果たしてもしかしてコンサートが終わった帰り道で死ぬんかもしれんな、とすら思った。
でも嬉しい。最高だ。たとえ運を使い果たしていたとしても本望だ。
ただ嬉しい気持ちと裏腹に寂しさもどんどん押し寄せてくる。
チケットを手にし、ライブビューイングの会場追加やグッズの情報解禁など目にするごとに、まーちゃんの卒業が迫っているのだと実感させられる。
先日まーちゃんのラストシングルが公開された。
【Teenage Solution】【よしよししてほしいの】【ビートの惑星】の3曲だ。MVはこれぞ佐藤優樹、というこれまで培った表現力が存分に発揮されていたし、他メンバーも含めビジュアルも磨かれていて最高だった。
3曲のうち最後に公開された【ビートの惑星】
他2曲に比べてメンバー同士が自由にわちゃわちゃしている、いわゆる多幸感満載のMVだった。曲調も楽しい雰囲気で、まーちゃんも終始ニコニコと歌って踊っていて、メンバーとはしゃぐ姿も沢山観れた。
まーちゃんが最後のMVでとても楽しそうにしていてすごく嬉しかった。でも同時にとても寂しくて切なくて、楽しい曲なのに何故だか泣いてしまった。Twitterなどを見ていると同じような人が沢山居て驚いた。
私と同じ過敏性腸症候群で長期間療養し、いまだ治らないまま卒業を決めたまーちゃん。無邪気で、一見楽観的なように見えるまーちゃんだけどその実とても繊細で色々なことを考えていて、私たちが見ている以上に沢山のものを心に抱えていたんだろうと思う。
だからそんなまーちゃんがラストシングルでこんなにも楽しそうに無邪気に笑ってくれていることがとても嬉しかった。
だけどそれと同時に、こうしてモーニング娘としてメンバーと楽しそうにパフォーマンスするまーちゃんをもう見られないのだと思うと、どうしようもなく寂しい。
そしてそんな大好きなパフォーマンスも、体調不良によってずっと思うようにできずに居たことの悔しさを思うと、私達ファンは切なくて悲しくて堪らないのだ。
佐藤優樹のラストシングル3曲はどれも甲乙つけ難いほど最高だ。私は初回限定版Cを購入したが、【よしよししてほしいのfeat.佐藤優樹】を企画した人は本当に天才じゃないかと思う。そして1曲通してどの瞬間を切り取っても表情管理が完璧な佐藤優樹も紛れもなく天才だと思う。
そんな最高な楽曲の天才的なパフォーマンスが観られるのが、卒コンでのたった1公演しかないということがもう信じられない。
モーニング娘。はみんな好きだ。でも今回の武道館公演では、全ての時間を、モーニング娘。’21佐藤優樹を目に焼き付けるために使いたいと思う。
推しの卒業が迫る。
その後の自分がモーニング娘。をどういう風に応援するのか。辛い時にいつも励ましてくれるモーニング娘。が自分にとってどんな存在になっていくのか。どんな気持ちになるのか。
今はまだ分からない。
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