篠原功治

大学・企業でキャリア教育、就職支援、研修の講師・執筆活動を行なっています。サインキャリアデザイン研究所代表/広島工業大学、神戸大学、甲南大学、追手門学院大学、高知県立大学、京都先端科学大学、日本経済新聞社、公務員受験ジャーナル他/CDA/国家資格キャリアコンサルタント

篠原功治

大学・企業でキャリア教育、就職支援、研修の講師・執筆活動を行なっています。サインキャリアデザイン研究所代表/広島工業大学、神戸大学、甲南大学、追手門学院大学、高知県立大学、京都先端科学大学、日本経済新聞社、公務員受験ジャーナル他/CDA/国家資格キャリアコンサルタント

    最近の記事

    当事者意識を持てているか?

    ~入社してやりたいことは何ですか?~     ~当社で何を実現したいですか?~ 面接での定番の質問です。 この質問にある真意というものを考えてみたことがあるでしょうか? 近年の就職活動では、このシンプルな質問に対する応募学生の回答が、選考最後の明暗を分ける一つのポイントにもなっているようです。 あくまで自分自身がやりたいことでいいのだろうか? この「入社してやりたいことは何か?」という質問に対して目立ってるのは、単に社会人としてこのように成長したいというものや、自

      • 他責と自責~就職活動は成長のステージ~

        日頃、多くの就活生の皆さんと話をしているなかで見えてくるのは、目の前の壁がなかなか越えられずに頭を抱える姿です。 もちろん壁が目の前に現れるということも、その壁を超えようと頑張っていることも、自分が前へ前へと前進している、前進しようとしている意思があるからこそ。 前に進もうとせずにその場に立ち止まっている人には壁さえも現れてこないですものね。 ただ、その壁をなかなか越えられないときに、ふと思うことがあるかもしれません。 ~自分が前に進めないのはこの壁のせい~   それは

        • 「初対面」の場は自分を知り、自分を磨く機会

          突然ですが、皆さんは初対面のコミュニケーションに自信ありですか? それともできるだけ気の知れた仲間だけでいたいですか? 以前、ある就職ナビが発行した冊子に大手商社の人事責任者の方のコラムが掲載されていて、その中で学生に期待するコミュニケーション能力とは「知らない人とのコミュニケーション能力」だと紹介されていました。 なぜなら、それこそが数多くの初対面の場で素早く良好な人間関係を築いていく社会人に必要とされるコミュニケーション能力だからだと。 逆に仲良しグループ、仲良しサ

          • 「やりたいこと」は向こうからやってこない

            就職活動はまず自己分析から・・・ よく聞く言葉ですね。 しかしここでいきなり立ち止まる人もいます。 そして出てくる言葉は「自己分析が上手くいかないから就活に入れない…」 何が上手くいかないのか聞くと「何がやりたいか分からないんです…」 いま夢がない、やりたいことがない、目標がない。 だから自己分析も進まないし、就職活動も上手くスタートできない… では、自己分析を行なう上で将来の「やりたいこと」の設定は必要なのか? これはあくまで私の個人的な意見ですが、答えはN

            暗記ではなく「流れ」で掴む面接回答術

            面接は模擬面接などによる練習も大切になってきますが、それは言葉を覚えてスラスラ話せるようになることを目指すのではなく、言葉の引き出しを増やすことで質問に対する不安を無くし、気持ちを込めて本来の膝を交えた自然体での対話ができるようになることを目指します。 そうして面接は「覚えるのではなく、しっかり理解すること」「スラスラ話すのではなく、相手の理解を意識した対話にしていくこと」がキモになります。 答える流れ(手順)を掴んで丸暗記から卒業 しかし、自然体で話すほうが良いといっ

            少しの間だけそこから離れてみても

            以前テレビである芸能人の方が、買い物で「あ!これ買いたい!」と衝動的に思ったとき、スグには買わずに一旦その場を離れて、また戻ってきてやっぱり買いたいと思ったら買うというお話をされていました。 それから私もそれを実践したところ、かなり衝動買いがなくなりました。 なぜさっきはあんなに欲しかったんだろう…良かったぁ、買わなくて…なんてことも多く(実際かなり多い)、とてもこのやり方は役立っています。 こういう感覚は恋愛でもあるかもしれませんよね。 例えばもう何年も好きな人がい

            机上の空論に陥るな。見て…会って…触れて…感じる…自己分析のススメ

            就職活動といえばよく聞く言葉「自己分析」。 その必要性は人それぞれだと思いますが、私が個人的に自己分析の必要性を感じる理由は3つあります。 ①後で「本当はそうじゃなかった…」とならない進路を選ぶこと。 ②自分のことを他人に言葉にして伝えられるようになること。 ③就職先としての選択肢を含めこれまで知らなかったものを知ること。 そんな自己分析を進める時によく見る光景は、とにかくじっと考えているという姿です。 その場で「私の志望業界は?」「私の能力は?」などと、いまの自分の

            孫子の兵法に見る企業研究の差

            「彼(敵)を知り己を知れば百戦して殆(あや)うからず」 これは孫子の兵法(謀攻篇)からの一節ですが、敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、なんど戦っても勝つことができるという意味になります。 この孫子の兵法は、他の言葉も含め、現代のビジネス社会でも応用されていますが、就職活動における企業研究にも大切な視点としてそのまま当てはまるのではないかというのがこの一節です。 ここでは彼(敵)を競合企業、己を本命の志望企業と見てみましょう。 例え

            企業の新卒採用の目的から考えたいこと

            学生の皆さんにとっての就職活動は、逆の目線で見れば企業にとっての採用活動。 少子高齢化による若年層の減少などもあり、近年の企業の新卒採用への意欲は旺盛ですが、かといって数合わせの採用はせず、たとえ採用予定数が未達でもしっかり厳選して採用を行っていくのが新卒採用の特徴です。 このような厳選採用の背景には大卒新卒採用者の入社3年以内離職率が未だ30%を超えていることなども挙げられますが、もっと大きな背景にあるのは、新卒には未来の幹部として会社のこれからを担う基幹人材を採用する

            志望動機の根っこはそれを「志す理由」

            企業への志望動機を考える際に、皆さんは何を考えるでしょうか? 多くは企業のどこに興味、関心を持ったかを考えるのではないでしょうか? 実際にこれまでの多くの志望動機ではそんな「御社(貴社)の〇〇に興味を持ちました」という志望動機が大半を占めていた印象があります。 しかし一方で少数派ですが、興味や関心の理由ではなく、そこで働く目的や目標を取り上げた志望動機もあり、企業の感心はそちらの方に向いていました。 志望動機とは何かを志し未来を望む動機だということ それはまさに本来

            当事者意識を持っているか?

            「入社してやりたいことは何ですか?」 これは面接での定番の質問です。 この質問にある真意というものを考えてみたことがあるでしょうか? 近年の就職活動(特に売り手市場となって以降)では、このシンプルな質問に対する応募学生の回答が、評価を分ける一つのポイントにもなっているようです。 あくまで自分自身がやりたいことでいいのだろうか? この「入社してやりたいことは何か?」という質問に対して目立ってるのは、単に社会人として自分がこのように成長したいというものであったり、自分が

            他の誰でもない私だから

            志望動機は自分と企業との接点を見出すのが基本。 すなわち単に企業のどこに興味・関心を持ったのかということではなく、どこに(企業情報)なぜ(自分情報)興味・関心を持ったのかということを示すのが志望動機の基本となります。 しかし例年、目立っているのは企業の強みや自分が感じた魅力を並べただけの「企業レビュー」のような志望動機。 これだと企業も「それらは全て私たちが一番よく知っていること」となるばかりで、なぜ多くの学生のなかでその学生が応募してくれたのかという学生自身のことを知

            期待される新型コロナ禍での就職意識

            毎年の新卒の就職活動は、それぞれその時期の社会動向などの影響を受けながら進んできました。 バブル崩壊後の就職活動(就職氷河期前期)、リーマンショック期の就職活動(就職氷河期後期)、インバウンド・東京五輪決定景気に沸く売り手市場の就職活動など、社会の動きと就職活動は切っても切れない関連性を持っているといえます。 そして21卒の今年もまた新型コロナウイルス禍での就職活動という、日本のみならず世界的な大混乱のなかでの就職活動になっています。 しかも学生の皆さんにとって大きな打

            面接官はお客様(売り手と買い手の関係性)

            以前、なかなか面接が突破できずに悩んでいた学生が、自分自身のある気付きから面接を突破する最善策を見つけた出来事がありました。 その学生は、面接ではいつも緊張して笑顔も出せず、終始無表情か困った顔・・・ずっと面接で落ち続けていました。 しかし、しばらくしてふとある事に気付きました。 「そうだ!面接官をアルバイトのときのようにお客様だと思えばいいんだ!」 何を隠そう、本人は大手飲食チェーン店のアルバイトでその接客が高く評価されている実力派のスタッフだったのです。 そう気

            本命面接・最終面接までの時間の使い方

            今年の就職活動は新型コロナウイルスの影響を大きく受けており、多くの企業で採用活動は後ろ倒し。なかには中止や中断を余儀なくされた企業も出てきました。 そんななか、これからがいよいよ本命企業の面接、あるいは最終面接だという人や、これまでいろいろ受けてきた結果、ここから改めてリスタートする人もいると思います。 そうした流れのなかで、もし次の面接までに少し準備の時間があるのであれば、ぜひそれまでに見直してみてはどうかと思うことを今回は整理しました。 ■1:暗記練習ではなく理解に

            暗記は理解ではない

            今日は面接に向けてのアドバイスを一つお届けします。 私自身、前職では自社の採用における新卒・中途の面接を行なってきましたが、新卒の面接でとても多いのが、質問に対する暗記の音読回答です。 特に必ず質問されるであろう志望動機、自己PRは暗記の嵐… さらに自分で最初から最後まで話し切る形となる集団面接は余計に暗記が多かった記憶があります。 いまでも大学や就職セミナーで現役の採用担当者にお話を伺ったり、自分で学内の模擬面接を行なっていてもこれはずっと変わっていないですね。