kokko☆ハート・カウンセラー

エッセイスト、ハッピーライフアドバイザー☆書籍『天使が我が家にいるらしい』『親毒―なぜ…

kokko☆ハート・カウンセラー

エッセイスト、ハッピーライフアドバイザー☆書籍『天使が我が家にいるらしい』『親毒―なぜこんなに生きづらいのか』『幸せの探し方』他共著で『24色のエッセイ』『本から生まれたエッセイの本』出版しています。

最近の記事

  • 固定された記事

ハッピーライフアドバイザー☆ハート・カウンセラーkokkoのプロフィール

現在ハート・カウンセラーkokko(こっこ)の名称で、女性が幸せに生きるヒントを提供するためのさまざまなイベントやサービスを展開中です。 また書籍出版もしています。 ★プロフィール 2男1女(長男・長女・次男)の3人の母です。 2024年3月次男高校卒業と同時に子育ても卒業しました! 2009年7月にアメブロにてブログ開設。 当時小学生だった長男が、学校でのトラブルにより不登校気味に。 その傷を癒す目的でセラピー手法やヒーリングなどを学ぶ。 学びながら、子どもとどう向き

    • エッセイ【専業主夫の手作りアップルパイ】

      「オーロラちゃんパパお手製アップルパイ、美味しかったよ!ごちそうさま」 仕事の休み時間に開いた携帯に、ママ友からメールが入っていた。アップルパイ、ほんとに作って配ったんだ!! 自転車に2歳の次男と幼稚園生の長女を乗せ、公園でのママ会に夫は手作りのパイ持参で参加したらしい。 子どもたちが幼いころ事情があって、我が家は一時期母である私が正社員で働き、父である夫が専業主夫をしていた。 家事育児そして幼稚園ママたちと絶妙な距離感でお付き合いをこなしてくれる彼には、驚かされることばか

      • エッセイ【私だって、捨てたもんじゃない】

        バカでのろまで泣き虫。なんでもすぐあきらめて辞めちゃう……どうせ私はダメな子だから。 小学生の頃、自分のことをそう思っていた。自信なんて持てたこともない。小学1年の時の担任は、私のことを「知恵遅れ」と親に言ったそうだ。 勉強できなかったし、体育は一番成績が悪い。体育の出来る子がちやほやされ、できない子はいじめられるクラスにいた時は、体操着を見ただけで吐き気がするほどだった。 中学1年の夏、泳力テストはF判定。まったく泳げない子チームに入れられた。夏休みの学校の水泳教室は自由

        • エッセイ【カタカナだらけで何言ってるかわからない】

          アートとサイエンスのバランス、正解のコモディティ化、アカウンタビリティの格差。カタカナカタカナカタカナ。 これって、なんか娘の高校時代の担任の話を聞いているような…… 高校のデザイン科を卒業して現在は社会人として働いている娘に、 「ねえ、アートとサイエンスのバランス。イノベーションのその先、パースペクティブを持たないうんぬんかんぬんで、誰かを思い出さない?」 と聞いてみる。 「おお!N先生だ(笑)カタカナだらけで何言ってるかわっかんないの!!」 さて先日、娘と二人で「箱根

        • 固定された記事

        ハッピーライフアドバイザー☆ハート・カウンセラーkokkoのプロフィール

          エッセイ【このくらいなら自分にも書ける】

          高校1年の時、授業中に小説書いてる子が隣の席になった。 「私、これ狙ってんだよね」 そう言って教えてくれたのは、青春小説誌『Cobalt(コバルト)』で募集していたコバルト・ノベル大賞。 なにこれ?こんなおもしろいのあるの知らなかった。私も小説書きたい。新人賞狙いたい。でも、400字詰め原稿用紙に100枚もの作品仕上げる自信ないなぁ。 「じゃ、ショート・ショート書けば。コバルトでショート・ショートの作品も募集してるよ。星新一読んだことある?」と言って本を貸してくれた。 〈こ

          エッセイ【このくらいなら自分にも書ける】

          エッセイ【なめられっぱなしの私じゃないのよ】

          「男の人が出ていかないと、向こうも本気にならないよ。腹が立つだろうけど……」 イジメの問題等を含む学校教育に対する悩みの相談に乗ってくれている方に、母親だけで学校と対峙するのは難しい、学校側に本気になってもらうには父親が表に出ないと、と言われた。 なんだ、それ?なめられてんのか。 仕事を休んで、主人が校長に話をしに行った。長男が小学校の宿泊行事でつらい目にあってから、ひと月ほど経っていた。 子どもが二泊三日の行事から帰ってきてすぐにおかしいことに気づき、口が重くなってい

          エッセイ【なめられっぱなしの私じゃないのよ】

          エッセイ【ママ、もういっかい、さいしょからよんで!!】

          子どもは苦手だったし、子育てする自信なんてまったくなかった。 だから、子どもがいる生活、子どもがいる人生なんてチラッとも考えたことがなかった。そんな私のところに赤ちゃんがやってきた。やってきちゃったなら、受け入れて楽しむしかない。 子どもがいたら一緒にやってみたいことってなんだろう? 自分が幼いころ大好きでいつもひとりで読んでいた絵本。 あのころ、ほんとはお母さんお父さんと一緒に絵本を読みたかった。 絵本を読んで欲しかった。 そうだ、私は絵本を我が子と一緒に楽しもう。膨らみ

          エッセイ【ママ、もういっかい、さいしょからよんで!!】

          エッセイ【真夜中の電話】

          20数年前。結婚してまだ間もないころの話。 夜11時半過ぎ「そろそろ仕事終わりそう。もう少しで帰るよ」と、夫が職場から電話をくれた。職場から新居まで、通勤用バイクで30分ちょい。 ところがいつまで待っても帰ってこない。 当時携帯を持っていなかった彼は、いつも帰宅途中のコンビニから電話をくれていたのに、電話もかかってこない。と、深夜1時15分ベルが鳴った。 「遅かったじゃん!!どうしたの?」 「……」 電話の向こうの気配は彼なのに、声が聞こえない。 「もしもし?どうしたの

          エッセイ【真夜中の電話】

          エッセイ【多様性が無知を減らす】

          あれは今から35年以上前、新宿の歌舞伎町にほど近い街の歯科医院で働いていた時の話。 駅から医院までの道端に「あ!お金が落ちてる」と拾ってみると、どこか知らない国のコインということが日常だったあの街。多種多様な人がいて、そしてみんな歯が痛くなると同じように歯医者さんにやってくる。それがなんだかとっても不思議で、毎日異世界で働いているようだった。 午前の予約時はノーメイクにスエット上下でサンダル髪ボサボサのお姉さんが、夜「仮歯がとれちゃった。出勤前になんとかして!」と駆け込ん

          エッセイ【多様性が無知を減らす】

          更年期 ゆらぎと上手に付き合うために

          *この記事では、クリニック受診のきっかけとなった更年期症状についてと、レディースクリニック受診してどうだったのか、更年期症状は改善したのか等を実体験をもとに書きました。 *40代~50代半ばの方で、更年期って?この不調はもしや?婦人科受診するとどうなの?と悩んでいる方のお役に立てる記事です。 数年前、「腹腔鏡下子宮全摘出・両側卵管切除術」を受けました。 *子宮は全摘出して、左右の卵管もとるけど卵巣は残しました。 エッセイに書いた病気がなぜわかったかというと、更年期の不調か

          有料
          880

          更年期 ゆらぎと上手に付き合うために

          エッセイ【天気を操る娘】

          「あの子は天気を操るらしい」と言い出したのは、主人。 「今日は晴れにするとか雨にするとか決めて天気を自在に操ってる。てるてる坊主に言うこと聞かせるとか。とにかくすごいよ」と興奮して教えてくれたのは、たしか娘がまだ幼稚園の頃。「は?なに言ってるの?大丈夫?」と最初思ったのは内緒の事実。 そんな娘が小学生の頃のお天気エピソードのひとつ。 運動会の朝、今にも雨が降りそうな空を見ながら「今から天気晴れにするから」と行って家を出た。その日の天気予報は曇りのち雨。 30分後運動会用の

          エッセイ【天気を操る娘】

          エッセイ【新しい世界―扉を開けてその先へ】

          「手術、無事に終わりましたよ」声をかけられて目が覚めた。 手術室に流れている音楽を聴きながら「これなんて曲だっけ?」と思っているところに、「お薬入ります。ゆっくり深呼吸してくださいね」という声。あっという間に瞼が閉じそのまま記憶のない4時間。 そして、目覚めた瞬間から私の世界は一変した。 お腹が痛い。身体はとても疲れて眠いのに、急激にやってくる吐き気。自由に動かせず固まった腰が砕けそうに痛い。どこかが激しく痛い。ムカムカする。吐く。眠る。腰が痛すぎて頭おかしくなりそう。

          エッセイ【新しい世界―扉を開けてその先へ】

          エッセイ【ん?私って起業してたのか!?】

          「家をも国をも富ますわざに、いそしむおのこをうちに助け♪」 という母校(高校)の校歌を愛する私は、いつか夫を後ろで全面的に支える妻になりたいと、そんなことを夢見る乙女だった。 あなたの苦手なところは私がカバーする、全力で応援するから、あなたはあなたの夢を追って好きなように店を開いて欲しい。そう伝えたあの時の言葉に嘘はない。 もうすぐ開業13年になる店の表の部分はすべて夫がひとりで。外からは見えない部分のフォローは妻である私が。 人を補佐するのが好きだ。黒子役がいい。 でも

          エッセイ【ん?私って起業してたのか!?】

          エッセイ【お腹いっぱいの幸せな毎日。】

          あれは今から20数年前。 いつもお腹の空いてた私が、彼と知り合ったのは都内のとあるレストラン。初めて見かけた時、なんて愛想のない男の子が新人で入ったんだろうって思ってた。でもあの時一緒にランチした友人が 「あ!なんか今、こっこちゃんがあの男の子と結婚してるイメージが浮かんだ!!」 なんて言い出したから、思わず飲んでたコーヒーカップ落としそうになったよ。 ないない。ぜーったいない!!なに、わけわからないこと言ってるのー!? なんて首振ってたくせに、その後彼と話をする機会がありお

          エッセイ【お腹いっぱいの幸せな毎日。】

          エッセイ【だいじだから、ちゃんとだいじにして】

          20代の頃、自分を「大事にする」ということがまったくわからない時期があった。なぜあんなにも自分の心と身体を傷つけるような日々を送ってしまったのだろう。自分のことを大事に大切にすることができるようになって、 振り返って当時の自分の壊れ具合を思い返すと、ちょっと具合が悪くなる。 子どもの頃、そして大人になってから、と、はっきり記憶にある限りでは 2回、母に大切にされたくて、大事だよと愛情を示して欲しくて、愛されている実感が欲しくて、抱きしめて欲しくて、近寄って、突き飛ばされたこ

          エッセイ【だいじだから、ちゃんとだいじにして】

          エッセイ【忘れられないあの日は、とても晴れた日でした】

          高い建物の上から見る地面は平らで2次元だけど、その地面にぐぐっと近づきそこにいるアリを見た時に、その地面はアリにとって3次元であることに気づくことができる。 小学校の1年生の時、私にはある女の子の友達がいた。 学校で仲良くなった記憶がない、学校内で会ったこともないはずなのだけど、なぜか仲良くなったちょっと背が高くて痩せたその女の子は、学校の隣の薄暗い小さな駄菓子屋に、おじいさんおばあさんと一緒に住んでいた。 ある日その子と遊んでいる時にトイレに行きたくなって、そこの家のト

          エッセイ【忘れられないあの日は、とても晴れた日でした】