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“ジャパニメーション”と“JRPG”から感じた日本の国民性
先日、こんな記事が話題になりました。
反応は賛否両論だったので未読の人はぜひ。個人的に興味深かったのは、新千歳空港国際アニメーション映画祭を取材した記者の経験談でした。
ラトビアや韓国からやってきた監督たちは、記者の「なぜ日本アニメは世界で人気があると思うか」という質問に対して「あなたの言うアニメはジャパニメーションという一つのジャンルにしか過ぎない」と返したそうなんです。
普段何の気なしにアニメを見ている側からすると、「日本のアニメは子供向けから大人向けまで幅広く揃っている」とか思いがちなんですが、海外ではそう受け取られていないのでは,と記者が感じたということですね。
実は同じようなことが少し前にゲーム業界でもあったので、いろいろ腑に落ちるところがありました。「JRPG」(日本のRPG)という言葉が、いつしかRPG内の1ジャンルを表すものとして使われるようになったんです。
具体的には「決まったストーリー展開」「ターン制で進む戦闘」「ムービー・BGMの多用」といった要素を持つRPGが“JRPG”とされました。
ただ、この言葉が生まれた時期には「自由度の高いストーリー」「リアルタイムで進むアクション性の高い戦闘」「ムービーは少なく、BGMの代わりに環境音を使う」といったRPGが主流になっていたので、JRPGには「時代遅れ」などのネガティブな意味が多分に含まれてもいました。
“ジャパニメーション”と“JRPG”、似ていると思いませんか?
これはもう国民性みたいなものだと思うんですよね。1つのことをひたすら磨き上げるのが大好きなんだけど、それに集中した結果、視野が狭くなってしまうという……。
日本の携帯電話メーカーも似ていると思います。超薄型軽量で何日もバッテリーが持ち,ネットにつながって写真も撮れるフィーチャーフォンを送り出した一方で、スマートフォンに乗り遅れました。
完成度を高めることは大事なんですけど,高めようとすればするほど,効率は悪くなりますよね。ときどき立ち止まって、「これを続けるより、新しいやりかたを試す方がいいんじゃないか?」と考えることって必要だなーと。
個人的にはジャパニメーションもJRPGも大好き(FINAL FANTASY VII REMAKEには超期待)なんで、海外でどう言われようが構わねーよ,という気持ちもあるんですが、アニメもゲームも国内だけを相手にした商売ではないわけで。
海外相手にがっつり稼いだ金で、俺が大好きなジャパニメーションとJRPGを作ってくれたらいいなーと思っています。
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