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ふみサロエッセイ

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文章執筆サロン「ふみサロ」に提出したエッセイ作品、こちらにまとめています。
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#長男

文章執筆サロンで学んでます

文章執筆サロンで学んでます


★エッセイ塾(文章執筆サロン)ふみサロ

毎月エッセイを書きながら文章上達のための勉強をしています。

「ふみサロ」では、毎月提示される課題本から得たインスピレーションをもとに、自分に絡めて約800字でエッセイを書いて提出。月に一度オンラインにて参加メンバー同士での講評会があります。また、講師の先生からの講評や、文章WS、出版に関する学びetc.が受けられます。

★書籍化されています

ふみサ

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エッセイ【この地球上にたったひとりしかいないから!】

エッセイ【この地球上にたったひとりしかいないから!】

「もうちょっと僕を大切にしてください」
学校から帰ってくるなり長男が言った。次男である末っ子が生まれてすぐ、たしか小学1年生の時のこと。
「え?大切にしてるじゃない。何言ってるの?」
と聞く私に
「怒ったりしないで、もっと優しく大事にしてくれなきゃダメだよ。だって、僕は絶滅危惧種なんだから!」
と鼻の穴をふくらませた。

ぜ、絶滅危惧種!?

「学校で習ったんだ!数が減って絶滅しちゃうかもしれない

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エッセイ【なめられっぱなしの私じゃないのよ】

エッセイ【なめられっぱなしの私じゃないのよ】

「男の人が出ていかないと、向こうも本気にならないよ。腹が立つだろうけど……」
イジメの問題等を含む学校教育に対する悩みの相談に乗ってくれている方に、母親だけで学校と対峙するのは難しい、学校側に本気になってもらうには父親が表に出ないと、と言われた。

なんだ、それ?なめられてんのか。

仕事を休んで、主人が校長に話をしに行った。長男が小学校の宿泊行事でつらい目にあってから、ひと月ほど経っていた。

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エッセイ【アートで我が家を変えた娘】

エッセイ【アートで我が家を変えた娘】

あの日、我が家の真っ白な壁にグリーンのクレヨンで熱心に落書きしていた長女。当時2歳。
久しぶりの友達との電話が楽しくなって、昼間の長電話。隣の部屋で大人しくしている娘が、壁一面に落書きしているなんて思いもせず。電話を切って部屋を見て絶句!
必死にその落書きを落として、かろうじてグリーンがわからないくらいになった壁。
その数日後お兄ちゃんである長男に妹の面倒を見るように言いつけ、出かける用意でバタバ

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