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2024年の月面着陸イベントをまるっと整理


2023年の宇宙開発は「月」に象徴されます。

様々な月への挑戦が行われました。過去の記事を1つ引用しておきます。

2024年も、「月」がシンボルとなる年になりそうです。

今年行われる月関係の大きな出来事をタイプ別に整理しておきます。

1.民間企業の月着陸イベント

2023年に、日本の宇宙ベンチャーispaceが月着陸に挑戦しました。
生憎効果速度が合わずに成功とはいきませんでしたが、素晴らしいチャレンジです。

他にも同じことを目指すライバルは3社おり、すべてが2024年中に着陸をチャレンジします。

まだ細かい日程が決まっていないものもありますが、簡単に図示しておきます。

各社サイト・メディアより作成

挑戦する時間軸で社名を列挙しておきます。
Astrobotics Technology
Intuitive Machines
Firefly Aerisoace
ispace

上記にあるとおり、トップバッターのAstroboticsは既に出発しましたが、トラブルに遭い月への到着を断念するという発表がつい先日ありました。

来月からも、続々と新しいチャレンジが始まるので(ispaceも間に合えば二回目の挑戦)目が離せません。

2.国家の月面着陸イベント

次に国家による計画についても2つほど重要なイベントがあります。

1つ目は日本のJAXAが運営しているSLIMという月着陸機です。
1月20日になった直後(19日深夜)に到着予定です。

なかなかユニークな特設サイトを引用しておきます。

SLIMの特長は、降りる場所の自由度が広がることです。

月はグレーターや斜面などごつごつしており、安全に降りれる場所は限られています。過去のチャレンジも平地を慎重に選んでいます。

SLIMは降りるときに工夫が凝らされています。成功すると、月面着陸地点の制約が少なくなり、今後の月面調査方法が一気にひらけます。

特に、従来月の着陸は「表」がほぼすべてでした。

理由は、月の裏に回り込むと地球との通信が困難になるからです。シンプルですね☺

過去に上空からの撮像には成功してきたのですが、月の裏に実際に降り立つことはできませんでした。

その偉業を果たしたのが中国の嫦娥計画です。

嫦娥とは、日本でいうかぐや姫、または天女のような神話上の女性です。月の女神とも考えられています。
ちなみに、そのギリシア神話版が「アルテミス」だったりします。

過去5号までが成功しており、4号で人類初めて月の裏側に着陸しました。

5号は月の表からサンプルを採取して地球に持ち帰り、新たな発見を発表しています。

そしてその6号が今年打ちあがる予定で、狙いは月の裏側でのサンプルリターンです。

ここから資源が新たに発見されたら、他の国でも月の資源を狙った競争が過熱するかもしれません。

ということで、今年も官民入り乱れたバトルロイヤルになりそうな年になりそうな予感がします。

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