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ITやゲーム分野のライティング・編集をやってます。ここでは主に仕事で書けないようなことを。 「もっと文章がうまくなりたいなぁ」と思って始めたnoteなので、感じたことがあればコメントとかスキしてくれると喜びます。

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  • KOKの日記

    ジャンルを問わず日々思ったことを書いているつもりですが、まとめてみると意外に偏っているかも

最近の記事

「なくても困らない」仕事をしている自分が今やるべきこと

妻は臨床検査技師だ。PCR検査を担当することこそないが、コロナウィルスの感染拡大によって崩壊の危機が叫ばれる医療現場を支えている。ここ2か月くらいで一気に仕事の愚痴は増えたが、同時に「自分がやらなければ」という使命感も高まっているように感じる。安倍首相が先日の会見で「臨床検査技師の皆さん」と呼びかけて感謝の意を示したときは、ネットで動画を検索し、その部分を繰り返し見ていた。 片や自分はITやゲームの情報を扱うニュースサイトの編集者。世界的な危機の中で「Zoomでオンライン飲

    • 学校の先生にはなりたくなかった

      中学生くらいの頃から、自分の「将来就きたくない職業ランキング」の上位に入っていたのが、教師だった。 嫌いな教師がいたわけではない。むしろ逆で、学生時代の自分は教師に恵まれたと思っている。だからこそ、教師という職業が「報われない仕事」に映った。 職員室からの呼び出しを無視する生徒かいれば、わざわざ教室までやって来て、声を荒げることもなく静かに諭し、納得させた上で連れていく。なり手がいなかった野球部の顧問をド素人なのに引き受けて、必死でノックの練習をし、早朝や休日の練習にも付

      • 事実は一つしかないが、真実はいくつもある

        大手新聞社に記者として勤めている大学の先輩には、就職活動のときも、就職してからも、いろいろとアドバイスをもらった。その中で印象に残っているのが、この言葉だ。 「事実は1つしかないけど、真実はいくつもあるから」 サッカーの日韓ワールドカップについて、A新聞は「スタンドでたくさんの日の丸が振られていた。誇らしい」,B新聞は「韓国も日本を応援してくれた。両国はいっそう親交を深めるべきだ」といった社説を載せたことを教えてくれた後だった。Aはまさに先輩が勤めていた新聞で、先輩自身も

        • うかつに近づいた結果、逆に遠くなってしまった三佛寺投入堂

          鳥取県の三朝町に、三佛寺という寺がある。その奥院で、国宝に指定されている「投入堂」こそ、自分がいつか行きたいと思っている場所だ。 投入堂は、崖の窪みにすっぽり収まるように建っている。お堂を支える柱の長さが、土台となっている岩の形に合わせてまちまちなのも印象的だ。「どうやって建てたんだ」「そもそも何故こんな場所に建てようと思ったんだ」と思わずにいられない佇まい。名前の由来である「徳の高いお坊さんが法力で投げ入れた」という言い伝えもたまらない。 日本史の資料集で存在を知って、

        「なくても困らない」仕事をしている自分が今やるべきこと

        • 学校の先生にはなりたくなかった

        • 事実は一つしかないが、真実はいくつもある

        • うかつに近づいた結果、逆に遠くなってしまった三佛寺投入堂

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          9本

        記事

          赤福うまい。そして赤福みたいな文章を書きたい

          伊勢名物「赤福」をお土産にもらった。子供の頃からの大好物だ。 初めて食べた時のことも、はっきりと覚えている。その見た目に「そこら辺で売ってそうな、普通のあんころ餅じゃん……」と思いながら口に入れた瞬間、世界が変わった。 「俺が知っているあんころ餅じゃない!」 こしあんに餅という組み合わせは同じなのに、まるで別物の上品な甘さ。「なぜだ!なぜあんころ餅がこんなにうまいんだ!」と心の中で叫びながら夢中で2個3個と食べて、4個目を親に止められた。 たかがお菓子とは言え、自分の

          赤福うまい。そして赤福みたいな文章を書きたい

          「ゲーム1日30分」の制限を課された結果、ゲームを仕事にした自分が、香川県の条例成立に思うこと

          香川県で「ネット・ゲーム依存症対策条例」が成立して、18歳未満には1日60分(休日は90分)というゲーム利用時間の"目安"が設けられることになった。 自分には,子供時代に「1日30分」という厳しいルールを親から課された結果、かえってゲーム好きが深まり、バイトで入った雑誌編集部のゲームページ担当になった経験がある。ゲームを制限されたおかげで、ゲームを仕事にした、といったところだ。 「ゲームを仕事にする」という、子供の頃の自分が聞いたら喜びそうな結果にはなったが、今も「1日3

          「ゲーム1日30分」の制限を課された結果、ゲームを仕事にした自分が、香川県の条例成立に思うこと

          トイレットペーパー不足で知った、妻の平常心

          コロナウィルスに端を発する品薄の影響で、我が家のトイレットペーパーが残り2ロールを切った。 近いうちに品薄は解消されると聞いていたし、トイレットペーパーで右往左往したくないからと、動かずにいたらピンチである。 妻と二人暮らしの我が家にとって、2ロールは今日明日なくなる数ではない。とは言え心もとないので「見かけたら買っておこう」で夫婦の意見が一致した。 翌日、会社からの帰り道にスーパーや薬局を覗いたが、どこも品切れ。夕食時に「●●にも▲▲にもなかったよ」と報告すると、思わぬ

          トイレットペーパー不足で知った、妻の平常心

          「就活で失敗したから、今の自分がある」と思えた話

           新卒時の就職活動にはいい思い出がない。書類と筆記はそこそこ通ったが、面接が自分にとっての鬼門で、50社以上落ちたと思う。  面接で落とされるのは精神的なダメージが大きい。人間性を否定されたように感じるし、何が悪かったのかすら分からず、対策も立てづらいからだ。希望していたのは記者や編集職だったが、落ちまくるうちに不安が増して、他の職種にも応募するようになった。  今思えば新卒採用以外のルートを狙うとか、編集プロダクションの見習いから始めるとか、いろいろ手はあった。だが「正

          「就活で失敗したから、今の自分がある」と思えた話

          リモートワークで使える“ふて寝”のすすめ

           親譲りの短気で、子供の頃から損ばかりしています。  大人になってから多いのが「それおかしくないですか?」みたいに正論をぶつけて、煙たがれるケース。「言い方!」って注意されるやつですね。  いくら正しいことでも、相手のメンツを潰しちゃったら受け入れてもらえない。分かっていてもついつい熱くなって、豪速球を投げ込んでしまうんです。  「なんとかしないとまずいなぁ」といろいろ考えた末、メールの場合は「一晩置く」という改善策を見つけました。  noteにいる人なら説明不要かもし

          リモートワークで使える“ふて寝”のすすめ

          “ジャパニメーション”と“JRPG”から感じた日本の国民性

          先日、こんな記事が話題になりました。  反応は賛否両論だったので未読の人はぜひ。個人的に興味深かったのは、新千歳空港国際アニメーション映画祭を取材した記者の経験談でした。  ラトビアや韓国からやってきた監督たちは、記者の「なぜ日本アニメは世界で人気があると思うか」という質問に対して「あなたの言うアニメはジャパニメーションという一つのジャンルにしか過ぎない」と返したそうなんです。  普段何の気なしにアニメを見ている側からすると、「日本のアニメは子供向けから大人向けまで幅広

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          作り始める力が欲しい

           プロフィールにもあるように、ライティング・編集の仕事をしています。 幸いにもそれなりに仕事があって、それなりに知名度のあるメディアに記事が載って、それなりの食いぶちは稼げているので、それなりに満足はしているんですよ。  時々「これは別に自分が書きたいものではないよな…」と感じることを除いては。  仕事では主にニュースっぽい記事を書いていたり、編集していたりするので、テーマは最初から決まっていますし、自分の思いを排除して淡々と事実を伝えることが多いんです。  それで「好

          作り始める力が欲しい